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第1章 初級冒険者として活躍 シルヴィ、ユヅキ
3話 風魔法使いのジョブを設定
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「うおおおぉ! 俺は風と一体になるぞおおぉ!」
俺は全裸で草原を駆ける。
別に、露出狂というわけではない。
これには目的がある。
しばらくして、俺は立ち止まりステータスを確認する。
特に魔物を討伐したりしていないので、レベルは上がっていない。
「おっ。やっぱり、新しいジョブとして『風魔法使い』が追加されているな。よしよし」
MSCの仕様通りだ。
夢とはいえ、かなり忠実に再現されている。
俺はさっそく『ジョブ設定』スキルを発動する。
ファーストジョブに、風魔法使いを設定する。
コウタ
種族:人族
ファーストジョブ:風魔法使いレベル1
控えジョブ:剣士レベル2
HP:E
MP:E
闘気:E
腕力:E+
脚力:E
器用:E
システムスキル:
ジョブ設定
経験値ブースト
アクティブスキル:
ウインドカッター
風魔法使いは、風系統の攻撃魔法が使えるジョブだ。
初期から使えるのは、ウインドカッターである。
無事に風魔法使いになることができたが、しばらくはこのままでいよう。
こんな開放感を得られるのは、夢の中だけだからな。
MSCでは、風魔法使いになるためのこの条件は賛否両論あった。
女性プレイヤーからは概ね不評だったが。
一部の男性プレイヤーからは支持されていた。
まあ、この条件は裏技じみたものだ。
ちゃんと正攻法での取得も可能である。
常識的なプレイヤーはそちらの条件で取得していた。
「あとは、ホーンラビットを倒せばチュートリアルは終了ってところか」
俺はそうつぶやく。
ミッションとやらでホーンラビットの討伐が指定されている。
夢なのでミッションに従う必要はないのだが、久々のゲームなので満喫しよう。
俺はあたりを慎重に探る。
そしてーー。
「ぎゃおっ!」
無事に、ホーンラビットを見つけた。
ホーンラビットは、その名の通り角を持つウサギ型の魔物だ。
角の攻撃をモロに受ければ、初心者ならば負けてしまうこともある。
また、そこそこの素早さを持つ。
油断できない相手だ。
しかし一方で、耐久力は紙である。
特に角への攻撃は、頭部にダイレクトに衝撃が伝わるため、かなり有効である。
ぶっちゃけ、角での攻撃を金属製の盾で防ぐだけでもそれなりのダメージを与えることができる。
序盤の経験値稼ぎの相手として定番になっていた。
「とはいえ、今の俺は、クリティカルをもらえばやられちまうかもしれないしな……」
剣士として近接戦闘を行うと、万が一の事故がある。
ここはーー。
「揺蕩う風の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。風の刃を生み出し、我が眼前の敵を切り裂け。ウインドカッター!!!」
ザシュッ。
風の刃が、ホーンラビットを襲う。
初級とはいえ、それなりの威力はある。
弱ったところに剣で追撃し、ホーンラビットは息絶えた。
「……むっ!?」
ホーンラビットの死体が、虚空に消えた。
その代わりに、小さな石が落ちている。
「魔石か。これもゲーム通りだな」
MSC内に登場する雑魚モンスターは、大きく2種類に分けられる。
魔物と、魔獣だ。
魔物は、魔力によって体が生成されている。
討伐後の死体は、今のホーンラビットのように虚空に消える。
その代わりに魔石がドロップする。
魔獣は、普通の獣が魔力を帯びたものだ。
討伐後の死体は、そのまま残る。
種類によっては、食用として重宝されたり、武具の材料になったりする。
魔石同士は融合することができる。
大きさはより大きいほうが基準となり、そして色合いが濃くなっていく。
