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32話 汚らわしい平民混じり
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私が王都に到着して、一週間以上が経過した。
王立学園の入学式に向けて、いろいろと準備や手続きを進めてきた。
そして、とうとう今日が入学式の日だ。
(いよいよね……。予知夢で見たバッドエンドまで、後四年……。何事もなければいいけど)
私はそんなことを考えながら、王立学園の門を潜る。
まずは、寮へと向かって荷物を置きに行くことにした。
「……」
私は、周囲の視線に晒されている。
それもそのはず。
なぜなら、この国の王子であるエドワード殿下と一緒に歩いているからだ。
エドワード殿下とは、あのゴブリンキングとの戦い以降、よく一緒にいるようになった。
といっても、別に付き合っているわけではない。
あくまでも、彼の心意気を買って覇気のコツを伝授しているだけだ。
「あのぉ」
「なんだ? 俺の愛しいイザベラ」
エドワード殿下は、なぜか上機嫌だ。
鼻歌交じりでスキップをしそうな勢いである。
「殿下と一緒にいると、目立って仕方がないのですけど……。どうにかなりませんか?」
「何を言っているんだ。俺と一緒じゃ嫌だというのか?」
「そういうわけではありませんが……。ただ、周りの視線が痛くて……」
「はははっ、気にすることはない。むしろ見せつけてやればいいじゃないか」
エドワード殿下は、とても楽しげに言う。
「はあ、まあいいです。……あれ?」
何やら、騒いでいる人達がいる。
「あんたみたいなのがいると、この学園の格が落ちるのよ!」
「汚らわしい平民混じりが!」
「身の程を知りなさいよ!」
取り巻き達に囲まれているのは、一人の少女。
亜麻色の髪の少女で、そばかすがある。
着ている制服から、同じ新入生だということはわかる。
「で、でもぉ……。わたしもパパとママのために頑張らないとだしぃ……」
「生意気なこと言ってんじゃないわよ! 平民風情が!」
「さっさとここから出て行きなさいよ! ここは貴族だけが通う場所なのよ!」
どうやら、貴族の女生徒達に絡まれているようだ。
と言っても、この王立学園に通う生徒は全員が貴族のはずだけれど。
「ひいっ!? ご、ごめんなさぁい~!!」
少女は、涙目になりながら逃げていった。
「ふんっ、根性なしが」
「これだから平民は嫌いなのよ」
「身のほど知らずめ」
少女を取り囲んでいた女生徒達が、吐き捨てるように言った。
弱い者いじめかな?
この学園に平民は通えないはず。
それでも、貴族の末端に近い者は蔑まれてもおかしくはない。
『ドララ』でも、主人公のアリシアさんは悪役令嬢のイザベラに嫌がらせを受けていたからね。
「ねえ、あなた達」
私は、思わず声をかけてしまう。
「あら、誰でしょう?」
「こんな人、社交界にいたかしら?」
「私達のことを知っていて話しかけているの?」
女生徒が、私を取り囲むように近づいてくる。
「えっと、私はアディントン侯爵家のイザベラです。以後、お見知りおきくださいませ」
私はスカートの裾を摘んで、カーテシーを行う。
「アディントン侯爵家のイザベラ様!? 失礼しました! まさか、侯爵家の方だとは思いませんでしたので……」
「いえ、いいんですよ。それにしても、先程のやり取りを見ていましたけど、いくらなんでもやりすぎではないですか? 彼女だって、頑張って入学試験を突破したはずなのですから」
王立学園への入学にあたっては、事前に厳しい審査がある。
家格、学力、魔法技量、身体能力、礼儀作法などを総合的に判断して入学するかどうかが決まるのだ。
「ですが、彼女……アリシア・ウォーカー殿は、貴族としての礼儀がなっていないのですわ!」
「その通りです! あれでは、王立学園の格が落ちてしまいます!」
「せっかく、わたしくも必死になって入学致しましたのに……。これでは……」
女生徒達がそう言う。
彼女達には、彼女達なりの言い分があったようだね。
「アリシア・ウォーカーさん?」
