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第4章 エルフの里アルフヘイム

225話 お前は俺の女だ

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 グレイスの親分が俺だということを、改めて体に教え込んでいる。
 最後の仕上げをしていこう。

「そうだ。俺がお前の親分だ。よく言えたな。褒美をやろう」

 俺はグレイスを抱き寄せると、再び唇を重ねた。
 今度はさらに深く濃厚なキスをする。

「んっ……んんっ……」

 グレイスが鼻息荒く俺にしがみついてきた。
 そして、彼女は俺の首筋に軽く噛みつくような仕草をした。

「おいおい……。グレイスもノリがわかってきたじゃないか」

 俺はそう言うと、彼女の耳たぶを甘噛する。
 すると、グレイスが切なげな吐息を漏らした。

「ふわあ……」

「可愛いぞ、グレイス」

 俺はそう言うと、首筋に吸い付いた。

「あっ、そこは見えちゃう……。やめてくれ……。お願いだ……。頼むよ……」

 グレイスが弱々しく懇願してくる。

「安心しろ。ここじゃ痕をつけないさ」

 俺はそう言うと、今度はグレイスの胸の突起を舐めた。

「ああ……」

 グレイスが身を捩らせる。
 俺はその反応を楽しみながら、グレイスの胸を揉みしだいていった。

「んっ……んんっ……」

 グレイスはされるがままである。
 俺はそんな彼女をしばらく弄んだ後、一度解放してやった。

「はあっ……はあっ……はあっ……」

 グレイスが激しく呼吸をしている。
 瞳は潤んでおり、頬も上気していた。

「グレイス。お前は俺の女だ。それを忘れるな」

 俺は彼女の頭を優しく撫でる。

「ああ……。俺はコウタ親分の女だ……」

 グレイスは幸せそうな表情を浮かべると、自ら俺に抱きついて唇を重ねてきた。
 俺もそれに答える。
 グレイスは俺とのキスに夢中になっている。
 だが、カイゼルはまだ諦めきれないのか、俺たちの方に近づいてこようとしていた。

「うう……」

 カイゼルがこちらに這い寄ってきている。
 それを察した俺は、一計を案じることにした。
 俺はグレイスから口を離すと、カイゼルの方を見る。

「カイゼル。お前は本当に諦めの悪い奴だな」

「うるせえ……。俺にはグレイスが必要なんだよ……。俺には黒狼団しかなかったんだ……。なのに、なんでだよっ!!」

 カイゼルがそう叫ぶ。
 その顔は悲壮なものだ。
 しかしその一方で、股間は膨らんでいる。

 俺とグレイスのやり取りを見て興奮しているのか。
 まったく、変態だな。

「お前はこの場で殺してもいいが……。確か、黒狼団のリーダーとして懸賞金がかかっていたはずだ。生け捕りの方が額が上だったか」

 黒狼団の今までの悪事を考えると、最終的には死罪になる可能性が高い。
 しかし領主からすれば、生け捕りの方が何かと都合がいい。
 尋問して過去の事件の詳細を解明したり、盗品を追跡したり、見せしめとして公開処刑したり、鉱山で死ぬまで強制労働させたり……。
 使い道はいろいろとあるのだろう。

 この場で殺すか、生け捕りにして引き渡すか。
 少し悩むところだ。
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