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第1章 初級冒険者として活躍 シルヴィ、ユヅキ
9話 今後の方針/新たなミッション
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現在の状況と今後の方針について検討しているところだ。
「次にやるべきは……。やはりミッションか」
ミッション
30年後の世界滅亡を回避せよ。
報酬:元の世界に帰還(任意)
30年後の世界滅亡。
世界滅亡は一大事だが、30年後というのはとても気の長い話だ。
正直、あまり実感は湧かない。
それに、世界滅亡とか言われても、具体的に何をすれば回避できるのかピンと来ない。
しかし、ここで参考になるのが新しいミッションである。
この1週間で、新たなミッションが追加されたのだ。
ミッション
中級以上の魔物を討伐せよ。
報酬:『パーティメンバー設定』の開放、『パーティ経験値ブースト』の開放、経験値(小)
パーティメンバー設定は、『マジック&ソード・クロニクル』ではシステム上のコマンドだった。
ともに狩りをする仲間をパーティメンバーに設定することで、様々な恩恵を受けることができる。
経験値の自動分配、お互いの所在地の把握、念話などである。
もちろん、全てが無制限に使えるわけではなく、一定の制約はある。
例えば、経験値の自動分配。
モンスターへの与ダメージ量、戦闘への参加時間、討伐完了時の距離などに応じて、各自に分配される経験値は調整される。
あまり活躍していない者、早々に戦闘不能になり離脱した者、そもそも戦闘に参加せず町などで待機している者。
そういった者に分配される経験値は少なくなる。
この世界においては、『パーティメンバー設定』というシステムがない様子だった。
それぞれの冒険者は、そういったシステムに頼らずに普通にパーティを組んでいる。
このミッションを達成することによってシステム上の『パーティメンバー設定』ができるようになれば、かなり有利だろう。
『パーティ経験値ブースト』も魅力的だ。
こちらは、MSCにおいては課金スキルである。
『経験値ブースト』とはまた別で、パーティ単位で経験値の獲得量が増える。
『経験値ブースト』は所持者だけが恩恵を受けるが、『パーティメンバー経験値ブースト』はパーティメンバー全員が恩恵を受ける。
そのため、『パーティメンバー経験値ブースト』を発動させている課金プレイヤーは、パーティを組む上で人気者だった。
もちろん、本人にもブーストの恩恵はある。
本人だけは、2つのブーストの両方の恩恵を受け取ることができるのだ。
『パーティメンバー設定』と『パーティメンバー経験値ブースト』のシステムスキルを開放できれば、相当に有利だ。
ジョブのレベリングが捗る。
ぜひとも欲しい。
しかし、中級以上の魔物にソロで挑むのはまだ早い。
「既存パーティに入れてもらうか、ソロの冒険者を誘って新規パーティをつくるかだが……」
俺の力なら、既存の中堅パーティに入れてもらうこともできるだろう。
この1週間で、日常会話をする程度の冒険者の知り合いはできたしな。
しかし、一度パーティに加入してしまうと、簡単に抜けることは難しいかもしれない。
ずっとその中堅パーティで活動していく?
