183 / 1,260
第4章 エルフの里アルフヘイム
183話 最新ステータス ミナ
しおりを挟む
テツザンからエルフの里アルフヘイムに移動中だ。
特にすることがないので、みんなのステータスを再確認し整理していくつもりだ。
次はミナのステータスを見ておこう。
ミナ
種族:ドワーフ
ファーストジョブ:鍛冶師レベル26
セカンドジョブ:槌士レベル26
サードジョブ:火魔法使いレベル14
控えジョブ:格闘家レベル21、料理人レベル3
HP:C(00/10)
MP:D(03/05)
闘気:C(04/10)
腕力:B(14/30)
脚力:D(03/05)
器用:C(03/10)
アクティブスキル:
『槌士』ビッグボンバー、ダブルボンバー、ビッグインパクト
『火魔法使い』ファイアーボール、フレイムアロー
パッシブスキル:
『鍛冶師』パーティメンバー武器性能向上、火耐性強化、鉱石類ドロップ率上昇、腕力強化、鍛冶の心得
『槌士』腕力強化
ミナはまだ上級ジョブに達していない。
もともと設定していたファーストジョブの鍛冶師は、テツザンにおいて一時的に控えジョブに回していたからだ。
その間は、格闘家のジョブを鍛えていた。
今思えば、少しもったいなかったような気がしないでもない。
彼女の場合は、生産職の鍛冶師に、近接職の槌士、そして魔法職の火魔法使いがあるからな。
サードジョブまでびっしり詰まっている。
シルヴィやユヅキと異なり、格闘家を設定するスペースがない。
どうせ格闘家を控えに回すのであれば、彼女が格闘家を鍛える必要はなかったか?
うーん。
しかし、せっかく武の聖地であるテツザンに訪れていたのだから、やはり格闘の鍛錬は経験しておいた方がよかっただろう。
そして、その鍛錬の成果を十分に吸収するなら、一時的にジョブに格闘家を設定しておくのも間違いではなかったはずだ。
それに、またミッションが追加されれば、今度はフォースジョブが開放される可能性もある。
長い目で見れば、格闘家のジョブレベルを上げたことが役に立つこともあるだろう。
「ミナは、本当に力が強いよな……。たくましくて頼りになる」
俺は何気なくそうつぶやいた。
ステータス上は腕力の値が高い。
ブラックワイバーン戦でもそうだったが、彼女の豪腕は戦いの決定打となりうる。
「突然どうしたのです? でも、ありがとうなのです」
「その腕のどこからそんな力が出ているんだ?」
ミナの腕は、それほど太くない。
シルヴィやユヅキあたりと比べるとひと回りたくましいものの、あのとんでもない腕力が発揮されるほどには見えない。
MSCではあまり気にしたことがなかった。
ゲームだし、そういうものだと捉えていたからだ。
しかし、こうして現実味のある世界で長期間活動していると、違和感を覚えるようになってくる。
「知らないのです。ドワーフは人族より力が強い傾向があるというぐらいしか分からないのです」
ミナがそう言う。
確かに、自分の種族がどうして力が強いかなんて、知っていて当然というわけではないよな。
鳥がなぜ飛べるのかを鳥に聞いても分からないだろうし、魚がなぜ水中でも呼吸できるのかを魚に聞いても分からないだろう。
この世界には魔力や闘気というものが存在しているし、そのあたりと関係しているのかもしれないな。
「まあ細かいことはいいか。ミナは豪腕に加えて、鍛冶や火魔法にも長けているよな。期待しているぞ」
「はいなのです。お任せくださいなのです」
ミナの火魔法は、まだまだ練習中ではあるが既にそれなりの水準だ。
俺、シルヴィ、ユヅキが設定ジョブの関係で一時的に弱体化している今、ミナの戦闘能力を頼りにすることもあるだろう。
ファーストジョブからサードジョブまでのレベルが全て20を超えているのは、彼女だけだからな。
今後も、『悠久の風』の躍進に貢献してくれることを期待したい。
次に、リンのステータスを確認する。
特にすることがないので、みんなのステータスを再確認し整理していくつもりだ。
次はミナのステータスを見ておこう。
ミナ
種族:ドワーフ
ファーストジョブ:鍛冶師レベル26
セカンドジョブ:槌士レベル26
サードジョブ:火魔法使いレベル14
控えジョブ:格闘家レベル21、料理人レベル3
HP:C(00/10)
MP:D(03/05)
闘気:C(04/10)
腕力:B(14/30)
脚力:D(03/05)
器用:C(03/10)
アクティブスキル:
『槌士』ビッグボンバー、ダブルボンバー、ビッグインパクト
『火魔法使い』ファイアーボール、フレイムアロー
パッシブスキル:
『鍛冶師』パーティメンバー武器性能向上、火耐性強化、鉱石類ドロップ率上昇、腕力強化、鍛冶の心得
『槌士』腕力強化
ミナはまだ上級ジョブに達していない。
もともと設定していたファーストジョブの鍛冶師は、テツザンにおいて一時的に控えジョブに回していたからだ。
その間は、格闘家のジョブを鍛えていた。
今思えば、少しもったいなかったような気がしないでもない。
彼女の場合は、生産職の鍛冶師に、近接職の槌士、そして魔法職の火魔法使いがあるからな。
サードジョブまでびっしり詰まっている。
シルヴィやユヅキと異なり、格闘家を設定するスペースがない。
どうせ格闘家を控えに回すのであれば、彼女が格闘家を鍛える必要はなかったか?
うーん。
しかし、せっかく武の聖地であるテツザンに訪れていたのだから、やはり格闘の鍛錬は経験しておいた方がよかっただろう。
そして、その鍛錬の成果を十分に吸収するなら、一時的にジョブに格闘家を設定しておくのも間違いではなかったはずだ。
それに、またミッションが追加されれば、今度はフォースジョブが開放される可能性もある。
長い目で見れば、格闘家のジョブレベルを上げたことが役に立つこともあるだろう。
「ミナは、本当に力が強いよな……。たくましくて頼りになる」
俺は何気なくそうつぶやいた。
ステータス上は腕力の値が高い。
ブラックワイバーン戦でもそうだったが、彼女の豪腕は戦いの決定打となりうる。
「突然どうしたのです? でも、ありがとうなのです」
「その腕のどこからそんな力が出ているんだ?」
ミナの腕は、それほど太くない。
シルヴィやユヅキあたりと比べるとひと回りたくましいものの、あのとんでもない腕力が発揮されるほどには見えない。
MSCではあまり気にしたことがなかった。
ゲームだし、そういうものだと捉えていたからだ。
しかし、こうして現実味のある世界で長期間活動していると、違和感を覚えるようになってくる。
「知らないのです。ドワーフは人族より力が強い傾向があるというぐらいしか分からないのです」
ミナがそう言う。
確かに、自分の種族がどうして力が強いかなんて、知っていて当然というわけではないよな。
鳥がなぜ飛べるのかを鳥に聞いても分からないだろうし、魚がなぜ水中でも呼吸できるのかを魚に聞いても分からないだろう。
この世界には魔力や闘気というものが存在しているし、そのあたりと関係しているのかもしれないな。
「まあ細かいことはいいか。ミナは豪腕に加えて、鍛冶や火魔法にも長けているよな。期待しているぞ」
「はいなのです。お任せくださいなのです」
ミナの火魔法は、まだまだ練習中ではあるが既にそれなりの水準だ。
俺、シルヴィ、ユヅキが設定ジョブの関係で一時的に弱体化している今、ミナの戦闘能力を頼りにすることもあるだろう。
ファーストジョブからサードジョブまでのレベルが全て20を超えているのは、彼女だけだからな。
今後も、『悠久の風』の躍進に貢献してくれることを期待したい。
次に、リンのステータスを確認する。
26
お気に入りに追加
1,089
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる