1 / 20
1話 追放と覚醒
しおりを挟む
「カイル、無能のお前を追放する!」
「なっ! なぜだ!? 俺はパーティの役に立っていたはずだぞ! 依頼の選定、魔物の下調べ、宿屋の確保……」
「バカかお前は! そんな雑用、誰だってできるだろうが! この俺ギゼルが率いる『白銀の狼』はBランク冒険者パーティなんだぜ? Bランク冒険者に求められることはただ一つ。強力な魔獣を討伐することだ」
「そ、それはそうかもしれないけど……。でも……」
「ハズレスキルしか持ってねえ無能をパーティに入れたのが間違いだったぜ! ザコは失せろ!!」
スキル。
10歳になった子供は、スキルを授かる。
その内容は人によって様々で、とても強力なものもあれば、ハズレスキルと呼ばれてしまうようなものもあった。
「俺だって、好きでハズレスキルを貰ったわけじゃない! 『ハキ』スキルの使い道はよく分からないけど、それでも必死に剣術や魔法を磨いてきたんじゃないか! それに、少しでも皆の役に立とうと雑用だってこなして……」
「ゴチャゴチャうるせえ! とにかく、これは決定事項なんだ! 無能はパーティから出て行け!」
「わ、分かったよ……。なら、リリサ。荷物をまとめていっしょに行こう……」
「……いいえ。私はこのパーティに残るわ」
「リリサ?」
「はっ! そういうこった! 同郷だか何だか知らねえが、無能のお前にはこんないい女はもったいねえ!」
ギゼルがリリサの胸に手をやる。
「おい! リリサは俺と付き合ってるんだぞ!!」
「いつまで勘違いしてやがる! お前はとっくに見捨てられてるんだよ! リリサからも言ってやれ!」
「リリサ! 嘘だよな? 俺とお前は、同じ村で生まれ育って……。5歳の頃には結婚の約束だって……」
「……気持ち悪い男ね。いつまで昔のことを引きずっているつもりかしら? 私達はもう終わった関係なのよ」
「う、嘘だ……。そんなはずはない……。きっと何か理由があるんだろう?」
「しつこい男は嫌われるわよ。『ハキ』スキルなんて、訳の分からないハズレスキルを貰ってしまったあなたが悪いんじゃない。私のせいにしないでくれる?」
「……ということだ。ぷっ。それにしても、本当に価値のないスキルだよな。確か、スキルレベル1では掃除がうまくなるんだったか? くだらねー!」
スキルにはレベルが存在する。
レベルが上がるにつれて強力になるのだが、大抵のスキルはレベル1でもそれなりに有用なものばかりだ。
しかし残念なことに、『ハキ』スキルのレベル1は掃除がうまくなるだけ。
「一応、レベル2に上がるまでは待ってあげたんだけど。昨日上がってできるようになったことって、何だったかしら?」
「……ズボンを素早く穿けるようになった」
ステータス画面には、レベル1『掃き』、レベル2『穿き』と表記されていたけど、よく分からない。
見たことのない文字だ。
異国の言葉か、古代文字か何かかもしれない。
「そういえば、そうだったわね! ふふっ。ほんっとに使えないわよね!」
「ああ。笑っちまうほど使えねえ! はははははっ!!」
リリサとギゼルが笑う。
それだけでなく、仲を見せつけるように体を密着させる。
「くそぉおおお!! ふざけやがってぇええええ!!!」
俺は激情して、殴りかかろうとする。
「バカが」
ギゼルはあっさりと俺の攻撃を見切り、反撃を繰り出してきた。
「ぐあっ!?」
「無能のお前が俺に勝てるわけねえだろ? 『格闘王』の俺によ!」
「きゃーっ! 素敵よ、ギゼル。無能のカイルとは大違い!」
「リリサ……」
俺は彼女に手を伸ばす。
だが、その手は無慈悲にも踏みつけられた。
「しつこいぞ! 自分から出ていかねえなら……。身の程を分からせてやる必要があるようだなぁ!」
「……あぎゃっ!」
何度も何度も、足蹴にされる。
痛い……。
痛い……。
「わ、分かった……。リリサのことは諦める……。パーティからも出ていく。だから……」
「いーや、信用できるかよ! 二度と俺たちの前に現れないように、徹底的に叩き潰す!」
「や、やめろ! やめて……」
「思い知れや! 無能野郎!」
「ぎゃああああぁっ!!!」
こうして俺は、ギゼルの手によって数十分に渡り暴行を受け続けた。
ボロ雑巾のようになった俺はその場に捨て置かれた。
意識を失った俺が目覚めたのは、夕暮れだった。
俺はやり場のない怒りを胸に、街を出る。
そして森に辿り着く。
「くそっ! くそおおおおぉっ!!!」
剣を振り回す。
寄ってくる低級の魔物を片っ端から討伐していく。
「無能だと? ハズレスキル持ちの無能だって? なんで……、どうして……」
剣術はそこそこ自信があった。
村の同世代の中で一番強かったし、冒険者になってからもDランクには一番先に上がった。
「なんでだよ! こんな訳の分からない『ハキ』スキルなんて、いらない! いらなかったんだよおぉっ!」
叫びながら、剣を振るい続ける。
