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第3章 武の名地テツザンへ

122話 ぬるぬるプレイ

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 宿屋で貸切の浴場に入ったところだ。
 湯船に浸かる前に、まずはそれぞれが体を洗い始める。
 ふと、背後に気配を感じた。

「ご主人様。お背中をお流し致します」

 俺の後ろにやってきたシルヴィがそんなことを言ってくる。

「ああ。頼む」

「かしこまりました」

 シルヴィの柔らかい手が俺の背中に触れる。
 タオルを使わずに手で洗うのか?
 予想外だが、これはこれで素晴らしい。

「いかがでしょうか?」

「悪くないな」

「それはよかったです」

 シルヴィは嬉しそうな声で言う。

「おっ! せっかくだし、あたいも洗ってやるよ」

「ボクも参戦するのです」

 リンとミナもこちらにやってくる。

「シルヴィっちは背中か。じゃああたいは、右腕だな!」

 リンがそう言い、俺の右腕を手でゴシゴシしてくれる。

「ではボクは左腕なのです」

 ミナの手が俺の左腕に触れる。

「おお……。これはいい。最高だ」

 3人の美少女から同時に奉仕されるとは。
 石鹸の泡立ちがぬるぬるして気持ちがいい。
 天国にいる気分だ。

「うう……。僕だけ除け者は嫌だけど……。もう空いてる場所がない……」

 ユヅキがそうつぶやく。

「ユヅキも来ればいいじゃないか。ほら、ここに空きスペースがあるぞ」

 俺は彼女を手招きして呼び寄せる。

「えっ!? どこに?」

「ここだよ、ここ」

 俺はそう言って、自身の体の前を示す。

「そこに……?」

「遠慮はいらない。俺たちの仲なんだからな」

「そ、それなら……」

 ユヅキがゆっくりと近づいてくる。
 てっきり俺に背中を向けつつ身を寄せるのだろうと思ったが――。
 実際には、正面から抱きついてきた。

「お、おお……。ずいぶんと大胆だな」

 ユヅキの体は柔らかい。
 俺の体に付いている石鹸の泡により、ぬるぬるしている。
 この世のものとは思えない極上の肌触りだ。

「あっ……」

 ユヅキの小さな胸が俺に当たる。

「どうしたんだユヅキ?」

「くすぐったくて……」

 ユヅキが恥ずかしそうに目をそらす。
 その様子がなんともいじらしい。

「ユヅキも大胆になったものだな。……むっ!?」

 俺のモノが、温かい感覚に包まれようとしている。
 これは……。
 と思ったところで、ユヅキが突然腰を引く。

「あ、あっぶない! 僕の初めてが、こんなところでなくなっちゃうところだったよ」

 彼女が焦り顔でそう言う。
 彼女のあそこに、俺のモノが入りかけていたのだ。
 全裸で、しかも石鹸でぬるぬるの状態で正面から抱き合っているからな。
 そりゃそうなる。

「俺としては、ぜひユヅキともそういう関係になりたいのだが……」

 エルカの町の宿屋でかなり深い関係にはなったが、最終ラインだけは超えていない。
 ミナやリンも同じようなイメージだ。

「だーめ。もうちょっと待っててね」

 まだダメか。
 彼女は身持ちが固い。
 ……いや、そうでもないか?
 最終ラインを超えていないだけで、既にいろいろと楽しんでいるしな。
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