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第3章 武の名地テツザンへ

107話 雷魔法使いの取得

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 夜に、料亭ハーゼにて『雷魔法使い』のジョブの取得に挑戦しているところだ。
 やり過ぎるようだと大声を出すと、リンから警告されてしまった。

「わかってるさ。そんなことよりも……。いつもお客さんが来ている店内で、恥ずかしい格好をしている気分はどうだ?」

 俺はそう言う。

「あ、ああ……。なんかドキドキしてくるぜ。コウタっちの視線を感じる」

「ふむ。それだけじゃないだろう?」

「そ、そうだな。いつも来てくれるお客さんの視線を感じる気がするぜ」

 もちろん、今の店内には俺とリン以外に人はいない。
 彼女は目隠しをしているため、今この場にいない者の視線を空想で感じ取っているというわけだ。

「常連のおじさんおばさん。それに、コンテストをきっかけに来てくれる人も増えたらしいじゃないか」

 俺はそうささやきながら、リンの大切なところを指でなぞる。

「ううっ! み、みんながいつも来てくれている場所で、こんなことをやっているなんてバレたらマズイ……」

 リンがそう言う。
 口では嫌がっているかのような雰囲気だが、実際はそうとも限らない。
 下の口は正直だ。
 下着が濡れてきている。
 脱がしておこう。

「それに、俺は知っているぞ。イケメンの兄ちゃんから言い寄られているのだろう? 俺という存在がいながら、他の男にうつつを抜かしやがって。あのイケメン君も、リンにこんな趣味があるって知ったらどういう顔をするかな?」

「んんっ! べ、別にあいつのことは何とも思ってねえよ。名前も知らねえし。つーか、あたい以外にも手を出しまくっているコウタっちに言われることじゃねえ……!」

 確かにそうだ。
 話題を変えよう。

「かかか。リン、下の口が物欲しそうにしているぞ」

 俺はそう言って、ナスの先端を入れる。

「あっ! ダ、ダメだぜ。食べ物を粗末に扱うのは……」

「問題ない。これは後で、俺が責任を持って食べよう」

 そのまま客に出したりして、万が一バレたりしたらヤバいからな。

「よし。もうちょっと奥まで入れるぞ」

「んんんんっ! で、電流が走ったような感覚だぜ……!」

 リンにはなかなか才能があるようだ。
 アブノーマルなプレイを楽しむ才能がな。

 こうして、俺とリンは店内でややアブノーマルなプレイを楽しんだ。
 お客さんにバレたらマズいので、今後はほどほどにしておかなければならない。

 そして、彼女は無事に『雷魔法使い』のジョブを取得した。
 加えて、攻守交代して俺も『雷魔法使い』のジョブを習得することができた。
 今後の冒険者活動で、役に立つ機会もあるだろう。

 当面は『風魔法使い』や『剣士』あたりのジョブを優先して育てる。
 だが、余裕が出てきたら『火魔法使い』や『雷魔法使い』のジョブを育てるのもいいだろう。

 短期的にはあまり有効ではないが、長期的に見れば有効だ。
 複数の魔法系ジョブを一定レベル以上にまで育てたら、上級ジョブが解放されるからな。
 条件がやや厳しいだけあって、強力なジョブである。
 今後の冒険者活動も、リンとの関係の進展も、楽しみなところである。
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