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第2章 ダンジョンへ挑戦 ミナ、リン
43話 リンの悩み
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リンが営む料亭ハーゼに向かう。
みんなで夕飯を食べるためだ。
店のすぐ近くまでやって来た。
「ふむ。相変わらずいい香りが……今日はしないな?」
「そうですね。どうしたのでしょうか」
俺たちは、店に到着する。
入口のドアに何か貼ってある。
「ええと……。『臨時休業します』だとさ」
「何かあったのかな? 少し心配だね」
臨時休業の原因は何だろうか。
キッチンが壊れたとか、本人がケガをしてしまったとかか?
仕事に直接関係のない急用の可能性もある。
心配ではあるが、あれこれ考えても仕方ない。
「残念なのです。コウタくんたちがオススメする店で食べるのを、楽しみにしていたのですが」
ミナがそう言う。
俺も残念な気持ちだよ。
単純にうまい料理を食べ損ねたのは悲しいし、食事を通してミナとの仲を深める機会を逸したのも惜しい。
「また出直しましょうか。……むっ!?」
シルヴィが、入口のドアに耳を当てる。
「どうした?」
「何やら物音がします。どうやら、臨時休業ではあっても外出しているわけではないようです」
「なるほど……。それなら、明日は営業しているかだけでも聞いておこうか」
俺はドアを開ける。
店内は薄暗い。
普段は灯りの魔道具を使っているが、今日は使っていないようだ。
店内の奥にある厨房から、光が漏れている。
トントントントン。
何やら、物音も聞こえてくる。
これは、包丁がまな板に当たる音か。
どうやら料理中のようだ。
休業中の店内を我が物顔で進むのもマズい。
まずはーー。
「おおい! リンはいるか?」
俺は大きめの声で呼びかける。
少しして、厨房からリンが顔を出した。
「ん? コウタっちじゃねえか。悪いが、今日は休業だぜ」
「貼り紙を見たからそれは知っている。明日は営業しているのか、確認したくてな。俺たち3人は、ここの料理が好きだ。それに、こっちのミナにも味あわせてやりたくてな」
「楽しみにしていたのですが、残念なのです」
ミナがションボリした表情でそう言う。
「そりゃ悪かったな。重ねて悪いが、しばらくは休業するかもしれねえ」
「しばらく? 何か理由があるのか?」
あまり踏み込むつもりはなかったが、気になるものは気になる。
「ああ。今度、エルフの族長がこの町に来るらしくてな。そのときに出す新作料理を決めるコンテストが近々開かれるんだよ」
「へえ。リンもそれに参加するのか?」
「そうだ。あたいの料理が採用されたら、この料亭ハーゼにも箔がつく。気合を入れて料理を開発していたんだが、なかなかうまくいかなくてな。メイン料理にしようと思っていたリトルブラックタイガーの肉が、手に入らねえんだ」
「リトルブラックタイガーか。上質な味で有名なトラ型の魔物だな。そのコンテストとやらのために、他の料理屋が買い占めているのか?」
「わからん。たまたま品薄なだけかもしれねえが……。仕方ねえから、あたいは別のメイン料理を考えようとしているんだ」
リンがそう言う。
事情が事情だし、営業の再開は少し先になりそうだな。
「わかった。エルカ迷宮の1階層攻略に向けての決起会を行いたかったのだが、また別のところで行うことにするよ」
「ん? エルカ迷宮に行くのか? ちょうど、リトルブラックタイガーがいる迷宮じゃねえか」
「そうなのか?」
MSCにおいては、迷宮ごとに出現する魔物は異なる。
エルカ迷宮にリトルブラックタイガーが出るとは知らなかった。
「ああ。2階層によく出るらしいぜ。ドロップ率はそんなに高くねえから、数は狩らないとならねえが。……せっかくだし、リトルブラックタイガーの肉がドロップしたらあたいに売ってくれよ」
「もちろん構わない。……と言いたいところだが、俺たちが挑戦するのは1階層なんだ。それに、パーティ人数があと1人ほどほしいから、2階層に進めるのはもうしばらく先になると思う」
1階層のボスを倒すには、実際のところ3人ぐらいでも可能かもしれない。
しかし、念を入れて4人ほしい。
さらに念には念を入れて、5人以上のパーティが理想的だ。
「なるほどな。……なら、あたいも手伝ってやろうか? 『料理人』になる前は、『獣闘士』のジョブを鍛えていたこともある。力になれると思うぜ」
リンからの思わぬ申し出だ。
「それはありがたい。しかし、新作料理の開発はいいのか?」
