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第3章 武の名地テツザンへ

130話 月明かりに輝く白色の髪

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 シルヴィの相手をしているところだ。
 彼女はもうずいぶんと上り詰めている。

「ご主人様ぁ……! 何かきちゃいますぅ!」

 シルヴィがそう叫んだ時だった。

「だめだ。『俺の許可なくイクことを禁ずる』」

 そう命じて、俺はシルヴィへの刺激をやめた。

「え? どうしてぇ!?」

 シルヴィが切なげな声を出す。

「これは命令だ。勝手にイクことは許さない」

 そう言って、俺はまたシルヴィに愛撫を始めた。

「ひどい……ご主人様ぁ。イカせてくださぁい!」

 シルヴィが泣きそうな声で懇願してくる。
 しかし俺は無視して、彼女の体に快感を与え続けた。
 しばらくすると、シルヴィが俺の背中に手を回してきた。

「ご主人様ぁ。お願いしますぅ。もう我慢の限界ですぅ」

「ダメだ。まだ許可していない」

 俺は冷たく言い放つ。
 シルヴィの目尻には涙が浮かんでいた。

「なんでこんな意地悪するんですかぁ? わたしのこと嫌いになったのですかぁ?」

「違うさ。シルヴィのことが好きだからだ」

 俺は優しく答える。

「じゃあ、早くイカせてくださいよぉ」

「それはできない。俺はシルヴィをめちゃくちゃにしたい気分なんだ」

 好きな子ほどイジメたくなるものだ。

「そんなぁ……」

 シルヴィは絶望の表情を浮かべている。
 さすがにイジメすぎたか。
 そろそろ満足させてやろう。
 俺は本格的な愛撫を開始する。
 やがて、シルヴィが絶頂を迎える直前になって、俺は言った。

「よし、『イケ』」

「んんんんん~!!」

 シルヴィが声にならない叫びをあげた。
 体を仰け反らせ、痙攣させている。
 俺はそれを見届けてから、再び動きを再開した。

「はあっ……はあっ……」

 シルヴィは肩を大きく上下させながら、荒々しく呼吸をしている。

「も、もう無理ですぅ……」

「何を言っているんだ。これからじゃないか」

 俺自身はまだ満足していない。

「やあぁっ! もうだめですぅ!」

 シルヴィは身を捩って逃げようとするが、逃すはずがない。
 俺は彼女を抱きしめ、そして――

「ああぁぁっ! いやあぁぁっ!」

 しばらく攻め続けたところ、シルヴィが絶叫した。
 体がガクガクと震えている。
 彼女は大きく目を見開いたまま、意識を失った。
 やりすぎてしまったかもしれない。
 おかげで俺も満足できたが。

 俺はシルヴィの髪を軽く撫でる。
 月明かりに輝く白色の髪は、改めて見ても美しい。
 彼女の体は汗ばみ、体温が上昇していた。

「シルヴィ。大丈夫か?」

 俺は小さく呼びかけるが、返事はない。
 どうしたものか。
 このまま放っておくわけにもいかない。

 俺はとりあえず、ストレージから毛布を取り出し彼女にかけておく。
 これで風邪は引かないだろう。

 さて、ユヅキ、リン、ミナの状況はどうなっているかな?
 シルヴィとの一戦を終えた直後に他の女性のことを考えるのは不誠実かもしれないが……。
 こればかりは仕方ない。
 ハーレムを目指すことは、みんなに伝達済みだしな。
 【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇんだ!!!
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