それはそれでなくもないが、俺にはいろいろな秘密がある。
ジョブ設定、経験値ブースト、ストレージ、ミッションなどだ。
これらの力を存分に活かして冒険者ランクを上げていくためには、既存パーティに加入して縛られるのは避けたい。
「新規でパーティを結成するにしても、俺がリーダーで優位な立場を確立したいな……」
俺は、ミッションに基づいて行動していくつもりだ。
ここまでの状況から判断すると、定期的にミッションは出される感じだろう。
都度都度出されるミッションに臨機応変に対処するためにも、俺がパーティリーダーを務めたい。
「しかし、そんな都合のいい人材はなかなかいないか?」
現時点でパーティに所属していない。
中級の魔物と戦えるほどの戦闘能力を持つ。
俺の方針に基本的には従ってくれる。
俺が勧誘すべきパーティメンバーは、上記の全てを満たす必要がある。
難しい条件だ。
そんなやつ、なかなかいないだろう。
「いや、待てよ……。奴隷の購入という手もあるか……」
戦闘奴隷であれば、先ほどの条件を全て満たすことも現実的だ。
それなりに値段は張るかもしれないが。
「シルヴィの様子も気になるし、一度ルモンドの奴隷商館に顔を出しておくか」
彼には、『シルヴィをしばらく売らないでくれ』と頼んでいる。
しかし、ずっと放ったらかしだと気が変わって売られてしまうかもしれない。
所詮は口約束だしな。
「一括払いで金貨300枚、分割払いなら前金として金貨50枚だったか。まだまだ手が出ないが、あいさつぐらいなら構わないだろう」
今の俺の稼ぎは、日給で銀貨7枚から金貨1枚といったところである。
宿屋の宿泊費や飲食代を差し引いて、少しずつ貯金している感じだ。
今のペースだと、前金分を貯めるだけでも100日ほどかかる。
しかしもちろん、それだけの日数をかけるつもりはない。
俺は経験値ブーストによりどんどんレベルアップしているし、稼げる額は増えていくだろう。
今回のミッションを達成して、『パーティメンバー設定』の能力を開放して活用していけば、さらに稼げる額は増えるだろう。
「しかし……。中級の魔物を討伐するには、新たなパーティメンバーがほしい。新たなパーティメンバーとして奴隷を購入するなら、大金が必要。大金を得るには、中級の魔物を討伐してミッションを達成したい。堂々巡りだな」
これ以上グダグダと考えても仕方ない。
考えるよりは、まず行動だ。
明日、ルモンドの奴隷商館に行ってみることにしよう。
助けてあげた恩もあるし、門前払いなどはされないはずだ。
「シルヴィはかなりかわいかった。戦闘能力がなかったとしてもぜひ近くにいてほしいが、戦闘能力があればとても理想的だ」
それに、中級以上の魔物を討伐して今回のミッションを達成すれば、『パーティメンバー設定』の能力が開放される。
MSCと同じ仕様であれば、かなり便利で強力な能力を得ることになる。
シルヴィとの再会が楽しみだ。
「次にやるべきは……。やはりミッションか」
ミッション
30年後の世界滅亡を回避せよ。
報酬:元の世界に帰還(任意)
30年後の世界滅亡。
世界滅亡は一大事だが、30年後というのはとても気の長い話だ。
正直、あまり実感は湧かない。
それに、世界滅亡とか言われても、具体的に何をすれば回避できるのかピンと来ない。
しかし、ここで参考になるのが新しいミッションである。
この1週間で、新たなミッションが追加されたのだ。
ミッション
中級以上の魔物を討伐せよ。
報酬:『パーティメンバー設定』の開放、『パーティ経験値ブースト』の開放、経験値(小)
パーティメンバー設定は、『マジック&ソード・クロニクル』ではシステム上のコマンドだった。
ともに狩りをする仲間をパーティメンバーに設定することで、様々な恩恵を受けることができる。
経験値の自動分配、お互いの所在地の把握、念話などである。
もちろん、全てが無制限に使えるわけではなく、一定の制約はある。
例えば、経験値の自動分配。
モンスターへの与ダメージ量、戦闘への参加時間、討伐完了時の距離などに応じて、各自に分配される経験値は調整される。
あまり活躍していない者、早々に戦闘不能になり離脱した者、そもそも戦闘に参加せず町などで待機している者。
そういった者に分配される経験値は少なくなる。
この世界においては、『パーティメンバー設定』というシステムがない様子だった。
それぞれの冒険者は、そういったシステムに頼らずに普通にパーティを組んでいる。
このミッションを達成することによってシステム上の『パーティメンバー設定』ができるようになれば、かなり有利だろう。
『パーティ経験値ブースト』も魅力的だ。
こちらは、MSCにおいては課金スキルである。
『経験値ブースト』とはまた別で、パーティ単位で経験値の獲得量が増える。
『経験値ブースト』は所持者だけが恩恵を受けるが、『パーティメンバー経験値ブースト』はパーティメンバー全員が恩恵を受ける。
そのため、『パーティメンバー経験値ブースト』を発動させている課金プレイヤーは、パーティを組む上で人気者だった。
もちろん、本人にもブーストの恩恵はある。
本人だけは、2つのブーストの両方の恩恵を受け取ることができるのだ。
『パーティメンバー設定』と『パーティメンバー経験値ブースト』のシステムスキルを開放できれば、相当に有利だ。
ジョブのレベリングが捗る。
ぜひとも欲しい。
しかし、中級以上の魔物にソロで挑むのはまだ早い。
「既存パーティに入れてもらうか、ソロの冒険者を誘って新規パーティをつくるかだが……」
俺の力なら、既存の中堅パーティに入れてもらうこともできるだろう。
この1週間で、日常会話をする程度の冒険者の知り合いはできたしな。
しかし、一度パーティに加入してしまうと、簡単に抜けることは難しいかもしれない。
ずっとその中堅パーティで活動していく?
