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第3章 武の名地テツザンへ
96話 モテ期到来
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シルヴィの分割払いを終えた日の夜になった。
さっそくシルヴィとのお楽しみを……。
と思ったが、その前にしておくべきことがある。
「ミナ、リン。おかげさまで、分割払いを終えることができた。ありがとう」
俺は彼女たちにそう礼を言う。
「無事に完済できたのですか。よかったのです」
「これで、心置きなく他の町に行けるな!」
ミナとリンがそう言う。
「そうだな。ほぼ全額を使い果たしたから、路銀は心もとないところだが……」
「それは僕が出してあげるよ。少しなら蓄えもあるし」
ユヅキがそう言う。
「ありがとう。とても助かる」
ミナ、リン、ユヅキ。
みんなには助けてもらいっぱなしだ。
「わたしが晴れて自由の身となったことですし、大切な話をしておかなければならないと思うのですが」
シルヴィがそう言う。
彼女を縛るものは、少し前まで2つあった。
1つは、俺という主人。
もう1つは、以前の所有者であるルモンドだ。
分割払いを終えたことで、ルモンドからの干渉はなくなった。
俺はシルヴィを過度に束縛する気はないし、彼女もそこは信頼してくれている。
実質的に自由の身になったと言っても過言ではないだろう。
「大切な話? 心当たりがないのです」
「ああ。シルヴィっちが自由になったのはいいことだと思うけどよ……」
ミナとリンが首をかしげる。
「ご主人様のご寵愛を、最初にわたしが受けてもだいじょうぶかという話です! みなさん、ご主人様にご好意を抱かれていますよね?」
シルヴィがそうぶっこむ。
そういう話は、俺がいないところでしたほうがいいんじゃないか?
「そ、それはコウタとシルヴィがそういう仲になるってこと? シルヴィはそれでいいの? 奴隷だからってムリしてない?」
ユヅキが顔を引きつらせながらそう言う。
かなり微妙な話題だ。
「もちろんムリなどしていません! ご主人様に手を出せず、ずっとモンモンとしていたぐらいです!」
シルヴィが力強くそう言う。
俺が彼女に手を出すのではなく、彼女が俺に手を出す構図なのか?
結構肉食系だな。
「そ、そう……。それなら、僕が言うことは何もないけど……」
「なのです。ボクもコウタくんのことは好きですが、まだそういう段階でもないのです」
ユヅキとミナがそう言う。
『パーティメンバー設定』の対象をなるぐらいだし、かなり友好は深められていると思っていたが。
さすがに、肉体関係を結べるほどではなかったか。
もう少し仲良くなっていく必要がある。
「へへっ。あたいはちょっと興味あるぜ! コウタっちのスキルは便利だし、あたいは末永く付き合っていきたいな!」
リンがそう言う。
好感度としては、ユヅキやミナと同程度か?
しかし、彼女のさっぱりとした性格により、好感度に加えて現実的な利を考えて、俺と深い仲になっておこうといったところか。
チートではなくて俺の人柄を好いてくれるのがベストだとは思う。
しかし、そんなロマンチストな考えに固執するつもりはない。
降って湧いたように得たチートスキルとはいえ、それも俺の一部と考えて問題ないだろう。
彼女がそれに惹かれているのであれば、俺も応えるだけだ。
お互いにウィンウィンの関係だし、問題あるまい。
「あっ。ずるい……。じゃあ、僕もそうしようかな……」
「ボクも、ちょっとだけならいいのです。コウタくんはいろんな意味で優良物件ですし……。逃さないのです!」
ユヅキとミナがそう言う。
体の関係を結ぶほどではなくとも、少しは接触を許してくれる感じか。
モテモテで困っちゃうね。
まあ、モテているのは俺という個人というよりは、チートスキルのほうだろうが。
一応、多少は俺の人柄なども見てくれていると思うしかない。
「ふふふ。よし! 次の町に行く前に、いろいろとやっておくぞ!」
そう、いろいろとね。
