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第1章 初級冒険者として活躍 シルヴィ、ユヅキ
26話 冒険者ギルドに報告
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帰り道では特に何事も起きなかった。
無事にエルカに到着する。
そして、さっそく冒険者ギルドに向かう。
中に入り、受付嬢のセリアに話しかける。
「よう。戻ってきたぞ」
「コウタさん。おかえりなさいですにゃ。エルカ樹海での狩り、無事に成功したのですかにゃ?」
「ああ。ちょっとしたハプニングもあったが、概ね成功した」
ユーヤがうっかりクレイジーラビット攻撃したり、帰り道にスメリーモンキーと遭遇したのは予定外だった。
「ハプニング? それは何ですかにゃ? ……て、何か臭いにゃ!」
「まだ臭いか? ハプニングというのは、スメリーモンキーと遭遇したことなんだ。これでも、帰りに小川で水浴びをしてきたんだが……」
俺の感覚では、もうすっかり臭いは落ちた。
シルヴィやユヅキのお墨付きだ。
「ガマンできないほどではないですが、ちょっとキツイにゃ。……えいっ、にゃ」
シュー。
セリアが何かを俺たちに吹きかける。
「うっ。ゴホッゴホッ」
「と、突然何ですか!」
俺は咳き込み、シルヴィはセリアに文句を言う。
「失礼しましたにゃ。これは消臭剤ですにゃ。これで、ずいぶんマシになりましたにゃ」
いきなり消臭剤をぶっかけられるとは……。
まあ、俺たちが臭いのが悪いんだし別にいいけどさ。
「それで、スメリーモンキーを討伐しましたにゃ? やつは中級の魔物にゃ。7人パーティとはいえ、Eランクとしては快挙にゃ」
「ああ。それに、それだけじゃない。フォレストゴブリン、ポイズンコブラ、クレイジーラビットなどもたくさん狩った。これが今日の分の魔石だ」
魔物がドロップした魔石は、合成して1つのものになる。
大きさは元とした魔石の大きさに準拠しつつ、色がどんどん黒くなっていくことになる。
今日の分の魔石は、握りこぶしほどの大きさで、真っ黒に近い色になっている。
「にゃ? 大きさはほどほどですが、色は真っ黒になってるにゃ。本当に1日でこれになりましたにゃ?」
「ああ。本当だ。嘘をつく理由もない」
1日分の成果だろうが、1週間分の成果だろうが、魔石は魔石だ。
買取額が変わるわけでもない。
「それはすごいですにゃ。ずいぶんたくさんのフォレストゴブリンやポイズンコブラを狩りましたのにゃ。……って、さっきクレイジーラビットと言いましたかにゃ?」
「そうだ。ユーヤがうっかり攻撃しちまってな。何とか、みんなの力を合わせて乗り切ったんだ」
あれはヤバかった。
ポーションがなければ、ユーヤは死んでいただろう。
その前のみんなの奮闘がなければ、ポーション云々の以前に死んでいた可能性もある。
「クレイジーラビットに攻撃を仕掛けて無事な初級冒険者がいるとは、驚きですにゃ……。とはいえ、ユーヤさんも気をつけてほしかったですにゃ。ギルドとしても、再三注意喚起はしていますのににゃ」
「おう! うっかりしていたぜ! コウタ兄貴のような立派な人になれるよう、今後は注意するぜ!」
ユーヤが力強くそう言う。
反省して、次に活かしてくれればいい。
「まあ、無事だったのならいいですにゃ。それで、魔石はさっそく売られますかにゃ?」
「ああ、お願いする」
今日の稼ぎは、七等分する約束だ。
この魔石は今日の狩りで得た分なので、これを換金して七等分すればいい。
セリアが魔石を測定器に入れる。
彼女が報酬額を伝えてくる。
「この額で問題ないかにゃ? 報酬は、事前に決めてあった通り七等分にするにゃ?」
「それで問題ない」
冒険者ギルドが持っている魔石の測定器は、なかなかの高性能だ。
