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第3章 武の名地テツザンへ

86話 最新ステータス シルヴィ

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 今後の活動に向けて、みんなの最新ステータスを確認しようとしているところだ。
 俺自身のステータスは再確認した。
 次はシルヴィのステータスに目を通す。


シルヴィ
種族:白狼族
ファーストジョブ:氷魔法使いレベル24
セカンドジョブ:獣戦士レベル22
控えジョブ:料理人レベル1
HP:D++
MP:C+++++++
闘気:D
腕力:D
脚力:D+
器用:E++++

アクティブスキル:
アイスショット
アイシクルスピア
ビーストストライク
ダブルビーストストライク

パッシブスキル:
パーティメンバー寒さ耐性向上
(パーティメンバー防御力上昇)
MP強化
脚力強化


 シルヴィは『獣戦士』がレベル20を超え、節目を迎えた。
 新たに得たパッシブスキルは『パーティメンバー防御力上昇』だ。
 しかし、セカンドジョブのパッシブスキルなので、有効化はされていない。

「シルヴィ。ファーストジョブは『氷魔法使い』のままで構わないのか?」

「はい。わたしの白狼族は、氷魔法の適正に長けた種族です。このまま氷魔法を極めていきます!」

 俺の問いに、シルヴィがそう答える。
 確かに、一部の種族には得意とする魔法の傾向がある。
 適正のある魔法系ジョブに対しては、そのジョブを取得しやすくなるし、取得した後のレベル上げやアクティブスキルの活用もうまくいきやすい。

 適正のない魔法系ジョブも、一応は取得できる。
 例えば、シルヴィが全裸となり森を駆ければ、『風魔法使い』のジョブを取得できる可能性は高い。
 ただし、その後のレベル上げやアクティブスキルの練習は、やや苦戦することになるだろう。
 魔法系統のジョブとしては、より適正のある『氷魔法使い』のレベルを上げていくのが正攻法だ。

 『氷魔法使い』と『獣戦士』を比較した場合、どちらが優れているか。
 判断が難しいところだ。
 一般的に言えば、魔法系ジョブのほうが希少ではある。
 ミナとリンは現状生産系と近接系のジョブしか持っていない。
 シルヴィには『氷魔法使い』のジョブを設定しておいてもらったほうが、パーティとしてはバランスがいい。

 パッシブスキル同士を比べると、どちらが有用だろうか?
 ファーストジョブの『氷魔法使い』のパッシブスキルは、『パーティメンバー寒さ耐性向上』だ。
 このあたりは温暖な地域なので、『パーティメンバー寒さ耐性向上』はあまり役に立たない。
 短期的な有用度を考えると、ファーストジョブに『獣戦士』を設定して『パーティメンバー防御力上昇』の恩恵を受けておいたほうがいい。

 しかし、将来的に上級ジョブへの転職などを考えるならば、このまま『氷魔法使い』をファーストジョブに設定しておくのもありだろう。
 本人も『氷魔法使い』の方を上げたがっているしな。

「わかった。シルヴィの氷魔法にはいつも助けられている。今後も期待しているぞ」

「はい! お任せください!」

 シルヴィが元気よくそう答える。
 次に、ユヅキのステータスを確認しておこう。
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