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第5章
434話 けつあな確定
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女神様に追い詰められている。
『スロウス』をかけられて動きを鈍化させられた上、『ゴッドインパクト』で大ダメージを負わされてしまった。
「まーだーまーだーこーれーかーらーだーっ!!」
「いいえ、もう終わりです。【ウッドバインド】!」
女神様が魔法を唱える。
俺の足下に木の枝が出現して、両足を巻き付けた。
「ぬーおーっ!?」
俺は足を取られて転倒する。
そして、木の枝はさらに俺の手や胴体にも巻き付いてきた。
これは『木魔法使い』のアクティブスキルだな。
初級ジョブまでちゃんと網羅しているらしい。
「くっくっく……。これであなたは動けません」
「しーまーっーたー」
「ふふ、観念しなさい」
「どーうーかーいーのーちーだーけーはー」
俺は勝つことを諦め、命乞いをする。
無様だが、死ぬよりはマシだ。
あの世界には、愛する女たちがいる。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ。
グレイス、エメラダ、セリア、ミルキー。
そして、これからワンチャンを狙っているルン。
限られた時間だけの付き合いだったが、エルフのピュセルやヤナハといった存在もある。
それに、俺の勘によれば、エルカの町に傷ついた赤狐族の少女が待っている気もする。
彼女たちを残して、先に死ぬことはできない。
「そうですねぇ。あなたは有用なコマですし、今後無礼を働かないと誓うのであれば許してあげなくもありませんよ?」
「ほーんーとーうーかー?」
「はい。わたしは寛大なのです。ただし――」
「?」
「あなたには罰を与えます。とびきり屈辱的で、二度と歯向かう気にならなくなるような罰です」
女神様が怖い顔で言う。
だが、ここで拒否することはできない。
もし機嫌を損ねれば、今度こそ殺されてしまいそうだ。
俺は誇り高きBランク冒険者にして、エウロス男爵家当主のコウタ・エウロス。
しかしそんな俺でも、女神様の前では無様にも従うしかない。
「わーかーっーたー」
「では、まずはその汚い尻穴を綺麗にしましょう。【ウォーターボール】」
女神様の手のひらから、水魔法の水が出る。
俺のケツに水がかけられる。
(んほっ。冷たい……)
「ふふふ……次はこれで洗って差し上げます」
女神様は、手の中に何かを取り出した。
「?」
「これは、わたしが神気で清めた石鹸です。これをあなたの肛門に入れて、洗浄します」
「なーんーだーとーっ!!」
俺のケツ穴の危機である。
まさか、自分が”けつあな確定”されることになるとは。
「ふふふ……安心なさい。最初は少し苦しいかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう」
そう言った女神様の目は、そこはかとなく怪しく輝いていたのだった。
『スロウス』をかけられて動きを鈍化させられた上、『ゴッドインパクト』で大ダメージを負わされてしまった。
「まーだーまーだーこーれーかーらーだーっ!!」
「いいえ、もう終わりです。【ウッドバインド】!」
女神様が魔法を唱える。
俺の足下に木の枝が出現して、両足を巻き付けた。
「ぬーおーっ!?」
俺は足を取られて転倒する。
そして、木の枝はさらに俺の手や胴体にも巻き付いてきた。
これは『木魔法使い』のアクティブスキルだな。
初級ジョブまでちゃんと網羅しているらしい。
「くっくっく……。これであなたは動けません」
「しーまーっーたー」
「ふふ、観念しなさい」
「どーうーかーいーのーちーだーけーはー」
俺は勝つことを諦め、命乞いをする。
無様だが、死ぬよりはマシだ。
あの世界には、愛する女たちがいる。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ。
グレイス、エメラダ、セリア、ミルキー。
そして、これからワンチャンを狙っているルン。
限られた時間だけの付き合いだったが、エルフのピュセルやヤナハといった存在もある。
それに、俺の勘によれば、エルカの町に傷ついた赤狐族の少女が待っている気もする。
彼女たちを残して、先に死ぬことはできない。
「そうですねぇ。あなたは有用なコマですし、今後無礼を働かないと誓うのであれば許してあげなくもありませんよ?」
「ほーんーとーうーかー?」
「はい。わたしは寛大なのです。ただし――」
「?」
「あなたには罰を与えます。とびきり屈辱的で、二度と歯向かう気にならなくなるような罰です」
女神様が怖い顔で言う。
だが、ここで拒否することはできない。
もし機嫌を損ねれば、今度こそ殺されてしまいそうだ。
俺は誇り高きBランク冒険者にして、エウロス男爵家当主のコウタ・エウロス。
しかしそんな俺でも、女神様の前では無様にも従うしかない。
「わーかーっーたー」
「では、まずはその汚い尻穴を綺麗にしましょう。【ウォーターボール】」
女神様の手のひらから、水魔法の水が出る。
俺のケツに水がかけられる。
(んほっ。冷たい……)
「ふふふ……次はこれで洗って差し上げます」
女神様は、手の中に何かを取り出した。
「?」
「これは、わたしが神気で清めた石鹸です。これをあなたの肛門に入れて、洗浄します」
「なーんーだーとーっ!!」
俺のケツ穴の危機である。
まさか、自分が”けつあな確定”されることになるとは。
「ふふふ……安心なさい。最初は少し苦しいかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう」
そう言った女神様の目は、そこはかとなく怪しく輝いていたのだった。
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