「構わねえよ。そもそも、リトルブラックタイガーの肉が手に入らねえから、苦労しているだけだからな。そいつが手に入れば、ずっと前から温めていた秘蔵のレシピを使える。問題ねえぜ」
「わかった。歓迎させてもらおう。みんなもそれでいいか?」
たぶんだいじょうぶだとは思うが、念のために確認しておこう。
「もちろん問題ありません!」
「5人なら、きっと階層ボスも倒せるんじゃないかな。エルカ草原あたりで連携の確認はしておきたいけど」
「ボクも同じく、臨時のパーティメンバーなのです。よろしくなのです」
シルヴィ、ユヅキ、ミナから反対意見はなかった。
これで方針は決まった。
俺、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの5人で臨時パーティを組む。
明日以降、エルカ草原で連携を確認する。
その後、エルカ迷宮の1階層に挑戦し、可能ならそのまま階層ボスを倒す。
2階層に行けるようになったら、リトルブラックタイガーを標的に狩りをして、肉のドロップを狙う。
ミッション
『悠久の風』にてダンジョンの階層ボスを撃破せよ。
報酬:オリハルコン(中)、経験値(小)
ミッション
『悠久の風』のパーティ人数を5人にせよ。
報酬:魔石蓄積ブースト、経験値(小)
俺の目的は、もちろんミッションの達成である。
順調にいけば、1つ目のミッションは高い確率で達成できるだろう。
狩りを通してミナやリンとの仲を深めれば、『パーティメンバー設定』の条件を満たして、2つ目のミッションを達成することも可能かもしれない。
ミナの目的は、オリハルコンの入手である。
エルカ迷宮の1階層のボスが稀にドロップするという情報がある。
階層ボスは時間経過で復活するので、ドロップするまでひたすら周回すればいい。
ただし、ドロップに頼らなくともミッション報酬によりオリハルコンは手に入る。
そのオリハルコンをミナに提供するのもありだろう。
リンの目的は、リトルブラックタイガーの肉である。
エルカ迷宮の2階層に出現するらしい。
1階層のボスを撃破後、2階層で狩りをしていけばいずれドロップするだろう。
「よし。この5人での狩りの成功を願って、料理を食べよう!」
「あたいがつくってやるよ。ちょっと待ってな」
「せっかくだし、僕も手伝うよ」
「わたしも手伝います!」
そんな感じで、俺たちは臨時の5人パーティを組むことになった。
無事にそれぞれの目的を達成できるようにがんばっていこう。
みんなで夕飯を食べるためだ。
店のすぐ近くまでやって来た。
「ふむ。相変わらずいい香りが……今日はしないな?」
「そうですね。どうしたのでしょうか」
俺たちは、店に到着する。
入口のドアに何か貼ってある。
「ええと……。『臨時休業します』だとさ」
「何かあったのかな? 少し心配だね」
臨時休業の原因は何だろうか。
キッチンが壊れたとか、本人がケガをしてしまったとかか?
仕事に直接関係のない急用の可能性もある。
心配ではあるが、あれこれ考えても仕方ない。
「残念なのです。コウタくんたちがオススメする店で食べるのを、楽しみにしていたのですが」
ミナがそう言う。
俺も残念な気持ちだよ。
単純にうまい料理を食べ損ねたのは悲しいし、食事を通してミナとの仲を深める機会を逸したのも惜しい。
「また出直しましょうか。……むっ!?」
シルヴィが、入口のドアに耳を当てる。
「どうした?」
「何やら物音がします。どうやら、臨時休業ではあっても外出しているわけではないようです」
「なるほど……。それなら、明日は営業しているかだけでも聞いておこうか」
俺はドアを開ける。
店内は薄暗い。
普段は灯りの魔道具を使っているが、今日は使っていないようだ。
店内の奥にある厨房から、光が漏れている。
トントントントン。
何やら、物音も聞こえてくる。
これは、包丁がまな板に当たる音か。
どうやら料理中のようだ。
休業中の店内を我が物顔で進むのもマズい。
まずはーー。
「おおい! リンはいるか?」
俺は大きめの声で呼びかける。
少しして、厨房からリンが顔を出した。
「ん? コウタっちじゃねえか。悪いが、今日は休業だぜ」
「貼り紙を見たからそれは知っている。明日は営業しているのか、確認したくてな。俺たち3人は、ここの料理が好きだ。それに、こっちのミナにも味あわせてやりたくてな」
「楽しみにしていたのですが、残念なのです」
ミナがションボリした表情でそう言う。
「そりゃ悪かったな。重ねて悪いが、しばらくは休業するかもしれねえ」
「しばらく? 何か理由があるのか?」