このタイミングなら、ミナとリンに対して保留としていたあの取り組みにも挑戦できるだろう。
彼女たちとの仲の進展が楽しみなところだ。
さっそくシルヴィとのお楽しみを……。
と思ったが、その前にしておくべきことがある。
「ミナ、リン。おかげさまで、分割払いを終えることができた。ありがとう」
俺は彼女たちにそう礼を言う。
「無事に完済できたのですか。よかったのです」
「これで、心置きなく他の町に行けるな!」
ミナとリンがそう言う。
「そうだな。ほぼ全額を使い果たしたから、路銀は心もとないところだが……」
「それは僕が出してあげるよ。少しなら蓄えもあるし」
ユヅキがそう言う。
「ありがとう。とても助かる」
ミナ、リン、ユヅキ。
みんなには助けてもらいっぱなしだ。
「わたしが晴れて自由の身となったことですし、大切な話をしておかなければならないと思うのですが」
シルヴィがそう言う。
彼女を縛るものは、少し前まで2つあった。
1つは、俺という主人。
もう1つは、以前の所有者であるルモンドだ。
分割払いを終えたことで、ルモンドからの干渉はなくなった。
俺はシルヴィを過度に束縛する気はないし、彼女もそこは信頼してくれている。
実質的に自由の身になったと言っても過言ではないだろう。
「大切な話? 心当たりがないのです」
「ああ。シルヴィっちが自由になったのはいいことだと思うけどよ……」
ミナとリンが首をかしげる。
「ご主人様のご寵愛を、最初にわたしが受けてもだいじょうぶかという話です! みなさん、ご主人様にご好意を抱かれていますよね?」
シルヴィがそうぶっこむ。
そういう話は、俺がいないところでしたほうがいいんじゃないか?
「そ、それはコウタとシルヴィがそういう仲になるってこと? シルヴィはそれでいいの? 奴隷だからってムリしてない?」
ユヅキが顔を引きつらせながらそう言う。
かなり微妙な話題だ。
「もちろんムリなどしていません! ご主人様に手を出せず、ずっとモンモンとしていたぐらいです!」
シルヴィが力強くそう言う。
俺が彼女に手を出すのではなく、彼女が俺に手を出す構図なのか?
結構肉食系だな。
「そ、そう……。それなら、僕が言うことは何もないけど……」
「なのです。ボクもコウタくんのことは好きですが、まだそういう段階でもないのです」
ユヅキとミナがそう言う。
『パーティメンバー設定』の対象をなるぐらいだし、かなり友好は深められていると思っていたが。
さすがに、肉体関係を結べるほどではなかったか。
もう少し仲良くなっていく必要がある。
「へへっ。あたいはちょっと興味あるぜ! コウタっちのスキルは便利だし、あたいは末永く付き合っていきたいな!」
リンがそう言う。
好感度としては、ユヅキやミナと同程度か?
しかし、彼女のさっぱりとした性格により、好感度に加えて現実的な利を考えて、俺と深い仲になっておこうといったところか。
チートではなくて俺の人柄を好いてくれるのがベストだとは思う。
しかし、そんなロマンチストな考えに固執するつもりはない。
降って湧いたように得たチートスキルとはいえ、それも俺の一部と考えて問題ないだろう。
彼女がそれに惹かれているのであれば、俺も応えるだけだ。
お互いにウィンウィンの関係だし、問題あるまい。
「あっ。ずるい……。じゃあ、僕もそうしようかな……」
「ボクも、ちょっとだけならいいのです。コウタくんはいろんな意味で優良物件ですし……。逃さないのです!」
ユヅキとミナがそう言う。
体の関係を結ぶほどではなくとも、少しは接触を許してくれる感じか。
モテモテで困っちゃうね。
まあ、モテているのは俺という個人というよりは、チートスキルのほうだろうが。
一応、多少は俺の人柄なども見てくれていると思うしかない。
「ふふふ。よし! 次の町に行く前に、いろいろとやっておくぞ!」
そう、いろいろとね。
このタイミングなら、ミナとリンに対して保留としていたあの取り組みにも挑戦できるだろう。
彼女たちとの仲の進展が楽しみなところだ。
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