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第5章
359話 最新ステータス エメラダ
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「ふふふ……。楽しみだぜ。果たしてどんな報酬を得られるのか……」
俺はニヤリと笑った。
この世界における『冒険者』とは、言わば何でも屋だ。
依頼を受注すれば、その内容に応じて魔物討伐から、素材採集まで様々な仕事をこなす。
中には護衛任務や、魔獣の討伐なども含まれており、冒険者は冒険者として生計を立てることができる。
その中でも特にロマンがあるのは、迷宮の討伐だ。
ダンジョンコアを破壊したときのレベルアップも魅力的だが、社会的な名声も無視できない。
「……えっと。おめでとうございます。主様なら当然のことではありますが」
エメラダがそう言った。
「おう。エメラダにも期待しているぞ。引き続きよろしく頼む」
「……はい。微力ながらもがんばります」
「微力なんかじゃないさ。エメラダは一流の調合士じゃないか」
俺はそう声を掛ける。
エメラダは元々、1人で調合屋を営んでいた。
一人前の力量を持つ。
だが、経営の才覚はさほどなく、そこを闇ギルド『毒蛇団』に付け込まれて奴隷として売り飛ばされた。
その後、紆余曲折を経て俺たちの仲間となったのだ。
能力の割に自己評価が低めなのは、このあたりの事情が関係している。
ここで、彼女の最新ステータスを確認しておこう。
エメラダ
種族:人族
称号:エルカ迷宮踏破者
ファーストジョブ:錬金術師レベル17
セカンドジョブ:闇魔法使いレベル26
サードジョブ:水魔法使いレベル22
控えジョブ:調合士レベル30、剣士レベル9、格闘家レベル4、料理人レベル6
HP:C(05/10)
MP:B(01/30)
闘気:D(04/5)
腕力:D(04/5)
脚力:C(05/10)
器用:B(19/30)
アクティブスキル:
『闇魔法使い』ダークアロー、ダークネスブラスト、ブラックカーテン
『水魔法使い』ウォーターボール、ウォーターアロー
パッシブスキル:
『錬金術師』集中力強化、器用強化、薬草類探知能力上昇、パーティメンバー強壮薬類効果向上、調合の心得、睡眠力向上、触覚強化、特殊素材探知能力上昇
『闇魔法使い』MP強化
『水魔法使い』MP強化
『エルカ迷宮踏破者』全能力値上昇(小)、閉所耐性上昇
エメラダのファーストジョブは『錬金術師』だ。
これは『調合士』の上級ジョブである。
エメラダは元々一人前の調合士だったが、俺たち悠久の風に加入したことによりジョブレベルが順調に上がり、今回の迷宮の討伐を経て無事に上級ジョブに転職したわけだ。
「ありがとうございます。ですが、まだまだ未熟の身。精進いたします」
実際のところ、ファーストジョブに生産系のジョブを設定しているという点で、俺、シルヴィ、ユヅキ、ティータと比べて戦闘能力は劣る。
ミナ、リン、ローズもエメラダと同じくファーストジョブが非戦闘系ジョブだ。
しかし、悠久の風に加入してからの歴が違う。
彼女たちはジョブレベルが十分に上がっており、戦闘能力においてそこらの冒険者に引けを取ることはない。
「そうだな。でも、あまり肩に力を入れすぎないようにな」
「はい。あたしなりにがんばっていきます」
エメラダは微笑んでくれた。
能力において彼女と同格なのは、加入時期が近いグレイスとセリアだろう。
だが、グレイスはエメラダよりも少し加入時期が早い上、マジもんの盗賊として多少の戦闘や狩りの経験がある。
ファーストジョブも半戦闘職の『兇賊』だし、戦闘能力においてはエメラダよりもはっきり上だ。
まあ、エメラダにはその分生産職としての能力があるので、別に問題はないのだが。
残るはセリアか。
新しく加入した彼女のステータスを確認しておくことにしよう。
俺はニヤリと笑った。
この世界における『冒険者』とは、言わば何でも屋だ。
依頼を受注すれば、その内容に応じて魔物討伐から、素材採集まで様々な仕事をこなす。
中には護衛任務や、魔獣の討伐なども含まれており、冒険者は冒険者として生計を立てることができる。
その中でも特にロマンがあるのは、迷宮の討伐だ。
ダンジョンコアを破壊したときのレベルアップも魅力的だが、社会的な名声も無視できない。
「……えっと。おめでとうございます。主様なら当然のことではありますが」
エメラダがそう言った。
「おう。エメラダにも期待しているぞ。引き続きよろしく頼む」
「……はい。微力ながらもがんばります」
「微力なんかじゃないさ。エメラダは一流の調合士じゃないか」
俺はそう声を掛ける。
エメラダは元々、1人で調合屋を営んでいた。
一人前の力量を持つ。
だが、経営の才覚はさほどなく、そこを闇ギルド『毒蛇団』に付け込まれて奴隷として売り飛ばされた。
その後、紆余曲折を経て俺たちの仲間となったのだ。
能力の割に自己評価が低めなのは、このあたりの事情が関係している。
ここで、彼女の最新ステータスを確認しておこう。
エメラダ
種族:人族
称号:エルカ迷宮踏破者
ファーストジョブ:錬金術師レベル17
セカンドジョブ:闇魔法使いレベル26
サードジョブ:水魔法使いレベル22
控えジョブ:調合士レベル30、剣士レベル9、格闘家レベル4、料理人レベル6
HP:C(05/10)
MP:B(01/30)
闘気:D(04/5)
腕力:D(04/5)
脚力:C(05/10)
器用:B(19/30)
アクティブスキル:
『闇魔法使い』ダークアロー、ダークネスブラスト、ブラックカーテン
『水魔法使い』ウォーターボール、ウォーターアロー
パッシブスキル:
『錬金術師』集中力強化、器用強化、薬草類探知能力上昇、パーティメンバー強壮薬類効果向上、調合の心得、睡眠力向上、触覚強化、特殊素材探知能力上昇
『闇魔法使い』MP強化
『水魔法使い』MP強化
『エルカ迷宮踏破者』全能力値上昇(小)、閉所耐性上昇
エメラダのファーストジョブは『錬金術師』だ。
これは『調合士』の上級ジョブである。
エメラダは元々一人前の調合士だったが、俺たち悠久の風に加入したことによりジョブレベルが順調に上がり、今回の迷宮の討伐を経て無事に上級ジョブに転職したわけだ。
「ありがとうございます。ですが、まだまだ未熟の身。精進いたします」
実際のところ、ファーストジョブに生産系のジョブを設定しているという点で、俺、シルヴィ、ユヅキ、ティータと比べて戦闘能力は劣る。
ミナ、リン、ローズもエメラダと同じくファーストジョブが非戦闘系ジョブだ。
しかし、悠久の風に加入してからの歴が違う。
彼女たちはジョブレベルが十分に上がっており、戦闘能力においてそこらの冒険者に引けを取ることはない。
「そうだな。でも、あまり肩に力を入れすぎないようにな」
「はい。あたしなりにがんばっていきます」
エメラダは微笑んでくれた。
能力において彼女と同格なのは、加入時期が近いグレイスとセリアだろう。
だが、グレイスはエメラダよりも少し加入時期が早い上、マジもんの盗賊として多少の戦闘や狩りの経験がある。
ファーストジョブも半戦闘職の『兇賊』だし、戦闘能力においてはエメラダよりもはっきり上だ。
まあ、エメラダにはその分生産職としての能力があるので、別に問題はないのだが。
残るはセリアか。
新しく加入した彼女のステータスを確認しておくことにしよう。
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