「ええ! ウォーカー男爵が使用人に生ませた子供だとか……」
「本来は由緒正しき王立学園に入学する資格などないはずですが、どうやったのか入学を許可されたみたいで……」
さっきの子がアリシアさんだったのか。
男爵家は、貴族の中では家格がやや下ではあるけれど、蔑まれるほど低いわけではない。
それでも彼女が疎まれている理由は、正妻や側室の娘ではなく、使用人が生んだ子供だからだろう。
本来ではまず入学が許されないのだが、彼女の場合は魔法の才能が見込まれてギリギリ入学が許可されたという設定だったはず。
「あなた達の言い分はわかりました。ですが、貴族家の子女として、やはりあのような立ち振舞いはよくありませんわ。彼女はこれから、ここで学ばなければならないことがあるのですから」
「それは……そうかもしれませんが……」
「平民混じりの成り上がりに……」
「……でも、仕方がありませんね。イザベラ様がそう仰るのであれば……」
女生徒達は、渋々といった様子で去っていった。
「ふう、なんとかなったかな」
『ドララ』でも、ヒロインのアリシアは苛められていた。
それを救ったのが、エドワード殿下やカイン達、攻略対象の面々だったりする。
そもそも苛められていなければ、エドワード殿下達と接近することもなくなるかもしれない。
ふふふ、我ながら完璧な計画だね。
「イザベラはさすがだな。貴族の礼儀に疎い者への教育係を買って出るなんて」
「へ?」
「いやだから、イザベラがアリシア・ウォーカーに礼儀作法を教えてやるのだろう? あの会話の流れからして」
「えーと……」
「俺も彼女には興味があったんだ。希少な光魔法の使い手らしい。くれぐれもよろしく頼むぞ」
「はい……」
断れない。
エドワード殿下の頼み事だし。
なんでこうなった?
思わぬ展開に、私は頭を抱えるのだった。
王立学園の入学式に向けて、いろいろと準備や手続きを進めてきた。
そして、とうとう今日が入学式の日だ。
(いよいよね……。予知夢で見たバッドエンドまで、後四年……。何事もなければいいけど)
私はそんなことを考えながら、王立学園の門を潜る。
まずは、寮へと向かって荷物を置きに行くことにした。
「……」
私は、周囲の視線に晒されている。
それもそのはず。
なぜなら、この国の王子であるエドワード殿下と一緒に歩いているからだ。
エドワード殿下とは、あのゴブリンキングとの戦い以降、よく一緒にいるようになった。
といっても、別に付き合っているわけではない。
あくまでも、彼の心意気を買って覇気のコツを伝授しているだけだ。
「あのぉ」
「なんだ? 俺の愛しいイザベラ」
エドワード殿下は、なぜか上機嫌だ。
鼻歌交じりでスキップをしそうな勢いである。
「殿下と一緒にいると、目立って仕方がないのですけど……。どうにかなりませんか?」
「何を言っているんだ。俺と一緒じゃ嫌だというのか?」
「そういうわけではありませんが……。ただ、周りの視線が痛くて……」
「はははっ、気にすることはない。むしろ見せつけてやればいいじゃないか」
エドワード殿下は、とても楽しげに言う。
「はあ、まあいいです。……あれ?」
何やら、騒いでいる人達がいる。
「あんたみたいなのがいると、この学園の格が落ちるのよ!」
「汚らわしい平民混じりが!」
「身の程を知りなさいよ!」
取り巻き達に囲まれているのは、一人の少女。
亜麻色の髪の少女で、そばかすがある。
着ている制服から、同じ新入生だということはわかる。
「で、でもぉ……。わたしもパパとママのために頑張らないとだしぃ……」
「生意気なこと言ってんじゃないわよ! 平民風情が!」
「さっさとここから出て行きなさいよ! ここは貴族だけが通う場所なのよ!」
どうやら、貴族の女生徒達に絡まれているようだ。
と言っても、この王立学園に通う生徒は全員が貴族のはずだけれど。
「ひいっ!? ご、ごめんなさぁい~!!」
少女は、涙目になりながら逃げていった。
「ふんっ、根性なしが」
「これだから平民は嫌いなのよ」
「身のほど知らずめ」
少女を取り囲んでいた女生徒達が、吐き捨てるように言った。
弱い者いじめかな?
