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第3章 武の名地テツザンへ

88話 最新ステータス ミナ

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 今後の活動に向けて、みんなの最新ステータスを確認しているところだ。
 俺、シルヴィ、ユヅキのステータスは再確認した。
 次はミナのステータスに目を通す。


ミナ
種族:ドワーフ
ファーストジョブ:鍛冶師レベル23
セカンドジョブ:槌士レベル19
控えジョブ:料理人レベル1
HP:E+++
MP:E+
闘気:D++
腕力:B
脚力:E++
器用:D++

アクティブスキル:
ビッグボンバー
ダブルボンバー

パッシブスキル:
パーティメンバー武器性能向上
火耐性強化
鉱石類ドロップ率上昇
腕力強化
腕力強化


 ミナのステータスは、腕力の伸びが大きい。
 一撃必殺の仕事人として、頼りになる存在である。

「ミナは……。ファーストジョブは今まで通り『鍛冶師』だな?」

「はいなのです。ボクは、一流の鍛冶師になるとお父さんに誓ってこの町に来たのです」

 俺の問いにミナがそう答える。
 彼女はこの町で1人暮らしをしている。
 何でも、遠方のドワーフの集落からこの町に独り立ちのために移り住んでいるそうだ。
 いずれ、彼女の故郷を訪れる機会もあるかもしれない。

「わかった。ミナが普段から鍛冶をがんばっているのは知っている。それに加えて、俺たちとともに活動してジョブレベルが上がれば、より鍛冶の技術は向上していくだろう」

「がんばるのです。できるだけ、コウタくんたちの狩りには同行するのです」

 『鍛冶師』や『料理人』などの生産系のジョブは、そのジョブに対応する行動をすることの他、魔物狩りなどでもジョブレベルを上げることができる。
 彼女自身の努力に加えて、俺の『パーティメンバー経験値ブースト』のスキルがあれば、一流の鍛冶師になる日もそう遠くないはずだ。

「ミナの豪腕にはいつも助けられている。俺たちでうまく戦況を整えれば、格上気味の魔物にも勝てるかもしれないな」

「トドメは任せるのです!」

 ミナが力強くそう答える。
 彼女は、『鍛冶師』のレベルが20を超え、節目を迎えた。
 新たに得たパッシブスキルは『パーティメンバー武器性能向上』だ。
 武器の切れ味や耐久性などが向上する。
 パーティにいるだけでそうなるのは不思議だが、実際にそうなるのだから仕方ない。

 MSCはゲームの世界だったので、あまり深く考えたことはなかった。
 実際のところ、どういう理屈で強化されているのだろう?
 時間とやる気があれば検証してみてもいいが、今のところあまりその気にはならないな。
 俺の役目は検証者でもデバッガーでもない。
 細かな法則を気にするよりは、スキルやチートを有効活用してミッションをこなしていくのがいい。

 最後に、リンのステータスを確認する。
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