大きく、真っ黒に染まった魔石は冒険者ギルドや商業ギルドで高く売れる。
冒険者の主な収入源のうちの1つである。
「さて。これで、またミッションを達成できたはずだが……」
アイコンを操作し、ミッション画面を開く。
ミッション
ホーンラビットを討伐せよ。
報酬:セカンドジョブの開放、経験値(小)
このミッションが無事に達成済みになっている。
アイコンを選択し、ミッション報酬を受け取る。
「ファーストジョブは風魔法使いのままで、セカンドジョブに剣士を設定しておこう」
MSCにおいては、複数のジョブを設定することができる。
しかしそれには、課金するか、それなりにストーリーを進める必要があった。
こんな初期からセカンドジョブを設定できるのはありがたいな。
コウタ
種族:人族
ファーストジョブ:風魔法使いレベル2
セカンドジョブ:剣士レベル2
HP:E
MP:E+
闘気:E
腕力:E+
脚力:E
器用:E
システムスキル:
ジョブ設定
経験値ブースト
アクティブスキル:
ウインドカッター
ファーストジョブのセカンドジョブの大きな違いは、レベルの上がりやすさである。
魔物や魔獣を討伐した際の経験値は、より上位のジョブに多く分配される。
今は風魔法使いも剣士もレベル2だが、ずっとこの設定で戦っていけば、風魔法使いのレベルのほうがより早く上がっていくことだろう。
他にも違いはあるが、今は置いておく。
「よしよし。滑り出しは順調だな。……しかし、なかなか覚めない夢だな?」
俺は違和感を覚える。
これは本当に夢なのだろうか?
--------------------------------------------------
この世界に迷い込んで数日が経過した。
この数日でさらにレベルが上がったが、今は置いておこう。
それよりもーー。
「やはりおかしい……。これは夢とは思えない。ひょっとするとゲームの世界に迷い込んだか? しかし……」
少なくとも夢ではない。
残る可能性は、ゲームの世界に迷い込んだか、異世界へ神隠しにあったかだ。
ゲームの世界にしては、やけにリアリティがある。
最新のVR技術でも、これほどの再現性はなかったはずだ。
「まずは人だ。人と話せばはっきりする。この世界がゲームの世界なのか、異世界なのか」
ゲームの世界であれば、会話で違和感を覚えるはずだ。
『マジック&ソード・クロニクル』のNPCには高度なAIが搭載されていたが、それでも数分程度会話すればうっすらと違和感を感じるレベルだった。
人と会うために、町を探そう。
ちょうど、ミッションでも指示されていることだしな。
「……ん?」
パカラッ! パカラッ!
離れたところからこちらに向けて、何かが近寄ってくる。
俺は目を凝らす。
馬車だ。
馬車がこちらに走ってきている。
「おお、人だ。御者と、それに荷台にも2人いるな。ぜひとも会話してみたい」
この謎の世界に迷い込んで数日、初めての人である。
果たして言葉は通じるのかどうか。
この世界がゲームの中であればおそらく通じるだろうが、異世界なのであれば通じない可能性もある。
俺は緊張しつつ、馬車がこちらに近づいてくるのを待つ。
「む? どうやら、ゴブリンの群れに追われているようだな」
馬車の後方から、10匹を超えるゴブリンが迫ってきている。
ゴブリンといえば、ホーンラビットやスライムの次くらいに弱い低級の魔物だ。
この数日で、何匹も狩った。
基礎レベルも上がったことだし、今の俺なら問題なく討伐できる。
せっかくだし、討伐して助けてやることにするか。
俺は戦闘態勢を整え、馬車とゴブリンが来るのを待つ。
ちょうど、俺の近くまで馬車が迫ってきたとき、馬車が急減速した。
どうやら、速度を上げすぎて車輪が壊れたらしい。
ゴブリンが馬車を包囲する。
「シルヴィ。お前も剣を取れ。特別に許可する」
「はい……。わかりました」
馬車に乗っていた行商風の男とフードをかぶった少女は、一か八か剣をとって抗戦の構えだ。
