上 下
33 / 94

33話 恥ずかしいんだよぉおお!!

しおりを挟む
 夜の運動会の続きだ。
 ユーリや少女たちの攻めにより、俺は盛大に達してしまった。

「はぁ……。はぁ……」

 息も絶え絶えな俺に対し、ユーリが告げる。

「これで終わりじゃと思うたか? まだまだ夜は長いぞ」

「も、もう許して……」

 俺はそう懇願する。
 しかし……。

「まだですよ?」

 少女の一人がそう言うと、再び指を動かし始める。

「ひぃいいいん!?」

 ビクンッ!
 俺の体が跳ね上がる。

「さ、さっきイッたばかりなのにぃ!?」

 イッた直後の体に刺激を加えるな!
 女同士なら、その辺わかるだろ!
 いや、俺は男だけど!

「私はこっちを刺激してみようかな~」

 ズブゥッ!
 一人の少女の指が、俺のとある穴に突き刺さる。

「や、やめろぉ! そこは入口じゃなくて出口だ!」

「大丈夫だよ。ちゃんと入るから」

「入らないってばぁ!」

 俺は抵抗するが、少女たちの力には敵わない。
 猫耳装備がない俺は無力だ……。

「あ、あああー!!」

「カエデさん! お尻が裂けちゃいますよ! もっと力を抜いてください!」

「抜けねえよ!」

 俺は涙目でそう言う。

「不慣れだし仕方なかろう。そもそも、何の準備も無しにそっちの穴を使うのは不浄じゃぞ?」

 めずらしくユーリが止める側に回ったようだ。
 そうだ。
 さすがに、ケツの穴をそういう用途で使うのは無しだろう。

「そんなあ……。せっかく、町の恩人であるカエデさんにご奉仕しようと思ったのに~」

 少女がそう言う。
 厚意はありがたいのだが、方向性がぶっ飛び過ぎだ。
 もう少し普通のプレイをだな……。

「そんなときに活躍するのが、これじゃ!」

 ユーリがアイテムバッグから何かを取り出す。

「それは何ですか?」

「これは浣腸液じゃ。まずは不浄なものをすっきり出してから、楽しむ方がよいじゃろう」

 ユーリがそう言う。
 その内容に一理はなくもないのだが……。

「マ、マジでやめろ!! それだけはない!!!」

 俺は必死に抵抗する。

「ではカエデよ。失礼するのじゃ」

 俺の言葉を無視して、ユーリが注射器のようなもので中の液体を吸い上げる。
 そして……。
 ズブブッ。

「うわぁああ!! 入ってくるぅ!」

 グリセリンだろうか?
 ぬるりとした感触が肛門に伝わってきた。

「やめっ! んぐぅ!」

「ほら、この注射器に合わせて呼吸するのじゃ」

 ユーリがそう言いながら、俺の中に浣腸液を注入し続ける。

「やっ! 無理だって!」

 俺はそう言って身をよじるが、少女たちの手によって押さえつけられているのでどうにもならない。
 やがて容器の中が空っぽになると、ユーリは俺の中から注射器を抜き取った。

「やっ! はぁ……、終わったのか?」

 俺の質問に対して、ユーリは無言で首を横に振る。
 そして、俺の両太ももの裏に手を当てて持ち上げた。

「へ? ……あああ!!」

 ガバッ!
 ユーリが俺を開脚させた状態で持ち上げる。
 俺のケツの穴が、少女たちに丸見えだ。

「や、やめろ……。も、漏れる……」

 ギュルルッ……ゴロロロッ……。
 俺の腹が激しく音を立てる。

「これは今後のプレイに必要な前処置じゃ。出したものは、我の魔法により別の場所へ転移させてやる。汚れや匂いを気にする必要はないぞ。遠慮なく出すがよい」

 ユーリがそう言う。
 その言葉を聞いて、少しだけ懸念が薄らいだが……。
 最も大きな懸念が払拭できていない。

「恥ずかしいんだよぉおお!!」

 俺は涙声で叫んだ。

「何を今更……。さあ、出し切るのじゃ」

「くう……」

 俺は目を瞑る。
 もう、これ以上我慢するのは限界だった。

「ああー……」

 ブッシャァア!
 俺は盛大に漏らした。

「あ、あはは……。あはははははは……」

 俺は放心状態だ。

「うむ。これで準備完了じゃ」

 ユーリが満足げに言う。
 俺が漏らした汚物は、彼女の魔法により別の場所へ無事に転移させられたようだ。
 ベッドなどに汚れはない。
 だが、もちろん俺の尻穴は汚れているはずである。

 マジでなんてことをしてくれたんだ!
 ここまでのプレイを強制されるとは、さすがに想定外だぜ……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

物理系魔法少女は今日も魔物をステッキでぶん殴る〜会社をクビになった俺、初配信をうっかりライブにしてしまい、有名になったんだが?〜

ネリムZ
ファンタジー
 この世界にはいくつものダンジョンが存在する。それは国ごとの資源物資でもあり、災害を引き起こすモノでもあった。  魔物が外に出ないように倒し、素材を持ち帰る職業を探索者と呼ぶ。  探索者にはありきたりなスキル、レベルと言った概念が存在する。  神宮寺星夜は月月火水木金金の勤務をしていた。  働けているなら問題ない、そんな思考になっていたのだが、突然のクビを受けてしまう。  貯金はあるがいずれ尽きる、生きる気力も失われていた星夜は探索者で稼ぐ事に決めた。  受付で名前を登録する時、なぜか自分で入力するはずの名前の欄に既に名前が入力されていた?!  実はその受付穣が⋯⋯。  不思議で懐かしな縁に気づかない星夜はダンジョンへと入り、すぐに異変に気づいた。  声が女の子のようになっていて、手足が細く綺麗であった。  ステータスカードを見て、スキルを確認するとなんと──  魔法少女となれる星夜は配信を初め、慣れない手つきで録画を開始した。  魔物を倒す姿が滑稽で、視聴者にウケて初配信なのにバズってしまう!  だが、本人は録画だと思っているため、それに気づくのは少し先の話である。  これは魔法少女の力を中途半端に手に入れたおっさんがゆったりと殴り、恋したり、嘆いたり、やっぱりゆぅたりする話だ。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲

俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。 今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。 「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」 その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。 当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!? 姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。 共に 第8回歴史時代小説参加しました!

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話

猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。 バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。 『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか? ※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です ※カクヨム・小説家になろうでも公開しています

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

[完]異世界銭湯

三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。 しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。 暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...