この学園に平民は通えないはず。
それでも、貴族の末端に近い者は蔑まれてもおかしくはない。
『ドララ』でも、主人公のアリシアさんは悪役令嬢のイザベラに嫌がらせを受けていたからね。
「ねえ、あなた達」
私は、思わず声をかけてしまう。
「あら、誰でしょう?」
「こんな人、社交界にいたかしら?」
「私達のことを知っていて話しかけているの?」
女生徒が、私を取り囲むように近づいてくる。
「えっと、私はアディントン侯爵家のイザベラです。以後、お見知りおきくださいませ」
私はスカートの裾を摘んで、カーテシーを行う。
「アディントン侯爵家のイザベラ様!? 失礼しました! まさか、侯爵家の方だとは思いませんでしたので……」
「いえ、いいんですよ。それにしても、先程のやり取りを見ていましたけど、いくらなんでもやりすぎではないですか? 彼女だって、頑張って入学試験を突破したはずなのですから」
王立学園への入学にあたっては、事前に厳しい審査がある。
家格、学力、魔法技量、身体能力、礼儀作法などを総合的に判断して入学するかどうかが決まるのだ。
「ですが、彼女……アリシア・ウォーカー殿は、貴族としての礼儀がなっていないのですわ!」
「その通りです! あれでは、王立学園の格が落ちてしまいます!」
「せっかく、わたしくも必死になって入学致しましたのに……。これでは……」
女生徒達がそう言う。
彼女達には、彼女達なりの言い分があったようだね。
「アリシア・ウォーカーさん?」
「ええ! ウォーカー男爵が使用人に生ませた子供だとか……」
「本来は由緒正しき王立学園に入学する資格などないはずですが、どうやったのか入学を許可されたみたいで……」
さっきの子がアリシアさんだったのか。
男爵家は、貴族の中では家格がやや下ではあるけれど、蔑まれるほど低いわけではない。
それでも彼女が疎まれている理由は、正妻や側室の娘ではなく、使用人が生んだ子供だからだろう。
本来ではまず入学が許されないのだが、彼女の場合は魔法の才能が見込まれてギリギリ入学が許可されたという設定だったはず。
「あなた達の言い分はわかりました。ですが、貴族家の子女として、やはりあのような立ち振舞いはよくありませんわ。彼女はこれから、ここで学ばなければならないことがあるのですから」
「それは……そうかもしれませんが……」
「平民混じりの成り上がりに……」
「……でも、仕方がありませんね。イザベラ様がそう仰るのであれば……」
女生徒達は、渋々といった様子で去っていった。
「ふう、なんとかなったかな」
『ドララ』でも、ヒロインのアリシアは苛められていた。
それを救ったのが、エドワード殿下やカイン達、攻略対象の面々だったりする。
そもそも苛められていなければ、エドワード殿下達と接近することもなくなるかもしれない。
ふふふ、我ながら完璧な計画だね。
「イザベラはさすがだな。貴族の礼儀に疎い者への教育係を買って出るなんて」
「へ?」
「いやだから、イザベラがアリシア・ウォーカーに礼儀作法を教えてやるのだろう? あの会話の流れからして」
「えーと……」
「俺も彼女には興味があったんだ。希少な光魔法の使い手らしい。くれぐれもよろしく頼むぞ」
「はい……」
断れない。
エドワード殿下の頼み事だし。
なんでこうなった?
思わぬ展開に、私は頭を抱えるのだった。
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