さらに、御者の男もそこに加わった。
対するゴブリンは10匹以上。
一般人に、これはキツいだろう。
俺の出番だな。
俺は全裸で草原を駆ける。
別に、露出狂というわけではない。
これには目的がある。
しばらくして、俺は立ち止まりステータスを確認する。
特に魔物を討伐したりしていないので、レベルは上がっていない。
「おっ。やっぱり、新しいジョブとして『風魔法使い』が追加されているな。よしよし」
MSCの仕様通りだ。
夢とはいえ、かなり忠実に再現されている。
俺はさっそく『ジョブ設定』スキルを発動する。
ファーストジョブに、風魔法使いを設定する。
コウタ
種族:人族
ファーストジョブ:風魔法使いレベル1
控えジョブ:剣士レベル2
HP:E
MP:E
闘気:E
腕力:E+
脚力:E
器用:E
システムスキル:
ジョブ設定
経験値ブースト
アクティブスキル:
ウインドカッター
風魔法使いは、風系統の攻撃魔法が使えるジョブだ。
初期から使えるのは、ウインドカッターである。
無事に風魔法使いになることができたが、しばらくはこのままでいよう。
こんな開放感を得られるのは、夢の中だけだからな。
MSCでは、風魔法使いになるためのこの条件は賛否両論あった。
女性プレイヤーからは概ね不評だったが。
一部の男性プレイヤーからは支持されていた。
まあ、この条件は裏技じみたものだ。
ちゃんと正攻法での取得も可能である。
常識的なプレイヤーはそちらの条件で取得していた。
「あとは、ホーンラビットを倒せばチュートリアルは終了ってところか」
俺はそうつぶやく。
ミッションとやらでホーンラビットの討伐が指定されている。
夢なのでミッションに従う必要はないのだが、久々のゲームなので満喫しよう。
俺はあたりを慎重に探る。
そしてーー。
「ぎゃおっ!」
無事に、ホーンラビットを見つけた。
ホーンラビットは、その名の通り角を持つウサギ型の魔物だ。
角の攻撃をモロに受ければ、初心者ならば負けてしまうこともある。
また、そこそこの素早さを持つ。
油断できない相手だ。
しかし一方で、耐久力は紙である。
特に角への攻撃は、頭部にダイレクトに衝撃が伝わるため、かなり有効である。
ぶっちゃけ、角での攻撃を金属製の盾で防ぐだけでもそれなりのダメージを与えることができる。
序盤の経験値稼ぎの相手として定番になっていた。
「とはいえ、今の俺は、クリティカルをもらえばやられちまうかもしれないしな……」
剣士として近接戦闘を行うと、万が一の事故がある。
ここはーー。
「揺蕩う風の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。風の刃を生み出し、我が眼前の敵を切り裂け。ウインドカッター!!!」
ザシュッ。
風の刃が、ホーンラビットを襲う。
初級とはいえ、それなりの威力はある。
弱ったところに剣で追撃し、ホーンラビットは息絶えた。
「……むっ!?」
ホーンラビットの死体が、虚空に消えた。
その代わりに、小さな石が落ちている。
「魔石か。これもゲーム通りだな」
MSC内に登場する雑魚モンスターは、大きく2種類に分けられる。
魔物と、魔獣だ。
魔物は、魔力によって体が生成されている。
討伐後の死体は、今のホーンラビットのように虚空に消える。
その代わりに魔石がドロップする。
魔獣は、普通の獣が魔力を帯びたものだ。
討伐後の死体は、そのまま残る。
種類によっては、食用として重宝されたり、武具の材料になったりする。
魔石同士は融合することができる。
大きさはより大きいほうが基準となり、そして色合いが濃くなっていく。
大きく、真っ黒に染まった魔石は冒険者ギルドや商業ギルドで高く売れる。
冒険者の主な収入源のうちの1つである。
「さて。これで、またミッションを達成できたはずだが……」
アイコンを操作し、ミッション画面を開く。
ミッション
ホーンラビットを討伐せよ。
