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第2章 ダンジョンへ挑戦 ミナ、リン
79話 ブラックタイガーの肉を入手
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ブラックタイガーを撃破した。
「ふう。何とか無事に倒せたな」
「はい。ご主人様のご指揮のおかげです!」
シルヴィがそう言う。
俺は初っ端に、ブラックタイガーの固い皮膚の存在を忘れて『ウインドカッター』を放つというミスを犯した。
しかし、それ以降は無難に指揮できたといっていいだろう。
「コウタは、いろんな魔物の知識があるよね。モンスターハウスや宝箱にも詳しいし。いったいどこでそんな知識を?」
ユヅキがそう問う。
俺の知識は、MSCで得たものだ。
しかし、正直に言うわけにはいかない。
「冒険者になる前に、いろいろな人に聞いたことがあるんだよ。……おっ。それよりも、あれを見てみろ」
俺は話題を逸らす。
俺が指差した先にはーー。
「ブラックタイガーの肉じゃねえか! 1回の狩りでドロップするとはな!」
リンがそう言う。
彼女は『肉類ドロップ率上昇』のパッシブスキルを持っている。
しかし、さすがに初回でドロップしたのは幸運と言うしかない。
「よかったのです。それは、料理コンテストで使えるのです?」
ミナがそう問う。
リンがもともと探していたのは、リトルブラックタイガーの肉だ。
魔物としては幼体と成体程度の違いではあるが、肉の食感や味にどの程度の違いがあるのか。
「食感と味は少し変わるが、使えねえこともねえぜ。だが、ブラックタイガーの肉は、リトルブラックタイガーの肉以上に品薄だったからな……。そもそもレシピを考えてねえんだ」
リンがそう言う。
「そうか。まあ、あって困るものでも無い。とりあえず持って帰るぞ」
「ああ。せっかく手に入ったし、何とか有効に使えそうか工夫してみるぜ」
「明日から、またしばらくは冒険者活動を休みにしないとな」
リンは料理コンテストに向けて準備をすることになる。
ミナは領主からの依頼を終えたので、特段の予定は入っていない。
しかし本業は鍛冶師なので、あまりずっと冒険者として拘束するわけにもいくまい。
リンの用件が落ち着くまでは、俺、シルヴィ、ユヅキの3人でエルカ草原あたりで無難に狩りをすることになるだろう。
「今日の狩りでは、たくさんの肉が手に入ったな。……よければ、みんなでいっしょに料理してみねえか?」
「いいのか? 大切な料理コンテストが控えているのに」
「レシピ自体は完成しているから、後は練習あるのみなんだよ。コウタっちたちと料理すれば、何か刺激をもらえるかもしれないしな」
「いいですね! わたしも自分で料理して、たくさん食べますよ!」
シルヴィのテンションが上がっている。
彼女は結構食事好きだ。
好きな肉料理をたらふく食べられるとなると、テンションも上がるか。
「わかった。では、お邪魔させてもらおう」
料理会か。
うまくすれば、『料理人』のジョブを得ることもできるな。
まあ戦闘系のジョブと比べると俺やシルヴィにとって有用度は下だが、取得しておいて損はない。
ジョブの取得とおいしい料理を目当てに、参加させてもらうことにしよう。
「ふう。何とか無事に倒せたな」
「はい。ご主人様のご指揮のおかげです!」
シルヴィがそう言う。
俺は初っ端に、ブラックタイガーの固い皮膚の存在を忘れて『ウインドカッター』を放つというミスを犯した。
しかし、それ以降は無難に指揮できたといっていいだろう。
「コウタは、いろんな魔物の知識があるよね。モンスターハウスや宝箱にも詳しいし。いったいどこでそんな知識を?」
ユヅキがそう問う。
俺の知識は、MSCで得たものだ。
しかし、正直に言うわけにはいかない。
「冒険者になる前に、いろいろな人に聞いたことがあるんだよ。……おっ。それよりも、あれを見てみろ」
俺は話題を逸らす。
俺が指差した先にはーー。
「ブラックタイガーの肉じゃねえか! 1回の狩りでドロップするとはな!」
リンがそう言う。
彼女は『肉類ドロップ率上昇』のパッシブスキルを持っている。
しかし、さすがに初回でドロップしたのは幸運と言うしかない。
「よかったのです。それは、料理コンテストで使えるのです?」
ミナがそう問う。
リンがもともと探していたのは、リトルブラックタイガーの肉だ。
魔物としては幼体と成体程度の違いではあるが、肉の食感や味にどの程度の違いがあるのか。
「食感と味は少し変わるが、使えねえこともねえぜ。だが、ブラックタイガーの肉は、リトルブラックタイガーの肉以上に品薄だったからな……。そもそもレシピを考えてねえんだ」
リンがそう言う。
「そうか。まあ、あって困るものでも無い。とりあえず持って帰るぞ」
「ああ。せっかく手に入ったし、何とか有効に使えそうか工夫してみるぜ」
「明日から、またしばらくは冒険者活動を休みにしないとな」
リンは料理コンテストに向けて準備をすることになる。
ミナは領主からの依頼を終えたので、特段の予定は入っていない。
しかし本業は鍛冶師なので、あまりずっと冒険者として拘束するわけにもいくまい。
リンの用件が落ち着くまでは、俺、シルヴィ、ユヅキの3人でエルカ草原あたりで無難に狩りをすることになるだろう。
「今日の狩りでは、たくさんの肉が手に入ったな。……よければ、みんなでいっしょに料理してみねえか?」
「いいのか? 大切な料理コンテストが控えているのに」
「レシピ自体は完成しているから、後は練習あるのみなんだよ。コウタっちたちと料理すれば、何か刺激をもらえるかもしれないしな」
「いいですね! わたしも自分で料理して、たくさん食べますよ!」
シルヴィのテンションが上がっている。
彼女は結構食事好きだ。
好きな肉料理をたらふく食べられるとなると、テンションも上がるか。
「わかった。では、お邪魔させてもらおう」
料理会か。
うまくすれば、『料理人』のジョブを得ることもできるな。
まあ戦闘系のジョブと比べると俺やシルヴィにとって有用度は下だが、取得しておいて損はない。
ジョブの取得とおいしい料理を目当てに、参加させてもらうことにしよう。
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