これを疑っても、特にいいことはない。
そして、報酬は七等分だ。
冒険者ギルドにおける報酬の多寡は、大きく2つの意味合いがある。
1つは、そのまま現金収入となること。
1つは、その稼ぎの額が冒険者としての貢献値として蓄積されていくことだ。
貢献値が一定以上に達すると、ランクが上がることになる。
ランクが上がれば、信頼度は増すし、いろいろと融通が利くようになる。
上げておいて損はない。
「では、これで処理するにゃ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
ユーヤが待ったの声を掛ける。
彼が言葉を続ける。
「俺は、クレイジーラビットの件でみんなに迷惑を掛けちまった。俺の取り分は、なしでいい」
ずいぶんと殊勝なことを言う。
「ユーヤ……」
ユヅキが何とも言えない表情で彼を見る。
「その必要はないぞ。ユーヤのクレイジーラビット戦での奮闘ぶりは知っているし、その後のスメリーモンキー戦でも俺を身を挺して守ってくれたじゃないか。それに、フォレストゴブリン戦やポイズンコブラ戦でも安定した戦いを見せていたしな」
俺はそう言う。
ユーヤの取り分がなくなれば俺やシルヴィの取り分は増えるわけだが、そう素直には受け取れない。
彼は彼で、十分に貢献してくれていた。
『中級以上の魔物を討伐せよ』というミッションを達成できたのは、彼のおかげと言っても過言ではない。
「あ、兄貴ィ……」
ユーヤが感動したような表情でこちらを見てくる。
いかんな。
野郎の好感度を稼ぐ趣味はないのだが。
「コウタ……」
いや、だいじょうぶだ。
ユヅキもつられたのか、感動したような表情でこちらを見ている。
彼女の好感度も稼げたと思えばいい。
「ご主人様! すばらしいです!」
「いい心がけですにゃ。こういうのは、時々によって持ちつ持たれつですしにゃ」
シルヴィとセリアがそう言う。
彼女たちの好感度も、少し稼げたようだ。
やはり、男として器の大きさが大切だ。
目先の小金に目がくらまなくてよかった。
無事にエルカに到着する。
そして、さっそく冒険者ギルドに向かう。
中に入り、受付嬢のセリアに話しかける。
「よう。戻ってきたぞ」
「コウタさん。おかえりなさいですにゃ。エルカ樹海での狩り、無事に成功したのですかにゃ?」
「ああ。ちょっとしたハプニングもあったが、概ね成功した」
ユーヤがうっかりクレイジーラビット攻撃したり、帰り道にスメリーモンキーと遭遇したのは予定外だった。
「ハプニング? それは何ですかにゃ? ……て、何か臭いにゃ!」
「まだ臭いか? ハプニングというのは、スメリーモンキーと遭遇したことなんだ。これでも、帰りに小川で水浴びをしてきたんだが……」
俺の感覚では、もうすっかり臭いは落ちた。
シルヴィやユヅキのお墨付きだ。
「ガマンできないほどではないですが、ちょっとキツイにゃ。……えいっ、にゃ」
シュー。
セリアが何かを俺たちに吹きかける。
「うっ。ゴホッゴホッ」
「と、突然何ですか!」
俺は咳き込み、シルヴィはセリアに文句を言う。
「失礼しましたにゃ。これは消臭剤ですにゃ。これで、ずいぶんマシになりましたにゃ」
いきなり消臭剤をぶっかけられるとは……。
まあ、俺たちが臭いのが悪いんだし別にいいけどさ。
「それで、スメリーモンキーを討伐しましたにゃ? やつは中級の魔物にゃ。7人パーティとはいえ、Eランクとしては快挙にゃ」
「ああ。それに、それだけじゃない。フォレストゴブリン、ポイズンコブラ、クレイジーラビットなどもたくさん狩った。これが今日の分の魔石だ」
魔物がドロップした魔石は、合成して1つのものになる。
大きさは元とした魔石の大きさに準拠しつつ、色がどんどん黒くなっていくことになる。
今日の分の魔石は、握りこぶしほどの大きさで、真っ黒に近い色になっている。
