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第1章 初級冒険者として活躍 シルヴィ、ユヅキ
29話 『氷魔法使い』を設定
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昨晩、シルヴィが『氷魔法使い』のジョブを新たに取得した。
さっそく、セカンドジョブに設定しておいた。
今、俺とシルヴィはエルカ草原に来ている。
数日ぶりの狩りだ。
「よし。久々だし、まずは軽く狩りをしてみるか」
「わかりました!」
俺とシルヴィは、ホーンラビットやゴブリンを軽く撃破していく。
エルカ樹海の一件で俺はたくさんレベルが上がった。
俺には『経験値ブースト』のスキルがあるからな。
常人よりも成長速度が速いのだ。
シルヴィの成長速度は、今までは普通だった。
しかし、今後は俺の『パーティメンバー経験値ブースト』の恩恵により、成長速度が増すはずである。
ついでに言えば、『パーティメンバー経験値ブースト』の恩恵は俺にも与えられる。
俺はその2つの重ねがけにより、今まで以上に成長速度が速くなることになる。
シルヴィが数匹のホーンラビットやゴブリンを狩ったところで、彼女の『氷魔法使い』のレベルが上がった。
まだレベルが低いという事情もあるだろうが、それにしてもレベルアップが早い気がする。
経験値はしっかりとブーストされているようだな。
「さて……。実戦の感覚は取り戻せただろう。そろそろ、氷魔法の実践といくか」
「わかりました! ただ、本当に使えるようになっているか不安ですが……」
「とりあえず試してみてくれ」
俺の言葉を受けて、彼女が詠唱を始める。
「凍てつく氷の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。氷の弾丸を撃ち出し、我が眼前の敵を撃ち抜け。アイスショット!」
ヒュンッ!
氷の弾が生成され、ホーンラビットを襲う。
やつの胴体にヒットした。
アイスショットは、基本的には物理ダメージを与える魔法だ。
その辺に落ちている石ころを投擲するのと、あまり変わらない。
まあ、最初級の氷魔法だしな。
さほど強くないのは仕方ない。
残念ながら、ホーンラビットを一撃では討伐できなかったようだ。
やつがシルヴィのほうに向かってくる。
彼女は落ち着いて2発目のアイスショットを放つ。
今度は頭部にヒットし、やつは絶命した。
「ふむ……。いい感じだな」
「本当に使えるようになっているとは……。なぜでしょうか? 信じられません。村では、ずっと落ちこぼれの役立たず扱いされていたわたしが……」
シルヴィがそう言う。
生まれ故郷の村で、何やら悲しい出来事を経験してきたようだ。
「シルヴィには隠れた才能があったのだろう。それで、今後の方針はどうする? 今まで通り『獣戦士』として鍛えていくか、『氷魔法使い』として練習していくか」
「ええっと。理由はわかりませんが、氷魔法を使えた以上、わたしのジョブは『氷魔法使い』になっているはずです。再び『獣戦士』に変えるには町の教会に多額のお布施をしなければなりませんし、このままでいきます」
シルヴィがそう言う。
MSCでは、ジョブの変更の際には教会の司祭に依頼する必要があった。
それほど高くはなかったはずだが……。
MSCとこの世界では、若干の違いがあるようだな。
ジョブを変更できる人が限られていると、変更料が高くなるのも理解できる。
需要と供給のバランスだ。
MSCではゲームのバランスとして価格が抑えられていたが、自由競争だと当然価格は上昇するのだろう。
「心配するな。ここだけの話だが、俺はパーティメンバーのジョブを変更する能力がある」
「ええっ!? ご主人様は、高位の司祭様だったのですか!?」
シルヴィがそう驚きの声を上げる。
この世界において、ジョブ変更ができるのは高位の司祭だけというのが常識のようだ。
「いや、そうではないが、とりあえずはそう思ってくれていてもいい。それで、どうする?」
「そうですね……。『氷魔法使い』には憧れがあります。でも、ご主人様は『風魔法使い』ですし、わたしは『獣戦士』として前衛に徹したほうがいい気もします。うーん……」
シルヴィがそう言って、悩む。
「ああ。シルヴィには、セカンドジョブが開放されているぞ。セカンドジョブは知っているか?」
「もちろん知っています! しかし、セカンドジョブはとんでもない量のお布施を支払うか、ジョブレベルを限界まで上げるかなどをしなければ得られないはずですが……」
MSCにおいては、課金する、ストーリーを一定程度進行させる、初期ジョブをレベル限界まで上げるなどの条件でセカンドジョブは開放された。
ある程度は似たようなイメージのようだ。
「俺も理由はまだわかっていないが、シルヴィのセカンドジョブが開放されていることはほぼ間違いない。くれぐれも、内密にな」
「わ、わかりました! ご主人様に迷惑をかけないよう、絶対に漏らさないようにします!」
「よろしく頼む。それで、どちらをファーストジョブにする? 1週間ぐらい待てばまた変えることもできるから、それほど深刻に悩まなくていい」
「ええっと……。そうですね。では、『氷魔法使い』でお願いします。セカンドジョブに『獣戦士』を設定できるのであれば、現状から戦力が下がることはないはずですし……」
シルヴィの言うことは事実だ。
現状ファーストジョブに設定している『獣戦士』をセカンドジョブに変更しても、ステータスなど直接的な戦闘能力の変化はない。
ファーストジョブとセカンドジョブの違いは、主に3つある。
1つは、レベルの上がりやすさ。
ファーストジョブに設定しているジョブのほうがレベルが上がりやすい。
育てたいジョブはファーストジョブに設定するべきだ。
1つは、アクティブスキルの使い勝手。
セカンドジョブに設定してあるジョブのスキルは、威力や精度が若干低下し、消費MPや消費闘気が若干増加する。
頻繁に使用するアクティブスキルがある場合、それに対応するジョブをファーストジョブにしておいたほうがいい。
1つは、パッシブスキルの有効化。
特定のジョブを一定レベル以上にすると、パッシブスキルを得る。
俺が持っている『剣士』は、レベル10で『腕力強化』のスキルを得た。
これ自体は、ファーストジョブでもセカンドジョブでも有効化される。
一方で、『剣士』レベル25で得る『パーティメンバー腕力強化』のスキルは、ファーストジョブに設定していないと発動しない。
強力なパッシブスキルがある場合は、そのジョブを優先的にファーストジョブに設定するのも1つの選択肢となる。
「わかった。では、シルヴィのファーストジョブを『氷魔法使い』に、セカンドジョブを『獣戦士』に設定しておこう」
俺はシルヴィのステータス画面を操作し、ジョブを変更する。
シルヴィ
種族:白狼族
ファーストジョブ:氷魔法使いレベル1
セカンドジョブ:獣戦士レベル7
HP:E+
MP:E
闘気:E++
腕力:E++
脚力:E+
器用:E
アクティブスキル:
アイスショット
ビーストストライク
現状の戦闘能力に大きな変化はない。
しかし、今後の魔物狩りでレベリングをしていけば、『氷魔法使い』のレベルが優先的に上がっていくはずだ。
今までの『獣戦士』としての彼女も強かったが、『氷魔法使い』としてはまた違った活躍を見せてくれるだろう。
期待したいところだ。
さっそく、セカンドジョブに設定しておいた。
今、俺とシルヴィはエルカ草原に来ている。
数日ぶりの狩りだ。
「よし。久々だし、まずは軽く狩りをしてみるか」
「わかりました!」
俺とシルヴィは、ホーンラビットやゴブリンを軽く撃破していく。
エルカ樹海の一件で俺はたくさんレベルが上がった。
俺には『経験値ブースト』のスキルがあるからな。
常人よりも成長速度が速いのだ。
シルヴィの成長速度は、今までは普通だった。
しかし、今後は俺の『パーティメンバー経験値ブースト』の恩恵により、成長速度が増すはずである。
ついでに言えば、『パーティメンバー経験値ブースト』の恩恵は俺にも与えられる。
俺はその2つの重ねがけにより、今まで以上に成長速度が速くなることになる。
シルヴィが数匹のホーンラビットやゴブリンを狩ったところで、彼女の『氷魔法使い』のレベルが上がった。
まだレベルが低いという事情もあるだろうが、それにしてもレベルアップが早い気がする。
経験値はしっかりとブーストされているようだな。
「さて……。実戦の感覚は取り戻せただろう。そろそろ、氷魔法の実践といくか」
「わかりました! ただ、本当に使えるようになっているか不安ですが……」
「とりあえず試してみてくれ」
俺の言葉を受けて、彼女が詠唱を始める。
「凍てつく氷の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。氷の弾丸を撃ち出し、我が眼前の敵を撃ち抜け。アイスショット!」
ヒュンッ!
氷の弾が生成され、ホーンラビットを襲う。
やつの胴体にヒットした。
アイスショットは、基本的には物理ダメージを与える魔法だ。
その辺に落ちている石ころを投擲するのと、あまり変わらない。
まあ、最初級の氷魔法だしな。
さほど強くないのは仕方ない。
残念ながら、ホーンラビットを一撃では討伐できなかったようだ。
やつがシルヴィのほうに向かってくる。
彼女は落ち着いて2発目のアイスショットを放つ。
今度は頭部にヒットし、やつは絶命した。
「ふむ……。いい感じだな」
「本当に使えるようになっているとは……。なぜでしょうか? 信じられません。村では、ずっと落ちこぼれの役立たず扱いされていたわたしが……」
シルヴィがそう言う。
生まれ故郷の村で、何やら悲しい出来事を経験してきたようだ。
「シルヴィには隠れた才能があったのだろう。それで、今後の方針はどうする? 今まで通り『獣戦士』として鍛えていくか、『氷魔法使い』として練習していくか」
「ええっと。理由はわかりませんが、氷魔法を使えた以上、わたしのジョブは『氷魔法使い』になっているはずです。再び『獣戦士』に変えるには町の教会に多額のお布施をしなければなりませんし、このままでいきます」
シルヴィがそう言う。
MSCでは、ジョブの変更の際には教会の司祭に依頼する必要があった。
それほど高くはなかったはずだが……。
MSCとこの世界では、若干の違いがあるようだな。
ジョブを変更できる人が限られていると、変更料が高くなるのも理解できる。
需要と供給のバランスだ。
MSCではゲームのバランスとして価格が抑えられていたが、自由競争だと当然価格は上昇するのだろう。
「心配するな。ここだけの話だが、俺はパーティメンバーのジョブを変更する能力がある」
「ええっ!? ご主人様は、高位の司祭様だったのですか!?」
シルヴィがそう驚きの声を上げる。
この世界において、ジョブ変更ができるのは高位の司祭だけというのが常識のようだ。
「いや、そうではないが、とりあえずはそう思ってくれていてもいい。それで、どうする?」
「そうですね……。『氷魔法使い』には憧れがあります。でも、ご主人様は『風魔法使い』ですし、わたしは『獣戦士』として前衛に徹したほうがいい気もします。うーん……」
シルヴィがそう言って、悩む。
「ああ。シルヴィには、セカンドジョブが開放されているぞ。セカンドジョブは知っているか?」
「もちろん知っています! しかし、セカンドジョブはとんでもない量のお布施を支払うか、ジョブレベルを限界まで上げるかなどをしなければ得られないはずですが……」
MSCにおいては、課金する、ストーリーを一定程度進行させる、初期ジョブをレベル限界まで上げるなどの条件でセカンドジョブは開放された。
ある程度は似たようなイメージのようだ。
「俺も理由はまだわかっていないが、シルヴィのセカンドジョブが開放されていることはほぼ間違いない。くれぐれも、内密にな」
「わ、わかりました! ご主人様に迷惑をかけないよう、絶対に漏らさないようにします!」
「よろしく頼む。それで、どちらをファーストジョブにする? 1週間ぐらい待てばまた変えることもできるから、それほど深刻に悩まなくていい」
「ええっと……。そうですね。では、『氷魔法使い』でお願いします。セカンドジョブに『獣戦士』を設定できるのであれば、現状から戦力が下がることはないはずですし……」
シルヴィの言うことは事実だ。
現状ファーストジョブに設定している『獣戦士』をセカンドジョブに変更しても、ステータスなど直接的な戦闘能力の変化はない。
ファーストジョブとセカンドジョブの違いは、主に3つある。
1つは、レベルの上がりやすさ。
ファーストジョブに設定しているジョブのほうがレベルが上がりやすい。
育てたいジョブはファーストジョブに設定するべきだ。
1つは、アクティブスキルの使い勝手。
セカンドジョブに設定してあるジョブのスキルは、威力や精度が若干低下し、消費MPや消費闘気が若干増加する。
頻繁に使用するアクティブスキルがある場合、それに対応するジョブをファーストジョブにしておいたほうがいい。
1つは、パッシブスキルの有効化。
特定のジョブを一定レベル以上にすると、パッシブスキルを得る。
俺が持っている『剣士』は、レベル10で『腕力強化』のスキルを得た。
これ自体は、ファーストジョブでもセカンドジョブでも有効化される。
一方で、『剣士』レベル25で得る『パーティメンバー腕力強化』のスキルは、ファーストジョブに設定していないと発動しない。
強力なパッシブスキルがある場合は、そのジョブを優先的にファーストジョブに設定するのも1つの選択肢となる。
「わかった。では、シルヴィのファーストジョブを『氷魔法使い』に、セカンドジョブを『獣戦士』に設定しておこう」
俺はシルヴィのステータス画面を操作し、ジョブを変更する。
シルヴィ
種族:白狼族
ファーストジョブ:氷魔法使いレベル1
セカンドジョブ:獣戦士レベル7
HP:E+
MP:E
闘気:E++
腕力:E++
脚力:E+
器用:E
アクティブスキル:
アイスショット
ビーストストライク
現状の戦闘能力に大きな変化はない。
しかし、今後の魔物狩りでレベリングをしていけば、『氷魔法使い』のレベルが優先的に上がっていくはずだ。
今までの『獣戦士』としての彼女も強かったが、『氷魔法使い』としてはまた違った活躍を見せてくれるだろう。
期待したいところだ。
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