スキルを使いこなせない者が中級以上に上がることは難しい。
素の能力では俺よりも弱かったギゼルやリリサも、スキルが馴染んでからはあっという間に俺を追い越してしまった。
「はぁ……、はぁ……。ははっ……。こんなことしたって意味がない……。そうだ……。これからどうしようか?」
しばらくすると、体に違和感を覚えた。
「これは……。スキルのレベルアップか。レベル1『掃き』、レベル2『履き』に続いて、いったいどんな役立たずスキルなんだ?」
俺は自嘲気味にそう呟く。
その時だった。
「グルオオオオオォッ!!!」
「ビッグトレントだと!? どうしてこんな街の近くに!?」
「グルオォッ!」
「ぐっはあああぁっ!」
俺はビッグトレントの攻撃を受けて、吹き飛ばされる。
「さっきまで狩っていた低級の魔獣とはレベルが違う……。こりゃどうしようもないな」
「いやダメだ。あんなに馬鹿にされたまま、死んでたまるかよ。おらあああぁっ!!」
「グルオォッ!」
俺はビッグトレントと死闘を繰り広げる。
「ちっ! やはり力の差は歴然……。こうなりゃ、最後の賭けだ!」
「『ハキ』スキルよ! お前の新しい力を見せやがれっ!」
ステータス画面の文字が変容していく。
レベル3『葉切』。
「文字は読めねえが、俺は信じるぞ! このスキルで、あいつを倒すんだ!」
「グギャアァッ!」
「いけえぇっ! これが俺の新たなる技だああぁっ!」
「グ、グルオォッ!?」
「いっけえええぇっ!!」
俺は渾身の力で剣を振った。
ズシャーン!!!
「ふっ。どうにかなったか……」
俺は力を使い果たして、倒れ込む。
背後には、葉が全て切り落とされて絶命しているビッグトレントの姿があったのだった。
「なっ! なぜだ!? 俺はパーティの役に立っていたはずだぞ! 依頼の選定、魔物の下調べ、宿屋の確保……」
「バカかお前は! そんな雑用、誰だってできるだろうが! この俺ギゼルが率いる『白銀の狼』はBランク冒険者パーティなんだぜ? Bランク冒険者に求められることはただ一つ。強力な魔獣を討伐することだ」
「そ、それはそうかもしれないけど……。でも……」
「ハズレスキルしか持ってねえ無能をパーティに入れたのが間違いだったぜ! ザコは失せろ!!」
スキル。
10歳になった子供は、スキルを授かる。
その内容は人によって様々で、とても強力なものもあれば、ハズレスキルと呼ばれてしまうようなものもあった。
「俺だって、好きでハズレスキルを貰ったわけじゃない! 『ハキ』スキルの使い道はよく分からないけど、それでも必死に剣術や魔法を磨いてきたんじゃないか! それに、少しでも皆の役に立とうと雑用だってこなして……」
「ゴチャゴチャうるせえ! とにかく、これは決定事項なんだ! 無能はパーティから出て行け!」
「わ、分かったよ……。なら、リリサ。荷物をまとめていっしょに行こう……」
「……いいえ。私はこのパーティに残るわ」
「リリサ?」
「はっ! そういうこった! 同郷だか何だか知らねえが、無能のお前にはこんないい女はもったいねえ!」
ギゼルがリリサの胸に手をやる。
「おい! リリサは俺と付き合ってるんだぞ!!」
「いつまで勘違いしてやがる! お前はとっくに見捨てられてるんだよ! リリサからも言ってやれ!」
「リリサ! 嘘だよな? 俺とお前は、同じ村で生まれ育って……。5歳の頃には結婚の約束だって……」
「……気持ち悪い男ね。いつまで昔のことを引きずっているつもりかしら? 私達はもう終わった関係なのよ」
「う、嘘だ……。そんなはずはない……。きっと何か理由があるんだろう?」
「しつこい男は嫌われるわよ。『ハキ』スキルなんて、訳の分からないハズレスキルを貰ってしまったあなたが悪いんじゃない。私のせいにしないでくれる?」
「……ということだ。ぷっ。それにしても、本当に価値のないスキルだよな。確か、スキルレベル1では掃除がうまくなるんだったか? くだらねー!」
スキルにはレベルが存在する。
レベルが上がるにつれて強力になるのだが、大抵のスキルはレベル1でもそれなりに有用なものばかりだ。
しかし残念なことに、『ハキ』スキルのレベル1は掃除がうまくなるだけ。
「一応、レベル2に上がるまでは待ってあげたんだけど。昨日上がってできるようになったことって、何だったかしら?」
「……ズボンを素早く穿けるようになった」
ステータス画面には、レベル1『掃き』、レベル2『穿き』と表記されていたけど、よく分からない。
見たことのない文字だ。
異国の言葉か、古代文字か何かかもしれない。
「そういえば、そうだったわね! ふふっ。ほんっとに使えないわよね!」
「ああ。笑っちまうほど使えねえ! はははははっ!!」
リリサとギゼルが笑う。
それだけでなく、仲を見せつけるように体を密着させる。
「くそぉおおお!! ふざけやがってぇええええ!!!」
俺は激情して、殴りかかろうとする。