報酬:セカンドジョブの開放、経験値(小)
このミッションが無事に達成済みになっている。
アイコンを選択し、ミッション報酬を受け取る。
「ファーストジョブは風魔法使いのままで、セカンドジョブに剣士を設定しておこう」
MSCにおいては、複数のジョブを設定することができる。
しかしそれには、課金するか、それなりにストーリーを進める必要があった。
こんな初期からセカンドジョブを設定できるのはありがたいな。
コウタ
種族:人族
ファーストジョブ:風魔法使いレベル2
セカンドジョブ:剣士レベル2
HP:E
MP:E+
闘気:E
腕力:E+
脚力:E
器用:E
システムスキル:
ジョブ設定
経験値ブースト
アクティブスキル:
ウインドカッター
ファーストジョブのセカンドジョブの大きな違いは、レベルの上がりやすさである。
魔物や魔獣を討伐した際の経験値は、より上位のジョブに多く分配される。
今は風魔法使いも剣士もレベル2だが、ずっとこの設定で戦っていけば、風魔法使いのレベルのほうがより早く上がっていくことだろう。
他にも違いはあるが、今は置いておく。
「よしよし。滑り出しは順調だな。……しかし、なかなか覚めない夢だな?」
俺は違和感を覚える。
これは本当に夢なのだろうか?
--------------------------------------------------
この世界に迷い込んで数日が経過した。
この数日でさらにレベルが上がったが、今は置いておこう。
それよりもーー。
「やはりおかしい……。これは夢とは思えない。ひょっとするとゲームの世界に迷い込んだか? しかし……」
少なくとも夢ではない。
残る可能性は、ゲームの世界に迷い込んだか、異世界へ神隠しにあったかだ。
ゲームの世界にしては、やけにリアリティがある。
最新のVR技術でも、これほどの再現性はなかったはずだ。
「まずは人だ。人と話せばはっきりする。この世界がゲームの世界なのか、異世界なのか」
ゲームの世界であれば、会話で違和感を覚えるはずだ。
『マジック&ソード・クロニクル』のNPCには高度なAIが搭載されていたが、それでも数分程度会話すればうっすらと違和感を感じるレベルだった。
人と会うために、町を探そう。
ちょうど、ミッションでも指示されていることだしな。
「……ん?」
パカラッ! パカラッ!
離れたところからこちらに向けて、何かが近寄ってくる。
俺は目を凝らす。
馬車だ。
馬車がこちらに走ってきている。
「おお、人だ。御者と、それに荷台にも2人いるな。ぜひとも会話してみたい」
この謎の世界に迷い込んで数日、初めての人である。
果たして言葉は通じるのかどうか。
この世界がゲームの中であればおそらく通じるだろうが、異世界なのであれば通じない可能性もある。
俺は緊張しつつ、馬車がこちらに近づいてくるのを待つ。
「む? どうやら、ゴブリンの群れに追われているようだな」
馬車の後方から、10匹を超えるゴブリンが迫ってきている。
ゴブリンといえば、ホーンラビットやスライムの次くらいに弱い低級の魔物だ。
この数日で、何匹も狩った。
基礎レベルも上がったことだし、今の俺なら問題なく討伐できる。
せっかくだし、討伐して助けてやることにするか。
俺は戦闘態勢を整え、馬車とゴブリンが来るのを待つ。
ちょうど、俺の近くまで馬車が迫ってきたとき、馬車が急減速した。
どうやら、速度を上げすぎて車輪が壊れたらしい。
ゴブリンが馬車を包囲する。
「シルヴィ。お前も剣を取れ。特別に許可する」
「はい……。わかりました」
馬車に乗っていた行商風の男とフードをかぶった少女は、一か八か剣をとって抗戦の構えだ。
さらに、御者の男もそこに加わった。
対するゴブリンは10匹以上。
一般人に、これはキツいだろう。
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