あまり踏み込むつもりはなかったが、気になるものは気になる。
「ああ。今度、エルフの族長がこの町に来るらしくてな。そのときに出す新作料理を決めるコンテストが近々開かれるんだよ」
「へえ。リンもそれに参加するのか?」
「そうだ。あたいの料理が採用されたら、この料亭ハーゼにも箔がつく。気合を入れて料理を開発していたんだが、なかなかうまくいかなくてな。メイン料理にしようと思っていたリトルブラックタイガーの肉が、手に入らねえんだ」
「リトルブラックタイガーか。上質な味で有名なトラ型の魔物だな。そのコンテストとやらのために、他の料理屋が買い占めているのか?」
「わからん。たまたま品薄なだけかもしれねえが……。仕方ねえから、あたいは別のメイン料理を考えようとしているんだ」
リンがそう言う。
事情が事情だし、営業の再開は少し先になりそうだな。
「わかった。エルカ迷宮の1階層攻略に向けての決起会を行いたかったのだが、また別のところで行うことにするよ」
「ん? エルカ迷宮に行くのか? ちょうど、リトルブラックタイガーがいる迷宮じゃねえか」
「そうなのか?」
MSCにおいては、迷宮ごとに出現する魔物は異なる。
エルカ迷宮にリトルブラックタイガーが出るとは知らなかった。
「ああ。2階層によく出るらしいぜ。ドロップ率はそんなに高くねえから、数は狩らないとならねえが。……せっかくだし、リトルブラックタイガーの肉がドロップしたらあたいに売ってくれよ」
「もちろん構わない。……と言いたいところだが、俺たちが挑戦するのは1階層なんだ。それに、パーティ人数があと1人ほどほしいから、2階層に進めるのはもうしばらく先になると思う」
1階層のボスを倒すには、実際のところ3人ぐらいでも可能かもしれない。
しかし、念を入れて4人ほしい。
さらに念には念を入れて、5人以上のパーティが理想的だ。
「なるほどな。……なら、あたいも手伝ってやろうか? 『料理人』になる前は、『獣闘士』のジョブを鍛えていたこともある。力になれると思うぜ」
リンからの思わぬ申し出だ。
「それはありがたい。しかし、新作料理の開発はいいのか?」
「構わねえよ。そもそも、リトルブラックタイガーの肉が手に入らねえから、苦労しているだけだからな。そいつが手に入れば、ずっと前から温めていた秘蔵のレシピを使える。問題ねえぜ」
「わかった。歓迎させてもらおう。みんなもそれでいいか?」
たぶんだいじょうぶだとは思うが、念のために確認しておこう。
「もちろん問題ありません!」
「5人なら、きっと階層ボスも倒せるんじゃないかな。エルカ草原あたりで連携の確認はしておきたいけど」
「ボクも同じく、臨時のパーティメンバーなのです。よろしくなのです」
シルヴィ、ユヅキ、ミナから反対意見はなかった。
これで方針は決まった。
俺、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの5人で臨時パーティを組む。
明日以降、エルカ草原で連携を確認する。
その後、エルカ迷宮の1階層に挑戦し、可能ならそのまま階層ボスを倒す。
2階層に行けるようになったら、リトルブラックタイガーを標的に狩りをして、肉のドロップを狙う。
ミッション
『悠久の風』にてダンジョンの階層ボスを撃破せよ。
報酬:オリハルコン(中)、経験値(小)
ミッション
『悠久の風』のパーティ人数を5人にせよ。
報酬:魔石蓄積ブースト、経験値(小)
俺の目的は、もちろんミッションの達成である。
順調にいけば、1つ目のミッションは高い確率で達成できるだろう。
狩りを通してミナやリンとの仲を深めれば、『パーティメンバー設定』の条件を満たして、2つ目のミッションを達成することも可能かもしれない。
ミナの目的は、オリハルコンの入手である。
エルカ迷宮の1階層のボスが稀にドロップするという情報がある。
階層ボスは時間経過で復活するので、ドロップするまでひたすら周回すればいい。
ただし、ドロップに頼らなくともミッション報酬によりオリハルコンは手に入る。
そのオリハルコンをミナに提供するのもありだろう。
リンの目的は、リトルブラックタイガーの肉である。
エルカ迷宮の2階層に出現するらしい。
1階層のボスを撃破後、2階層で狩りをしていけばいずれドロップするだろう。
「よし。この5人での狩りの成功を願って、料理を食べよう!」
「あたいがつくってやるよ。ちょっと待ってな」
「せっかくだし、僕も手伝うよ」
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