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第5章
316話 夜のひと休憩
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「んほおおぉ……」
「ううーん……」
「限界なのです……」
「あたいもだぜ……」
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの4人がそんな声を漏らす。
いくら魅力的なティータが相手だったとはいえ、今の俺の愛は彼女1人で受け止められるような量ではない。
ティータがダウンした後は、順番に真空パックプレイを堪能していったのだ。
ティータ、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの順である。
さすがに一晩で5人も相手にすれば、少し落ち着いてきた。
「ふう……。とりあえず一服するか」
俺はアイテムボックスから飲み物を取り出し、口を潤わせた。
「やり過ぎですわよ、コウタ殿。9人中5人もダウンした今、魔物に襲われたらどうなるか……」
ローズが心配そうな顔を見せる。
『悠久の風』で無事なのは、ローズ、グレイス、エメラダ、そして俺の4人だけだ。
「まあ、どうにかなるだろう。ティータさえ起きれば、結界魔法を使ってもらえる。それまでは、俺がみんなを守ってやるさ」
今の時刻は分からないが、おそらくは深夜ぐらいだろう。
迷宮に潜ったのは昼間だったので、深層に強制転移させられてから半日ほどが経過したぐらいか。
常人なら、疲労が高まってくる頃合いだ。
しかし、俺は多少の疲れを覚える程度に留まっている。
様々なジョブを高レベルにまで上げている俺は、普通の冒険者に比べて遥かに疲れ知らずだ。
一徹二徹ぐらいは余裕である。
「そんなことより、俺のここはまだ収まっていないんだ」
「え?」
「さっきまでよりはだいぶ落ち着いたけど、まだまだ満足には程遠くてな。ローズ、グレイス、エメラダ。あと3人くらいならいけるぞ」
「もうっ! コウタ殿ったら、底なしすぎますわ!」
ローズが呆れたように言う。
「ふははははっ。褒め言葉として受け取っておくぜ」
「……まったく、あなたという人は。本当に、どこまでも規格外な方ですわね」
「その規格外に惚れたのはお前だろ?」
「はいはい。そうでしたわ」
ローズが苦笑する。
「それで、次は誰にする?」
「もちろん、わたくしですわ! 正妻であるにもかかわらず、ここまで後回しにされたんですもの。覚悟してくださいまし」
ローズが俺に詰め寄ってくる。
『悠久の風』における上下関係は微妙だ。
純粋な身分だけなら、まずは子爵家令嬢のローズがトップ。
次いで、その入婿として婚約している俺。
エルフの里アルフヘイムの有力氏族の娘ティータ。
平民のユヅキ、ミナ、リン。
元盗賊で犯罪者のグレイス。
奴隷のシルヴィとエメラダ。
こんな順番になるだろう。
「すまなかったな。決してローズをないがしろにしているわけではないのだが……」
『悠久の風』は冒険者パーティだ。
そのため、身分だけで序列が決まるわけではない。
実力や経験も重視される。
俺のチートスキル『パーティメンバー経験値ブースト』は、俺のパーティに加入してからの期間が長いほど通算で受けている恩恵が大きくなる。
そのため、加入した順に強い傾向がある。
普通の感覚で言っても、古株ほど発言権を持つことに違和感はない。
そんなわけで、ローズよりもシルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンあたりは『悠久の風』における実質的な影響力が強いのだ。
「いえ、それは分かっております。コウタ殿のお気持ちはよく理解しておりますわ。ただ、たまにはこうやって、わたくしだけを愛してほしいのです」
ローズが上目遣いで俺を見つめる。
彼女の頬は赤く染まっていた。
……可愛い奴め。
俺は彼女を抱きしめ、そのまま迷宮の床に押し倒したのだった。
「ううーん……」
「限界なのです……」
「あたいもだぜ……」
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの4人がそんな声を漏らす。
いくら魅力的なティータが相手だったとはいえ、今の俺の愛は彼女1人で受け止められるような量ではない。
ティータがダウンした後は、順番に真空パックプレイを堪能していったのだ。
ティータ、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの順である。
さすがに一晩で5人も相手にすれば、少し落ち着いてきた。
「ふう……。とりあえず一服するか」
俺はアイテムボックスから飲み物を取り出し、口を潤わせた。
「やり過ぎですわよ、コウタ殿。9人中5人もダウンした今、魔物に襲われたらどうなるか……」
ローズが心配そうな顔を見せる。
『悠久の風』で無事なのは、ローズ、グレイス、エメラダ、そして俺の4人だけだ。
「まあ、どうにかなるだろう。ティータさえ起きれば、結界魔法を使ってもらえる。それまでは、俺がみんなを守ってやるさ」
今の時刻は分からないが、おそらくは深夜ぐらいだろう。
迷宮に潜ったのは昼間だったので、深層に強制転移させられてから半日ほどが経過したぐらいか。
常人なら、疲労が高まってくる頃合いだ。
しかし、俺は多少の疲れを覚える程度に留まっている。
様々なジョブを高レベルにまで上げている俺は、普通の冒険者に比べて遥かに疲れ知らずだ。
一徹二徹ぐらいは余裕である。
「そんなことより、俺のここはまだ収まっていないんだ」
「え?」
「さっきまでよりはだいぶ落ち着いたけど、まだまだ満足には程遠くてな。ローズ、グレイス、エメラダ。あと3人くらいならいけるぞ」
「もうっ! コウタ殿ったら、底なしすぎますわ!」
ローズが呆れたように言う。
「ふははははっ。褒め言葉として受け取っておくぜ」
「……まったく、あなたという人は。本当に、どこまでも規格外な方ですわね」
「その規格外に惚れたのはお前だろ?」
「はいはい。そうでしたわ」
ローズが苦笑する。
「それで、次は誰にする?」
「もちろん、わたくしですわ! 正妻であるにもかかわらず、ここまで後回しにされたんですもの。覚悟してくださいまし」
ローズが俺に詰め寄ってくる。
『悠久の風』における上下関係は微妙だ。
純粋な身分だけなら、まずは子爵家令嬢のローズがトップ。
次いで、その入婿として婚約している俺。
エルフの里アルフヘイムの有力氏族の娘ティータ。
平民のユヅキ、ミナ、リン。
元盗賊で犯罪者のグレイス。
奴隷のシルヴィとエメラダ。
こんな順番になるだろう。
「すまなかったな。決してローズをないがしろにしているわけではないのだが……」
『悠久の風』は冒険者パーティだ。
そのため、身分だけで序列が決まるわけではない。
実力や経験も重視される。
俺のチートスキル『パーティメンバー経験値ブースト』は、俺のパーティに加入してからの期間が長いほど通算で受けている恩恵が大きくなる。
そのため、加入した順に強い傾向がある。
普通の感覚で言っても、古株ほど発言権を持つことに違和感はない。
そんなわけで、ローズよりもシルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンあたりは『悠久の風』における実質的な影響力が強いのだ。
「いえ、それは分かっております。コウタ殿のお気持ちはよく理解しておりますわ。ただ、たまにはこうやって、わたくしだけを愛してほしいのです」
ローズが上目遣いで俺を見つめる。
彼女の頬は赤く染まっていた。
……可愛い奴め。
俺は彼女を抱きしめ、そのまま迷宮の床に押し倒したのだった。
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