「にゃ? 大きさはほどほどですが、色は真っ黒になってるにゃ。本当に1日でこれになりましたにゃ?」
「ああ。本当だ。嘘をつく理由もない」
1日分の成果だろうが、1週間分の成果だろうが、魔石は魔石だ。
買取額が変わるわけでもない。
「それはすごいですにゃ。ずいぶんたくさんのフォレストゴブリンやポイズンコブラを狩りましたのにゃ。……って、さっきクレイジーラビットと言いましたかにゃ?」
「そうだ。ユーヤがうっかり攻撃しちまってな。何とか、みんなの力を合わせて乗り切ったんだ」
あれはヤバかった。
ポーションがなければ、ユーヤは死んでいただろう。
その前のみんなの奮闘がなければ、ポーション云々の以前に死んでいた可能性もある。
「クレイジーラビットに攻撃を仕掛けて無事な初級冒険者がいるとは、驚きですにゃ……。とはいえ、ユーヤさんも気をつけてほしかったですにゃ。ギルドとしても、再三注意喚起はしていますのににゃ」
「おう! うっかりしていたぜ! コウタ兄貴のような立派な人になれるよう、今後は注意するぜ!」
ユーヤが力強くそう言う。
反省して、次に活かしてくれればいい。
「まあ、無事だったのならいいですにゃ。それで、魔石はさっそく売られますかにゃ?」
「ああ、お願いする」
今日の稼ぎは、七等分する約束だ。
この魔石は今日の狩りで得た分なので、これを換金して七等分すればいい。
セリアが魔石を測定器に入れる。
彼女が報酬額を伝えてくる。
「この額で問題ないかにゃ? 報酬は、事前に決めてあった通り七等分にするにゃ?」
「それで問題ない」
冒険者ギルドが持っている魔石の測定器は、なかなかの高性能だ。
これを疑っても、特にいいことはない。
そして、報酬は七等分だ。
冒険者ギルドにおける報酬の多寡は、大きく2つの意味合いがある。
1つは、そのまま現金収入となること。
1つは、その稼ぎの額が冒険者としての貢献値として蓄積されていくことだ。
貢献値が一定以上に達すると、ランクが上がることになる。
ランクが上がれば、信頼度は増すし、いろいろと融通が利くようになる。
上げておいて損はない。
「では、これで処理するにゃ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
ユーヤが待ったの声を掛ける。
彼が言葉を続ける。
「俺は、クレイジーラビットの件でみんなに迷惑を掛けちまった。俺の取り分は、なしでいい」
ずいぶんと殊勝なことを言う。
「ユーヤ……」
ユヅキが何とも言えない表情で彼を見る。
「その必要はないぞ。ユーヤのクレイジーラビット戦での奮闘ぶりは知っているし、その後のスメリーモンキー戦でも俺を身を挺して守ってくれたじゃないか。それに、フォレストゴブリン戦やポイズンコブラ戦でも安定した戦いを見せていたしな」
俺はそう言う。
ユーヤの取り分がなくなれば俺やシルヴィの取り分は増えるわけだが、そう素直には受け取れない。
彼は彼で、十分に貢献してくれていた。
『中級以上の魔物を討伐せよ』というミッションを達成できたのは、彼のおかげと言っても過言ではない。
「あ、兄貴ィ……」
ユーヤが感動したような表情でこちらを見てくる。
いかんな。
野郎の好感度を稼ぐ趣味はないのだが。
「コウタ……」
いや、だいじょうぶだ。
ユヅキもつられたのか、感動したような表情でこちらを見ている。
彼女の好感度も稼げたと思えばいい。
「ご主人様! すばらしいです!」
「いい心がけですにゃ。こういうのは、時々によって持ちつ持たれつですしにゃ」
シルヴィとセリアがそう言う。
彼女たちの好感度も、少し稼げたようだ。
やはり、男として器の大きさが大切だ。
目先の小金に目がくらまなくてよかった。
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