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第5章
280話 主様。ど、どうぞ……
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「ふぅ……。ひどい目にあったぜ」
俺はみんなへの説明(言い訳)を終え、ひと息つく。
「お疲れ様です、ご主人様」
シルヴィが労ってくれる。
「まあ、これで一安心だ。エメラダは俺の所有物になったから、もう手出しはできないだろう」
結局は、『毒蛇団』と本格的にやり合うことはなかったな。
路地裏で絡んできたチンピラたちを返り討ちにしたぐらいだ。
奴隷商館では、ちゃんと金を払ってエメラダを購入した。
武力で店長を威圧して、かなりの安値での購入とはなったが。
一応払うものは払っているし、向こうからこれ以上こちらに接触してくる可能性は高くないだろう。
Bランクパーティ『悠久の風』のリーダーであり、ドラゴンスレイヤーであり、アイゼンシュタイン子爵家の入婿であるこの俺を敵に回せばただでは済まないのは、裏の住民であっても理解しているはずである。
「はい。ありがとうございます、主様!」
エメラダは嬉しそうな表情を浮かべている。
最初に無理やりやった以外はできるだけ紳士に接しているし、何とか彼女からの好感度も取り戻せただろう。
俺のチートスキル『パーティメンバー設定』の条件も満たしている。
「エメラダさんの工房の管理もしないといけないのです」
ミナがそう言う。
「ああ、『毒蛇団』に荒らされていた様子だったな。今日はもう遅いし、明日から始めよう」
「……えっと、はい。がんばります!」
エメラダがそう返事をする。
「だが、俺としても慈善活動でエメラダを買ったわけではないんだ。それは覚えておいてほしい」
「……えっと。もちろんです。主様に買っていただいたことに感謝しております」
エメラダはそう言って頭を下げた。
そして、なぜか後ろを向いて尻を俺に突き出してきた。
スカートの中身が丸見えである。
「主様。ど、どうぞ……」
「ん? 何をしている?」
「いえ、あの。主様があたしを買った理由は、これですよね……?」
エメラダがそう言って、ショーツを横にずらす。
大切なところが隙間から見えた。
「おいおいおいおい!」
俺は慌てて制止する。
「主様のお望みであれば、あたしの全てを差し上げたいと思います」
「そ、そうか? ではお言葉に甘えて……」
俺はついエメラダの体に手を伸ばそうとするが……。
「「「「「「「じー……」」」」」」」
リンやミナたち女性陣の視線に気づき、伸ばしかけた手を引っ込める。
「な、何だお前らその目は! 違うっての! そういうことじゃないんだ」
「……コウタちゃん、最低……」
「奴隷とはいえ、1人の人間ですわよ?」
「逆らえない身分の女に手を出すのは、感心しねえな」
ティータ、ローズ、グレイスが非難の声を上げた。
「だから誤解だって! エメラダは『悠久の風』の『調合士』として買ったんだよ」
「え? でもあの時あたしに……」
「あれはジョブの取得に必要なことだったんだ」
「ジョブの取得? あたしのジョブは『調合士』ですが……」
「ああ。詳しいことは後で話す。とりあえず、明日からよろしく頼むな」
「はい! 精一杯務めさせていただきます」
エメラダが笑顔を見せる。
こうして、『悠久の風』に新たな仲間が加わったのであった。
俺はみんなへの説明(言い訳)を終え、ひと息つく。
「お疲れ様です、ご主人様」
シルヴィが労ってくれる。
「まあ、これで一安心だ。エメラダは俺の所有物になったから、もう手出しはできないだろう」
結局は、『毒蛇団』と本格的にやり合うことはなかったな。
路地裏で絡んできたチンピラたちを返り討ちにしたぐらいだ。
奴隷商館では、ちゃんと金を払ってエメラダを購入した。
武力で店長を威圧して、かなりの安値での購入とはなったが。
一応払うものは払っているし、向こうからこれ以上こちらに接触してくる可能性は高くないだろう。
Bランクパーティ『悠久の風』のリーダーであり、ドラゴンスレイヤーであり、アイゼンシュタイン子爵家の入婿であるこの俺を敵に回せばただでは済まないのは、裏の住民であっても理解しているはずである。
「はい。ありがとうございます、主様!」
エメラダは嬉しそうな表情を浮かべている。
最初に無理やりやった以外はできるだけ紳士に接しているし、何とか彼女からの好感度も取り戻せただろう。
俺のチートスキル『パーティメンバー設定』の条件も満たしている。
「エメラダさんの工房の管理もしないといけないのです」
ミナがそう言う。
「ああ、『毒蛇団』に荒らされていた様子だったな。今日はもう遅いし、明日から始めよう」
「……えっと、はい。がんばります!」
エメラダがそう返事をする。
「だが、俺としても慈善活動でエメラダを買ったわけではないんだ。それは覚えておいてほしい」
「……えっと。もちろんです。主様に買っていただいたことに感謝しております」
エメラダはそう言って頭を下げた。
そして、なぜか後ろを向いて尻を俺に突き出してきた。
スカートの中身が丸見えである。
「主様。ど、どうぞ……」
「ん? 何をしている?」
「いえ、あの。主様があたしを買った理由は、これですよね……?」
エメラダがそう言って、ショーツを横にずらす。
大切なところが隙間から見えた。
「おいおいおいおい!」
俺は慌てて制止する。
「主様のお望みであれば、あたしの全てを差し上げたいと思います」
「そ、そうか? ではお言葉に甘えて……」
俺はついエメラダの体に手を伸ばそうとするが……。
「「「「「「「じー……」」」」」」」
リンやミナたち女性陣の視線に気づき、伸ばしかけた手を引っ込める。
「な、何だお前らその目は! 違うっての! そういうことじゃないんだ」
「……コウタちゃん、最低……」
「奴隷とはいえ、1人の人間ですわよ?」
「逆らえない身分の女に手を出すのは、感心しねえな」
ティータ、ローズ、グレイスが非難の声を上げた。
「だから誤解だって! エメラダは『悠久の風』の『調合士』として買ったんだよ」
「え? でもあの時あたしに……」
「あれはジョブの取得に必要なことだったんだ」
「ジョブの取得? あたしのジョブは『調合士』ですが……」
「ああ。詳しいことは後で話す。とりあえず、明日からよろしく頼むな」
「はい! 精一杯務めさせていただきます」
エメラダが笑顔を見せる。
こうして、『悠久の風』に新たな仲間が加わったのであった。
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