それはそれでなくもないが、俺にはいろいろな秘密がある。
ジョブ設定、経験値ブースト、ストレージ、ミッションなどだ。
これらの力を存分に活かして冒険者ランクを上げていくためには、既存パーティに加入して縛られるのは避けたい。
「新規でパーティを結成するにしても、俺がリーダーで優位な立場を確立したいな……」
俺は、ミッションに基づいて行動していくつもりだ。
ここまでの状況から判断すると、定期的にミッションは出される感じだろう。
都度都度出されるミッションに臨機応変に対処するためにも、俺がパーティリーダーを務めたい。
「しかし、そんな都合のいい人材はなかなかいないか?」
現時点でパーティに所属していない。
中級の魔物と戦えるほどの戦闘能力を持つ。
俺の方針に基本的には従ってくれる。
俺が勧誘すべきパーティメンバーは、上記の全てを満たす必要がある。
難しい条件だ。
そんなやつ、なかなかいないだろう。
「いや、待てよ……。奴隷の購入という手もあるか……」
戦闘奴隷であれば、先ほどの条件を全て満たすことも現実的だ。
それなりに値段は張るかもしれないが。
「シルヴィの様子も気になるし、一度ルモンドの奴隷商館に顔を出しておくか」
彼には、『シルヴィをしばらく売らないでくれ』と頼んでいる。
しかし、ずっと放ったらかしだと気が変わって売られてしまうかもしれない。
所詮は口約束だしな。
「一括払いで金貨300枚、分割払いなら前金として金貨50枚だったか。まだまだ手が出ないが、あいさつぐらいなら構わないだろう」
今の俺の稼ぎは、日給で銀貨7枚から金貨1枚といったところである。
宿屋の宿泊費や飲食代を差し引いて、少しずつ貯金している感じだ。
今のペースだと、前金分を貯めるだけでも100日ほどかかる。
しかしもちろん、それだけの日数をかけるつもりはない。
俺は経験値ブーストによりどんどんレベルアップしているし、稼げる額は増えていくだろう。
今回のミッションを達成して、『パーティメンバー設定』の能力を開放して活用していけば、さらに稼げる額は増えるだろう。
「しかし……。中級の魔物を討伐するには、新たなパーティメンバーがほしい。新たなパーティメンバーとして奴隷を購入するなら、大金が必要。大金を得るには、中級の魔物を討伐してミッションを達成したい。堂々巡りだな」
これ以上グダグダと考えても仕方ない。
考えるよりは、まず行動だ。
明日、ルモンドの奴隷商館に行ってみることにしよう。
助けてあげた恩もあるし、門前払いなどはされないはずだ。
「シルヴィはかなりかわいかった。戦闘能力がなかったとしてもぜひ近くにいてほしいが、戦闘能力があればとても理想的だ」
それに、中級以上の魔物を討伐して今回のミッションを達成すれば、『パーティメンバー設定』の能力が開放される。
MSCと同じ仕様であれば、かなり便利で強力な能力を得ることになる。
シルヴィとの再会が楽しみだ。
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