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17話 湖畔デート
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「わぁっ! 綺麗な湖! こんなところがあったんですね!」
「ああ。ここなら落ち着いて休憩できるだろ?」
「はい! なんだか、とても落ち着きますね」
「エミリアはいつも頑張ってくれてばかりだからな。たまにはこうしてゆっくりする時間があってもいいさ」
「ありがとうございます」
「実は街でクッキーを買ってきたんだ。食べないか?」
「え! 本当ですか!」
「ああ。ほら、好きなだけ食べるといい」
「やった~! いただきま~す!」
エミリアが嬉しそうにクッキーを食べ始める。
「どうだ?」
「おいしいです!」
「それは良かった」
「あの……、一つお願いがあるのですけど」
「ん? なんだ?」
「私って、カイルさんの荷物持ちとして冒険者パーティを組んでいるじゃないですか?」
「そうだな」
「それで、いつもお世話になっているので何かお返しをしたいと思っているんですよ」
「別に気にしなくていいぞ」
「いえ。そういうわけにもいかないです。私にしてほしいことがあれば言ってください!」
「してほしいことか。特にないかなぁ」
「もうっ! 何かないんですか?」
「んん? それじゃあ、ちょっと俺の肩でも揉んでくれるか?」
「はい!」
エミリアがカイルの背後に回る。
「失礼します」
エミリアがカイルの肩を揉み始める。
「おお。気持ち良いぞ」
「えへへ。嬉しいです」
「じゃあ次は、俺がやってやるよ」
「えっ?」
今度はカイルがエミリアの後ろに回り、その小さな肩に両手を当てる。
「それじゃあいくぞ!」
「ひゃんっ! そ、そこ駄目ぇっ!」
「はははっ! 随分凝っているじゃないか」
「もぉっ! 変な声出ちゃったじゃないですか!」
「はははっ! ごめんごめん。でも、本当に疲れているようだから、ちゃんとマッサージをしておかないとな」
「……。あの、カイルさん」
「うん? どうかしたか?」
「私と、これからもずっとパーティを組んでくれますか?」
「もちろんだ。エミリアの『怪力』で、たくさんの魔物の素材を持ち帰ることができている。エミリアに渡す報酬を差し引いても、十分に黒字だ。それはエミリアも知っているだろ? なぜそんなことを聞くんだ?」
「だって、カイルさんの『ハキ』スキルはいろんなことができるじゃないですか。いつか、私が不要になる日が来るんじゃないかと思って……」
「無用な心配だな。もし身体能力向上系や収納系の力を手に入れたとしても、エミリアは俺にとって必要な存在だ」
「えっ? そ、それって……」
「ああ。やはりソロだと何かと限界があるからな。ゴーレム系の魔物が出たら、今の俺では対処できないし……」
「がくっ。そうですよねぇ……。やっぱりカイルさんはそういう人ですよねぇ……。鈍感っていうか、なんというか……」
「ん? なんか言ったか?」
「なんでもないです。……あれ? 湖の中に建物がありますね」
「本当だ。珍しいな。あれはなんだろう?」
「行ってみましょうよ!」
「ああ」
2人は休憩を終え、再びペガサスに乗る。
そして、湖の中にある謎の建物へと向かうのだった。
「ああ。ここなら落ち着いて休憩できるだろ?」
「はい! なんだか、とても落ち着きますね」
「エミリアはいつも頑張ってくれてばかりだからな。たまにはこうしてゆっくりする時間があってもいいさ」
「ありがとうございます」
「実は街でクッキーを買ってきたんだ。食べないか?」
「え! 本当ですか!」
「ああ。ほら、好きなだけ食べるといい」
「やった~! いただきま~す!」
エミリアが嬉しそうにクッキーを食べ始める。
「どうだ?」
「おいしいです!」
「それは良かった」
「あの……、一つお願いがあるのですけど」
「ん? なんだ?」
「私って、カイルさんの荷物持ちとして冒険者パーティを組んでいるじゃないですか?」
「そうだな」
「それで、いつもお世話になっているので何かお返しをしたいと思っているんですよ」
「別に気にしなくていいぞ」
「いえ。そういうわけにもいかないです。私にしてほしいことがあれば言ってください!」
「してほしいことか。特にないかなぁ」
「もうっ! 何かないんですか?」
「んん? それじゃあ、ちょっと俺の肩でも揉んでくれるか?」
「はい!」
エミリアがカイルの背後に回る。
「失礼します」
エミリアがカイルの肩を揉み始める。
「おお。気持ち良いぞ」
「えへへ。嬉しいです」
「じゃあ次は、俺がやってやるよ」
「えっ?」
今度はカイルがエミリアの後ろに回り、その小さな肩に両手を当てる。
「それじゃあいくぞ!」
「ひゃんっ! そ、そこ駄目ぇっ!」
「はははっ! 随分凝っているじゃないか」
「もぉっ! 変な声出ちゃったじゃないですか!」
「はははっ! ごめんごめん。でも、本当に疲れているようだから、ちゃんとマッサージをしておかないとな」
「……。あの、カイルさん」
「うん? どうかしたか?」
「私と、これからもずっとパーティを組んでくれますか?」
「もちろんだ。エミリアの『怪力』で、たくさんの魔物の素材を持ち帰ることができている。エミリアに渡す報酬を差し引いても、十分に黒字だ。それはエミリアも知っているだろ? なぜそんなことを聞くんだ?」
「だって、カイルさんの『ハキ』スキルはいろんなことができるじゃないですか。いつか、私が不要になる日が来るんじゃないかと思って……」
「無用な心配だな。もし身体能力向上系や収納系の力を手に入れたとしても、エミリアは俺にとって必要な存在だ」
「えっ? そ、それって……」
「ああ。やはりソロだと何かと限界があるからな。ゴーレム系の魔物が出たら、今の俺では対処できないし……」
「がくっ。そうですよねぇ……。やっぱりカイルさんはそういう人ですよねぇ……。鈍感っていうか、なんというか……」
「ん? なんか言ったか?」
「なんでもないです。……あれ? 湖の中に建物がありますね」
「本当だ。珍しいな。あれはなんだろう?」
「行ってみましょうよ!」
「ああ」
2人は休憩を終え、再びペガサスに乗る。
そして、湖の中にある謎の建物へと向かうのだった。
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