「バカが」
ギゼルはあっさりと俺の攻撃を見切り、反撃を繰り出してきた。
「ぐあっ!?」
「無能のお前が俺に勝てるわけねえだろ? 『格闘王』の俺によ!」
「きゃーっ! 素敵よ、ギゼル。無能のカイルとは大違い!」
「リリサ……」
俺は彼女に手を伸ばす。
だが、その手は無慈悲にも踏みつけられた。
「しつこいぞ! 自分から出ていかねえなら……。身の程を分からせてやる必要があるようだなぁ!」
「……あぎゃっ!」
何度も何度も、足蹴にされる。
痛い……。
痛い……。
「わ、分かった……。リリサのことは諦める……。パーティからも出ていく。だから……」
「いーや、信用できるかよ! 二度と俺たちの前に現れないように、徹底的に叩き潰す!」
「や、やめろ! やめて……」
「思い知れや! 無能野郎!」
「ぎゃああああぁっ!!!」
こうして俺は、ギゼルの手によって数十分に渡り暴行を受け続けた。
ボロ雑巾のようになった俺はその場に捨て置かれた。
意識を失った俺が目覚めたのは、夕暮れだった。
俺はやり場のない怒りを胸に、街を出る。
そして森に辿り着く。
「くそっ! くそおおおおぉっ!!!」
剣を振り回す。
寄ってくる低級の魔物を片っ端から討伐していく。
「無能だと? ハズレスキル持ちの無能だって? なんで……、どうして……」
剣術はそこそこ自信があった。
村の同世代の中で一番強かったし、冒険者になってからもDランクには一番先に上がった。
「なんでだよ! こんな訳の分からない『ハキ』スキルなんて、いらない! いらなかったんだよおぉっ!」
叫びながら、剣を振るい続ける。
スキルを使いこなせない者が中級以上に上がることは難しい。
素の能力では俺よりも弱かったギゼルやリリサも、スキルが馴染んでからはあっという間に俺を追い越してしまった。
「はぁ……、はぁ……。ははっ……。こんなことしたって意味がない……。そうだ……。これからどうしようか?」
しばらくすると、体に違和感を覚えた。
「これは……。スキルのレベルアップか。レベル1『掃き』、レベル2『履き』に続いて、いったいどんな役立たずスキルなんだ?」
俺は自嘲気味にそう呟く。
その時だった。
「グルオオオオオォッ!!!」
「ビッグトレントだと!? どうしてこんな街の近くに!?」
「グルオォッ!」
「ぐっはあああぁっ!」
俺はビッグトレントの攻撃を受けて、吹き飛ばされる。
「さっきまで狩っていた低級の魔獣とはレベルが違う……。こりゃどうしようもないな」
「いやダメだ。あんなに馬鹿にされたまま、死んでたまるかよ。おらあああぁっ!!」
「グルオォッ!」
俺はビッグトレントと死闘を繰り広げる。
「ちっ! やはり力の差は歴然……。こうなりゃ、最後の賭けだ!」
「『ハキ』スキルよ! お前の新しい力を見せやがれっ!」
ステータス画面の文字が変容していく。
レベル3『葉切』。
「文字は読めねえが、俺は信じるぞ! このスキルで、あいつを倒すんだ!」
「グギャアァッ!」
「いけえぇっ! これが俺の新たなる技だああぁっ!」
「グ、グルオォッ!?」
「いっけえええぇっ!!」
俺は渾身の力で剣を振った。
ズシャーン!!!
「ふっ。どうにかなったか……」
俺は力を使い果たして、倒れ込む。
背後には、葉が全て切り落とされて絶命しているビッグトレントの姿があったのだった。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
パーティーを追放された装備製作者、実は世界最強 〜ソロになったので、自分で作った最強装備で無双する〜
Tamaki Yoshigae
ファンタジー
ロイルはSランク冒険者パーティーの一員で、付与術師としてメンバーの武器の調整を担当していた。
だがある日、彼は「お前の付与などなくても俺たちは最強だ」と言われ、パーティーをクビになる。
仕方なく彼は、辺境で人生を再スタートすることにした。
素人が扱っても規格外の威力が出る武器を作れる彼は、今まで戦闘経験ゼロながらも瞬く間に成り上がる。
一方、自分たちの実力を過信するあまりチートな付与術師を失ったパーティーは、かつての猛威を振るえなくなっていた。
異世界で勇者をすることとなったが、僕だけ何も与えられなかった
晴樹
ファンタジー
南結城は高校の入学初日に、クラスメイトと共に突然異世界に召喚される。
異世界では自分たちの事を勇者と呼んだ。
勇者としてクラスの仲間たちと共にチームを組んで生活することになるのだが、クラスの連中は元の世界ではあり得なかった、魔法や超能力を使用できる特殊な力を持っていた。
しかし、結城の体は何の変化もなく…一人なにも与えられていなかった。
結城は普通の人間のまま、元の界帰るために奮起し、生きていく。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる