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第3章 武の名地テツザンへ
175話 ドラゴンスレイヤーのBランク冒険者
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冒険者ギルドで報告を受けているところだ。
「今回は、パーティリーダーのコウタ殿にのみドラゴンスレイヤーの資格を認めることになった。他の者も、いずれは認められることもあるだろう」
俺が討伐した竜種は、今回が初めてだ。
にもかかわらずあっさりドラゴンスレイヤーの称号を得られたのは、戦闘における貢献度が大きかったということだろう。
アイゼンシュタイン家の娘であるローズがパーティメンバーにいたことにより、クラウスが俺たちの功績を強く認識していることも大きい。
貴族家が『この人物にドラゴンスレイヤーの称号を与える』と認識すれば、システム上の称号の取得の決定打となりうる。
「それはありがたい」
俺はステータス画面を見てみる。
ドラゴンドラゴンスレイヤーの文字が追加されていた。
称号の追加は、いくつかの効力がある。
まずは、実力者として認められるようになることだ。
俺の場合は既にCランク冒険者なのでなかなかの実力者だと認知されているはずだが、それがさらに一目置かれるようになるイメージである。
貴族界における発言力を少し得られるし、民間人の間ではちょっとした英雄扱いをされることもあり得る。
それに加えて、システム的な補正もある。
ドラゴンスレイヤーの場合は、全能力値の常時上昇(小)や、対竜種との戦闘における攻撃力や防御力のさらなる強化などの効果がある。
「最後に、冒険者ランクの件だ。こちらは冒険者ギルドの方から説明してもらおうか」
クラウスは隣に座る男を見る。
このテツザンの冒険者ギルドのギルドマスターだ。
「はい。では、ご説明いたします」
ギルドマスターは話し始める。
それによると、今回のブラックワイバーンやビッグベアー討伐の功績により、俺たち『悠久の風』はBランクに昇格するという。
Bランクパーティともなれば、一流冒険者として認められ、指名依頼なども多く入るようになるとのことだった。
「了解。まあ、妥当なところかな」
なんと言っても、ブラックワイバーンを倒したのだからな。
日々の積み重ねもあるし。
「さらに続報がありますぞ。パーティリーダーのコウタ殿の個人ランクもBに昇格となります」
「ふむ。それはありがたい」
パーティとしてBランク認定を受けたとしても、個人ランクはまた別だ。
俺のリーダー適と適性をしっかりと評価してくれたようだな。
そして、ギルマスが説明を続けていく。
ユヅキはCランク据え置き。
シルヴィ、ミナ、リンはCランクに昇格。
そして今回加入したばかりのティータは、一気にCランクとなった。
冒険者登録はしていなくとも、もともと実力はCランク相当という話だったしな。
「以上です。何か質問はございますか?」
「今のところはない。大丈夫そうだ」
俺はそう返答する。
そこに、一人の少女が手を挙げた。
彼女は……。
「今回は、パーティリーダーのコウタ殿にのみドラゴンスレイヤーの資格を認めることになった。他の者も、いずれは認められることもあるだろう」
俺が討伐した竜種は、今回が初めてだ。
にもかかわらずあっさりドラゴンスレイヤーの称号を得られたのは、戦闘における貢献度が大きかったということだろう。
アイゼンシュタイン家の娘であるローズがパーティメンバーにいたことにより、クラウスが俺たちの功績を強く認識していることも大きい。
貴族家が『この人物にドラゴンスレイヤーの称号を与える』と認識すれば、システム上の称号の取得の決定打となりうる。
「それはありがたい」
俺はステータス画面を見てみる。
ドラゴンドラゴンスレイヤーの文字が追加されていた。
称号の追加は、いくつかの効力がある。
まずは、実力者として認められるようになることだ。
俺の場合は既にCランク冒険者なのでなかなかの実力者だと認知されているはずだが、それがさらに一目置かれるようになるイメージである。
貴族界における発言力を少し得られるし、民間人の間ではちょっとした英雄扱いをされることもあり得る。
それに加えて、システム的な補正もある。
ドラゴンスレイヤーの場合は、全能力値の常時上昇(小)や、対竜種との戦闘における攻撃力や防御力のさらなる強化などの効果がある。
「最後に、冒険者ランクの件だ。こちらは冒険者ギルドの方から説明してもらおうか」
クラウスは隣に座る男を見る。
このテツザンの冒険者ギルドのギルドマスターだ。
「はい。では、ご説明いたします」
ギルドマスターは話し始める。
それによると、今回のブラックワイバーンやビッグベアー討伐の功績により、俺たち『悠久の風』はBランクに昇格するという。
Bランクパーティともなれば、一流冒険者として認められ、指名依頼なども多く入るようになるとのことだった。
「了解。まあ、妥当なところかな」
なんと言っても、ブラックワイバーンを倒したのだからな。
日々の積み重ねもあるし。
「さらに続報がありますぞ。パーティリーダーのコウタ殿の個人ランクもBに昇格となります」
「ふむ。それはありがたい」
パーティとしてBランク認定を受けたとしても、個人ランクはまた別だ。
俺のリーダー適と適性をしっかりと評価してくれたようだな。
そして、ギルマスが説明を続けていく。
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シルヴィ、ミナ、リンはCランクに昇格。
そして今回加入したばかりのティータは、一気にCランクとなった。
冒険者登録はしていなくとも、もともと実力はCランク相当という話だったしな。
「以上です。何か質問はございますか?」
「今のところはない。大丈夫そうだ」
俺はそう返答する。
そこに、一人の少女が手を挙げた。
彼女は……。
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