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84話 ライバル
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俺は、ドラにゃんという元フレイムドラゴンをテイムして仲間に加えた。
それはいいのだが――
「にゃ~」
「ん? どうした? 猫まる」
「にゃにゃぁっ!!」
猫まるが『僕だって負けないんだぞ!!』と言ってきた気がしたので、頭をナデナデしておく。
「ふむ。どうやら、新入りをライバル視しておるようじゃな」
「ライバル視? 猫まるがドラにゃんを?」
「確かにそんな感じがしますね。猫まるちゃんは召喚獣で、ドラにゃんちゃんはテイムされた竜です。存在の仕方は異なりますが、カエデさんに付き従うという一点においては同じ立場なのです。それで少し対抗心を燃やしているのかもしれません」
「なるほど……」
アイシアの言葉に、俺は頷く。
さすがはBランク冒険者というべきか、知識や観察眼が結構優れているよなぁ。
「にゃにゃぁっ!!」
「うっ……。わ、わかりましたよぉ。猫まる先輩の下に付きますにゃ……」
猫まるに迫られたドラにゃんが、怯えるようにそう言った。
確かに猫まる方が先輩だし、立場は上か?
フレイムドラゴンのドラにゃんが全力を出せば勝てるかもしれないが……。
いや、どうだろう?
猫まるは、この猫耳装備の魔力を消費して召喚した獣魔だ。
底知れない力を持っている。
猫まるとネコにゃんがガチで戦えば、どっちが勝つか分からない。
「まぁいいさ。みんなで仲良くやろうぜ」
俺はそうまとめて、みんなと街に戻ることにしたのだった。
それはいいのだが――
「にゃ~」
「ん? どうした? 猫まる」
「にゃにゃぁっ!!」
猫まるが『僕だって負けないんだぞ!!』と言ってきた気がしたので、頭をナデナデしておく。
「ふむ。どうやら、新入りをライバル視しておるようじゃな」
「ライバル視? 猫まるがドラにゃんを?」
「確かにそんな感じがしますね。猫まるちゃんは召喚獣で、ドラにゃんちゃんはテイムされた竜です。存在の仕方は異なりますが、カエデさんに付き従うという一点においては同じ立場なのです。それで少し対抗心を燃やしているのかもしれません」
「なるほど……」
アイシアの言葉に、俺は頷く。
さすがはBランク冒険者というべきか、知識や観察眼が結構優れているよなぁ。
「にゃにゃぁっ!!」
「うっ……。わ、わかりましたよぉ。猫まる先輩の下に付きますにゃ……」
猫まるに迫られたドラにゃんが、怯えるようにそう言った。
確かに猫まる方が先輩だし、立場は上か?
フレイムドラゴンのドラにゃんが全力を出せば勝てるかもしれないが……。
いや、どうだろう?
猫まるは、この猫耳装備の魔力を消費して召喚した獣魔だ。
底知れない力を持っている。
猫まるとネコにゃんがガチで戦えば、どっちが勝つか分からない。
「まぁいいさ。みんなで仲良くやろうぜ」
俺はそうまとめて、みんなと街に戻ることにしたのだった。
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