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第5章
414話 ウインドカッター
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俺は『アクセル』スキルを使用して、『悠久の風』のみんなに自分の力を見せつけている。
比較的やりやすい相手から処理していった。
残るは、シルヴィとリンだけである。
「へへっ。コウタっちが望むなら、あたいはいつでも見せるぜ?」
「ありがとう、リン。だが、これはそういう話ではないのだ。嫌がる相手のパンツをズリ下げてこそ、意味があるというものだからな!」
もちろん、女体というのはただそこにあるだけでも尊いものだ。
俺に好意を向けてくれている女性がベッドの上で裸体を見せてくれるだけでも、非常に嬉しくて興奮する。
しかしそれはそれとして、嫌がる相手の短パンやパンツを森の中でズリ下ろすという行為も、また格別のものがあると思うのだ。
「さぁ! リン! 俺を楽しませろ!!」
「へへっ。望むところだぜ!」
リンが戦闘態勢を整える。
俺は『アクセル』を再発動する。
そして彼女の懐に飛び込むべく、俺は全力で駆け出す。
「速いっ! でも、見えるぜ!」
リンは俺の動きに対応してきた。
彼女の本来のメインジョブは『格闘王』。
肉弾戦に特化したジョブだ。
当然、動体視力や反応速度にも秀でている。
加えて言えば、彼女は『悠久の風』の中でも比較的古株であり、ジョブレベルが十分に育っている。
俺も『格闘王』のジョブは持っているが、純粋な体術による近接戦闘であれば彼女には敵わないだろう。
「でもな、リン。体術だけで勝てるとは思うなよ」
俺は右手の拳を振り上げる。
そして、風魔法を発動した。
「【ウインドバースト】」
「えっ!?」
突然の攻撃を受けて、リンの体勢が崩れる。
そこへ、俺はさらなる追い打ちを仕掛ける。
「【ウインドカッター】」
「ぐっ!」
彼女は俊敏な身のこなしで風の刃を避ける。
「へへっ。魔法の発動も早くなるのは厄介だけどよ。あたいには通じねぇな」
リンがドヤ顔でそう言う。
『アクセル』の効果は、身体の動作速度の向上の他、認識や思考速度の向上もある。
その恩恵は、当然魔法にも及ぶ。
どの魔法を使うか思案して選択する時間、その後の詠唱時間などは『アクセル』によって短縮できるのだ。
ただし、発動後に飛んでいく魔法の弾や刃自体は加速していないので、どちらかと言えば肉弾戦をメインに戦うのが正しい。
「いや、俺の目的は果たしているぞ」
「はぁ? 何を言って――」
リンの言葉の途中で、自分の異変に気付いた。
彼女の短パンとパンツが、いつの間にかズリ落ちていたのである。
「きゃああぁっ!?」
「ふふ。男勝りなリンも可愛いが、恥じらうリンも可愛いぞ」
俺は親指をグッと立てる。
『エアバースト』で体勢を崩した後に、『ウインドカッター』で服とパンツを切り裂いておいたのだ。
年季が入りそろそろ買い替えを検討していた服だし、いい機会だろう。
リンに向けて攻撃魔法を発動するのは危ないように感じられるかもしれない。
だが実際のところ、さほど危険ではない。
彼女のジョブレベルは十分に上がっているからな。
威力を抑えた初級魔法程度では、彼女が身にまとっている服は切り裂けても、彼女自身を深く傷つけることはできない。
「くそっ! コウタっちめ、やりやがったな!」
「おい、リン。そんな格好で凄んでも、あまり怖くないぞ」
「くぅ~!」
リンは悔しそうに顔を歪める。
さぁ、次で最後だ。
シルヴィの相手をすることにしよう。
比較的やりやすい相手から処理していった。
残るは、シルヴィとリンだけである。
「へへっ。コウタっちが望むなら、あたいはいつでも見せるぜ?」
「ありがとう、リン。だが、これはそういう話ではないのだ。嫌がる相手のパンツをズリ下げてこそ、意味があるというものだからな!」
もちろん、女体というのはただそこにあるだけでも尊いものだ。
俺に好意を向けてくれている女性がベッドの上で裸体を見せてくれるだけでも、非常に嬉しくて興奮する。
しかしそれはそれとして、嫌がる相手の短パンやパンツを森の中でズリ下ろすという行為も、また格別のものがあると思うのだ。
「さぁ! リン! 俺を楽しませろ!!」
「へへっ。望むところだぜ!」
リンが戦闘態勢を整える。
俺は『アクセル』を再発動する。
そして彼女の懐に飛び込むべく、俺は全力で駆け出す。
「速いっ! でも、見えるぜ!」
リンは俺の動きに対応してきた。
彼女の本来のメインジョブは『格闘王』。
肉弾戦に特化したジョブだ。
当然、動体視力や反応速度にも秀でている。
加えて言えば、彼女は『悠久の風』の中でも比較的古株であり、ジョブレベルが十分に育っている。
俺も『格闘王』のジョブは持っているが、純粋な体術による近接戦闘であれば彼女には敵わないだろう。
「でもな、リン。体術だけで勝てるとは思うなよ」
俺は右手の拳を振り上げる。
そして、風魔法を発動した。
「【ウインドバースト】」
「えっ!?」
突然の攻撃を受けて、リンの体勢が崩れる。
そこへ、俺はさらなる追い打ちを仕掛ける。
「【ウインドカッター】」
「ぐっ!」
彼女は俊敏な身のこなしで風の刃を避ける。
「へへっ。魔法の発動も早くなるのは厄介だけどよ。あたいには通じねぇな」
リンがドヤ顔でそう言う。
『アクセル』の効果は、身体の動作速度の向上の他、認識や思考速度の向上もある。
その恩恵は、当然魔法にも及ぶ。
どの魔法を使うか思案して選択する時間、その後の詠唱時間などは『アクセル』によって短縮できるのだ。
ただし、発動後に飛んでいく魔法の弾や刃自体は加速していないので、どちらかと言えば肉弾戦をメインに戦うのが正しい。
「いや、俺の目的は果たしているぞ」
「はぁ? 何を言って――」
リンの言葉の途中で、自分の異変に気付いた。
彼女の短パンとパンツが、いつの間にかズリ落ちていたのである。
「きゃああぁっ!?」
「ふふ。男勝りなリンも可愛いが、恥じらうリンも可愛いぞ」
俺は親指をグッと立てる。
『エアバースト』で体勢を崩した後に、『ウインドカッター』で服とパンツを切り裂いておいたのだ。
年季が入りそろそろ買い替えを検討していた服だし、いい機会だろう。
リンに向けて攻撃魔法を発動するのは危ないように感じられるかもしれない。
だが実際のところ、さほど危険ではない。
彼女のジョブレベルは十分に上がっているからな。
威力を抑えた初級魔法程度では、彼女が身にまとっている服は切り裂けても、彼女自身を深く傷つけることはできない。
「くそっ! コウタっちめ、やりやがったな!」
「おい、リン。そんな格好で凄んでも、あまり怖くないぞ」
「くぅ~!」
リンは悔しそうに顔を歪める。
さぁ、次で最後だ。
シルヴィの相手をすることにしよう。
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