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第3章 武の名地テツザンへ

156話 ひいぃっ! か、隠してください!!

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 ローズが宿の部屋に訪ねてきた。
 俺は彼女を出迎える。
 彼女の顔が、何やら赤く染まっていく。

「きゃ……」

「きゃ?」

「きゃあああぁっ!!」

 彼女が絶叫する。

「ど、どうした? 突然叫んで」

 俺はそう言いつつ、彼女の方へ向かう。

「ひいぃっ! か、隠してください!!」

 彼女はそう叫びながら、両手を前に突き出す。
 近づいてくる俺を押しとどめようとしている。

「何を隠してほしいんだ?」

 俺はそう尋ねながらも、じりじりと彼女に接近していく。

「し、下を! 早く!」

「だから何を隠せば……」

 と言いかけたところで、ようやく気付いた。
 今の俺の格好は、全裸だった。
 これは……。

「む? 悪かったな。昨晩は楽しんだから、裸のまま寝たのだった」

 俺は素直に謝っておくことにした。

「謝罪は結構です! 早く服を着てください!」

「そう言われても、服がどこにいったかわからなくてな……」

 俺はモノをぶらぶらさせながら、そう言う。
 ローズは、自分の手で目を隠しながらも、指の間からしっかりとこちらを見ている。
 この様子からすると、彼女は男慣れしていないのだろう。

「くくく……。ローズは美少女だとは思っていたが……。改めて見ても、おいしそうだ……」

 経験未熟な少女に自分のモノを見せつけている今の状況は、なかなか興奮する。
 自身のモノがビッグになっていくのを感じる。

「うわー……」

 リンがドン引きしている。

「コウタ。最低」

 ユヅキもジト目を向けてくる。

「はい。さすがに擁護できないのです」

「わたしはご主人様の味方です。たとえどんな変態でも」

 シルヴィだけは俺を擁護してくれるらしい。

「こっちに来ないでください!! 衛兵を呼びますよ!?」

 ローズが叫ぶ。

「衛兵? おいおい、俺は借りた部屋で自由に過ごしているだけだぜ? そっちから突然来ておいて、ずいぶんな対応じゃないか」

「……それは……その……。いくらなんでも破廉恥すぎます! こんなことをなさっているなんて思いもしませんでした」

 ローズが顔を真っ赤にして反論してくる。

「こんなこと? つまり、こういうことだろ?」

 俺はそう言って、シルヴィをベッドに押し倒す。

「はう……。ご主人様ぁ」

 シルヴィが可愛く鳴く。
 俺はそんな彼女の首筋に舌を這わせる。

「……っ」

 シルヴィは声にならない声で喘いだ。

「おい、お前も混ざるか?」

 俺はローズにそう尋ねる。

「お断りします!」

 彼女がきっぱりと答える。

「つれないねぇ。それならこっちはこっちで楽しむよ」

 俺はシルヴィの胸を揉み始める。
 この猛りはローズで発散したいところだったが、さすがにほぼ初対面の今襲いかかるわけにはいかない。
 シルヴィには悪いが、俺の熱を受け止めてもらうことにしよう。
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