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第5章
284話 ミナの従姉妹ミルキー
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翌朝。
さっそく、ミナの鍛冶場に向かう。
同行者は俺、エメラダ、ミナ、シルヴィの4人だ。
「ミナの従姉妹さんは、どんな人なんだ?」
「ええっと。名前はミルキーっていうのです。ちょっとあれですけど、仕事は丁寧で信頼できる人なのです」
「ふむ。まあ、ミナが言うんだ。信頼に値する人物なんだろう。紹介を頼むぞ」
「はいなのです」
ミナの先導で、俺たちは彼女の鍛冶場へと向かう。
到着した先は、町の裏通りにある小さな建物。
「ミルキーさん!」
「あいよー!」
建物の扉を開けるなり、中にいた少女が返事をした。
年齢は15歳くらいだろうか。
褐色肌で、ショートカットの少女だ。
「おう、ミナじゃないか。ん、後ろの連中は誰だい?」
「こちらの人が、『悠久の風』の人たちなのです。リーダーのコウタくん、新加入のエメラダさん、そして古株のシルヴィさんなのです」
「初めまして。『悠久の風』のリーダーのコウタだ。今日はよろしく頼む」
俺は自己紹介する。
「アタシはミルキーだよ。ミナの従姉妹で鍛冶職人をやってるよ。よろしくね」
「ああ。よろしくな」
「それで、本日はどのような用件だい?」
「ええと、この人の武器を見繕って欲しいのです」
ミナが、横にいるエメラダを紹介する。
「へえ。あんたは確か、エメラダの工房の……。厄介な連中に金を借りていたと聞いたが……。大丈夫だったのか?」
「……えっと、はい。こちらの主様のおかげで……」
「そうだな。ちょっとしたゴタゴタはあったが、概ね解決済みだ。ただ、今後は彼女にも『悠久の風』で活動してもらうことになった。だから、武器が欲しいんだ」
「そういうことだったら任せてくれよ! ミナにはいい鍛冶場を借りさせてもらっているからな。お代は結構だ」
「いや、さすがにそれは悪い。ちゃんとした値段で買い取らせてくれ」
「いーや! ミナの紹介とあれば、そういうわけにはいかねえな!」
ミルキーが強硬に主張する。
見た目はミナと同年代の少女なのだが、中身は職人気質の頑固親父といった感じか。
「ミルキーさん。お金のやりくりは大丈夫なのです?」
ミナがそう問う。
場所を提供している彼女としては、当然そこが心配なところだろう。
ミルキーが無茶なサービスをして赤字経営に陥ったら、鍛冶場の存続に関わってくる。
「ああ。うちの工房は、お客さんからの評判がいいからな。多少高く値付けても、すぐに売れちまうんだよ。ミナが築いてきた信用は壊していないぜ」
なるほど。
商売繁盛しているようで何よりだ。
「なら、お言葉に甘えたらどうなのです? コウタくん。ミルキーさんの気持ちは嬉しいものなのです」
「そうだな。それじゃあ、お願いしようか」
どれほど質のいい武器をつくってくれるのだろうか。
お手並みを拝見させてもらうことにしよう。
さっそく、ミナの鍛冶場に向かう。
同行者は俺、エメラダ、ミナ、シルヴィの4人だ。
「ミナの従姉妹さんは、どんな人なんだ?」
「ええっと。名前はミルキーっていうのです。ちょっとあれですけど、仕事は丁寧で信頼できる人なのです」
「ふむ。まあ、ミナが言うんだ。信頼に値する人物なんだろう。紹介を頼むぞ」
「はいなのです」
ミナの先導で、俺たちは彼女の鍛冶場へと向かう。
到着した先は、町の裏通りにある小さな建物。
「ミルキーさん!」
「あいよー!」
建物の扉を開けるなり、中にいた少女が返事をした。
年齢は15歳くらいだろうか。
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「おう、ミナじゃないか。ん、後ろの連中は誰だい?」
「こちらの人が、『悠久の風』の人たちなのです。リーダーのコウタくん、新加入のエメラダさん、そして古株のシルヴィさんなのです」
「初めまして。『悠久の風』のリーダーのコウタだ。今日はよろしく頼む」
俺は自己紹介する。
「アタシはミルキーだよ。ミナの従姉妹で鍛冶職人をやってるよ。よろしくね」
「ああ。よろしくな」
「それで、本日はどのような用件だい?」
「ええと、この人の武器を見繕って欲しいのです」
ミナが、横にいるエメラダを紹介する。
「へえ。あんたは確か、エメラダの工房の……。厄介な連中に金を借りていたと聞いたが……。大丈夫だったのか?」
「……えっと、はい。こちらの主様のおかげで……」
「そうだな。ちょっとしたゴタゴタはあったが、概ね解決済みだ。ただ、今後は彼女にも『悠久の風』で活動してもらうことになった。だから、武器が欲しいんだ」
「そういうことだったら任せてくれよ! ミナにはいい鍛冶場を借りさせてもらっているからな。お代は結構だ」
「いや、さすがにそれは悪い。ちゃんとした値段で買い取らせてくれ」
「いーや! ミナの紹介とあれば、そういうわけにはいかねえな!」
ミルキーが強硬に主張する。
見た目はミナと同年代の少女なのだが、中身は職人気質の頑固親父といった感じか。
「ミルキーさん。お金のやりくりは大丈夫なのです?」
ミナがそう問う。
場所を提供している彼女としては、当然そこが心配なところだろう。
ミルキーが無茶なサービスをして赤字経営に陥ったら、鍛冶場の存続に関わってくる。
「ああ。うちの工房は、お客さんからの評判がいいからな。多少高く値付けても、すぐに売れちまうんだよ。ミナが築いてきた信用は壊していないぜ」
なるほど。
商売繁盛しているようで何よりだ。
「なら、お言葉に甘えたらどうなのです? コウタくん。ミルキーさんの気持ちは嬉しいものなのです」
「そうだな。それじゃあ、お願いしようか」
どれほど質のいい武器をつくってくれるのだろうか。
お手並みを拝見させてもらうことにしよう。
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