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第5章
415話 君には失望したよ
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俺のスキル『アクセル』の再確認も次で最後だ。
お相手は、『悠久の風』の最古参メンバー。
シルヴィだ。
「ふふふ。シルヴィ、お前と戦うことになるとはな」
俺は彼女を正面から見据え、戦闘態勢を整える。
彼女は俺の奴隷だ。
そして、自分で言うのもなんだが、彼女は俺に心底惚れている。
また、男女としての好きさだけではなく、上位者への尊敬の念のようなものも抱いてくれている。
そのため、夜の運動会では、彼女は俺の言う事を何でも聞いてくれる。
こうして正面から対峙するのはかなり珍しい。
普段とは違うシチュエーションに、俺の興奮も高まって――
「……えいっ!」
「なにっ!?」
シルヴィの想定外の動きに、俺は驚いてしまった。
別に、不意打ちを受けたわけではない。
彼女の攻撃にはいつでも対処できるよう、ちゃんと構えていた。
だが、この動きは想定外だ。
「ご主人様ぁ……。どうですか? わたしのパンツ、かわいいでしょうか?」
シルヴィがスカートの裾を持ち上げて、パンツを見せてきたのだ。
「…………」
俺は無言でシルヴィを見つめ返す。
かわいいパンツだ。
だけどな、シルヴィ。
君の笑顔はもっとかわいいぜ。
……などというキザなセリフを言いそうになる。
だが、今はもっと言うべきセリフがあるな。
「あのぉ、ダメでしょうか? 何か反応してくださいませんか?」
「……シルヴィ。それはどういうつもりだ?」
「え?」
「さっきの俺とリンの会話を聞いていなかったのか? 嫌がる相手の下着を脱がせてこそ意味があるんだ」
「……えっと、はい。聞いていましたけど」
「だったら、なんで俺にパンツを見せつけてくるんだよ」
「だって、わたしがご主人様と戦うなんて、あり得ませんし……」
シルヴィがそんなことを言う。
彼女から俺への好意や尊敬の念は、もはやそこまでの域に達していたか。
気持ちはありがたいのだが、これではプレイがマンネリになる。
従順な奴隷少女に好き放題するのは男のロマンと言っても差し支えないので、一種の贅沢病なのだろうが……。
「シルヴィ」
「はいっ! わたしの準備はできてます! いつでもどうぞ!!」
俺が名前を呼ぶと、彼女は上気した表情で返事をする。
ここは森の中だが、俺が命じればいつでも股を開いてくれそうだ。
しかし、この場で俺が求めているのはそういうことじゃない。
「君には失望したよ」
「えっ!?」
シルヴィの顔色が変わる。
「今日の俺は嫌がる少女のパンツを見たかったんだ。自分から見せてもらうのも一興だが、それは今じゃない」
「あ……、あぁ……」
シルヴィの目から涙がこぼれ落ちる。
ちょっと言い過ぎたか?
俺に心底惚れてくれている女性に対して、酷な言い方だったかもしれない。
だが、こういう不満はできるだけはっきり言った方がいい。
その方が、長い目で見れば円満な関係を築ける。
内心で不満を溜め込んでいては、いつかは関係が壊れてしまうリスクがあるからな。
お相手は、『悠久の風』の最古参メンバー。
シルヴィだ。
「ふふふ。シルヴィ、お前と戦うことになるとはな」
俺は彼女を正面から見据え、戦闘態勢を整える。
彼女は俺の奴隷だ。
そして、自分で言うのもなんだが、彼女は俺に心底惚れている。
また、男女としての好きさだけではなく、上位者への尊敬の念のようなものも抱いてくれている。
そのため、夜の運動会では、彼女は俺の言う事を何でも聞いてくれる。
こうして正面から対峙するのはかなり珍しい。
普段とは違うシチュエーションに、俺の興奮も高まって――
「……えいっ!」
「なにっ!?」
シルヴィの想定外の動きに、俺は驚いてしまった。
別に、不意打ちを受けたわけではない。
彼女の攻撃にはいつでも対処できるよう、ちゃんと構えていた。
だが、この動きは想定外だ。
「ご主人様ぁ……。どうですか? わたしのパンツ、かわいいでしょうか?」
シルヴィがスカートの裾を持ち上げて、パンツを見せてきたのだ。
「…………」
俺は無言でシルヴィを見つめ返す。
かわいいパンツだ。
だけどな、シルヴィ。
君の笑顔はもっとかわいいぜ。
……などというキザなセリフを言いそうになる。
だが、今はもっと言うべきセリフがあるな。
「あのぉ、ダメでしょうか? 何か反応してくださいませんか?」
「……シルヴィ。それはどういうつもりだ?」
「え?」
「さっきの俺とリンの会話を聞いていなかったのか? 嫌がる相手の下着を脱がせてこそ意味があるんだ」
「……えっと、はい。聞いていましたけど」
「だったら、なんで俺にパンツを見せつけてくるんだよ」
「だって、わたしがご主人様と戦うなんて、あり得ませんし……」
シルヴィがそんなことを言う。
彼女から俺への好意や尊敬の念は、もはやそこまでの域に達していたか。
気持ちはありがたいのだが、これではプレイがマンネリになる。
従順な奴隷少女に好き放題するのは男のロマンと言っても差し支えないので、一種の贅沢病なのだろうが……。
「シルヴィ」
「はいっ! わたしの準備はできてます! いつでもどうぞ!!」
俺が名前を呼ぶと、彼女は上気した表情で返事をする。
ここは森の中だが、俺が命じればいつでも股を開いてくれそうだ。
しかし、この場で俺が求めているのはそういうことじゃない。
「君には失望したよ」
「えっ!?」
シルヴィの顔色が変わる。
「今日の俺は嫌がる少女のパンツを見たかったんだ。自分から見せてもらうのも一興だが、それは今じゃない」
「あ……、あぁ……」
シルヴィの目から涙がこぼれ落ちる。
ちょっと言い過ぎたか?
俺に心底惚れてくれている女性に対して、酷な言い方だったかもしれない。
だが、こういう不満はできるだけはっきり言った方がいい。
その方が、長い目で見れば円満な関係を築ける。
内心で不満を溜め込んでいては、いつかは関係が壊れてしまうリスクがあるからな。
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