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第3章 武の名地テツザンへ
144話 武闘大会開幕!!
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1か月が経過した。
今日は、大会の日だ。
俺たちは町の道場で鍛錬に励み、着実に実力を上げてきた。
今では、かなりの腕前になったと言えるだろう。
「いよいよだな」
俺はみんなに話しかける。
「はい!」
「楽しみなのです」
「やってやろうぜ!」
「僕もがんばるよ」
シルヴィ、ミナ、リン、ユヅキ。
みんな気合十分だ。
「よし。行くとするか」
俺たちは宿屋を出発し、徒歩で会場に向かった。
この大会には、『格闘家』や『獣闘士』などのジョブ持ちの参加者が多い。
他のジョブの者もチラホラいるらしいが……。
俺たち『悠久の風』は、全員が『格闘家』か『獣闘士』のどちらかを習得済みだ。
ロドリゴのお墨付きもあるし、きっといい線いけるはずである。
俺たちは受付を済ませると、試合が行われる舞台へと上がった。
観客席を見渡すと、かなりの数の観客がいるようだ。
「思ったよりもたくさん人がいます!」
「ワクワクしてきたぜ」
「緊張するのです」
シルヴィ、リン、ミナがそう言う。
「落ち着いていこうね」
「ああ。これぐらいなら良い緊張感になる」
ユヅキの言葉を受けて、俺はそう言う。
みんな、初めての大イベントということでテンションが上がっている。
「お集まりの皆さん、大変長らくお待たせいたしました。これより第99回定例武闘大会を開催いたします!!」
司会者らしき男性がそう宣言すると、大きな歓声が上がった。
「実況と司会進行は、私デボラでお送りしまーす! また、今回は特別なゲストがいらしております!」
おおぉ……というどよめきが起こる。
「まずはこの方! ご領主様の娘様でいらっしゃる、ローズ様です!」
司会のデボラの言葉を受けて、1人の女性が前に出てくる。
彼女は……。
「どこかで見覚えがある。確か、リンが出場した料理コンテストでも審査員を務めていたな」
俺はそう言う。
「はい。その通りなのです」
「あたいの料理に高評価をくれた人だぜ!」
ミナとリンがそう答える。
「皆様、こんにちは。ローズと申します。皆様の日頃の鍛錬の成果を見せていただきますね」
彼女が凛とした声でそう言う。
美人な彼女に試合を見られると思うと、やる気も出てくるな。
彼女の父は、このあたり一帯の地域を治める領主だ。
エルカもテツザンも、その領地内である。
「続いて、こちらの方も紹介させていただきましょう。エルフ族の親善大使であるティータ様です!」
小柄な少女が静かに前へ出る。
「……うん。ティータも強い人には興味がある。期待してるよ……」
彼女がそう言う。
緑色の髪がきれいだ。
「さあ、ではさっそく参りましょう! 1回戦第1試合は……おっとこれは!? なんと、前回大会の準優勝者がいきなり登場です!!」
司会のデボラがそう叫ぶ。
「対するは、初出場のコウタ選手! 実力は未知数ですが果たして勝つことができるのかぁ??」
いきなり前回の準優勝者と対決か。
組み合わせ運が悪い。
しかし、俺はこの数か月の鍛錬で実力が増した。
それに、MSCで培った知識と経験もある。
何とか勝利を収めたいところだ。
今日は、大会の日だ。
俺たちは町の道場で鍛錬に励み、着実に実力を上げてきた。
今では、かなりの腕前になったと言えるだろう。
「いよいよだな」
俺はみんなに話しかける。
「はい!」
「楽しみなのです」
「やってやろうぜ!」
「僕もがんばるよ」
シルヴィ、ミナ、リン、ユヅキ。
みんな気合十分だ。
「よし。行くとするか」
俺たちは宿屋を出発し、徒歩で会場に向かった。
この大会には、『格闘家』や『獣闘士』などのジョブ持ちの参加者が多い。
他のジョブの者もチラホラいるらしいが……。
俺たち『悠久の風』は、全員が『格闘家』か『獣闘士』のどちらかを習得済みだ。
ロドリゴのお墨付きもあるし、きっといい線いけるはずである。
俺たちは受付を済ませると、試合が行われる舞台へと上がった。
観客席を見渡すと、かなりの数の観客がいるようだ。
「思ったよりもたくさん人がいます!」
「ワクワクしてきたぜ」
「緊張するのです」
シルヴィ、リン、ミナがそう言う。
「落ち着いていこうね」
「ああ。これぐらいなら良い緊張感になる」
ユヅキの言葉を受けて、俺はそう言う。
みんな、初めての大イベントということでテンションが上がっている。
「お集まりの皆さん、大変長らくお待たせいたしました。これより第99回定例武闘大会を開催いたします!!」
司会者らしき男性がそう宣言すると、大きな歓声が上がった。
「実況と司会進行は、私デボラでお送りしまーす! また、今回は特別なゲストがいらしております!」
おおぉ……というどよめきが起こる。
「まずはこの方! ご領主様の娘様でいらっしゃる、ローズ様です!」
司会のデボラの言葉を受けて、1人の女性が前に出てくる。
彼女は……。
「どこかで見覚えがある。確か、リンが出場した料理コンテストでも審査員を務めていたな」
俺はそう言う。
「はい。その通りなのです」
「あたいの料理に高評価をくれた人だぜ!」
ミナとリンがそう答える。
「皆様、こんにちは。ローズと申します。皆様の日頃の鍛錬の成果を見せていただきますね」
彼女が凛とした声でそう言う。
美人な彼女に試合を見られると思うと、やる気も出てくるな。
彼女の父は、このあたり一帯の地域を治める領主だ。
エルカもテツザンも、その領地内である。
「続いて、こちらの方も紹介させていただきましょう。エルフ族の親善大使であるティータ様です!」
小柄な少女が静かに前へ出る。
「……うん。ティータも強い人には興味がある。期待してるよ……」
彼女がそう言う。
緑色の髪がきれいだ。
「さあ、ではさっそく参りましょう! 1回戦第1試合は……おっとこれは!? なんと、前回大会の準優勝者がいきなり登場です!!」
司会のデボラがそう叫ぶ。
「対するは、初出場のコウタ選手! 実力は未知数ですが果たして勝つことができるのかぁ??」
いきなり前回の準優勝者と対決か。
組み合わせ運が悪い。
しかし、俺はこの数か月の鍛錬で実力が増した。
それに、MSCで培った知識と経験もある。
何とか勝利を収めたいところだ。
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