上 下
12 / 94

12話 ルウとの熱い夜

しおりを挟む
 俺とルウの交わりが始まろうとしている。

「じゃあ、いくぞ」

「お、お願いします」

 ルウは、すでに目を潤ませている。

「じゃ、最初はキスからだ」

「は、はい」

 ちゅっと、唇を重ねる。

「ん……、ん……」

 舌を入れると、ルウも積極的に絡めてくる。
 しばらく堪能してから、口を離す。

「次は、胸だな」

「はい……」

 俺はルウの胸に手を添えると、ゆっくりと揉みしだく。

「あっ、あんっ、ひゃっ!」

「どうした? 随分と感じやすいみたいだが」

「だ、だってぇ……」

「感じやすくて結構なことじゃ。これからもっと気持ちよくなるからの」

「そ、そうなんですか?」

「当然じゃろ。むしろ、これくらいで音を上げてもらっては困るのう」

 ユーリが意地悪っぽく言う。

「わ、わかりました! ……続けてください」

「おう」

 今度は乳首をつまんでみる。

「んんっ!!」

「おっと、痛かったか?」

「いえ……、ちょっとびっくりしただけで……、平気です」

「そうか。じゃあ、続けさせてもらうぜ」

 それから、もう片方の手を使ってもう一方の乳房を刺激する。
 指先で転がしたり、軽くつねったりすると、そのたびに面白いように反応してくれる。

「あうっ! ひぃっ! ああああんっ!!!」

 ルウは体を震わせながら声を上げる。

「どうやら感度はかなりのものらしいな」

「そうみたいですね……。自分でも驚いてます……」

「よし。じゃあそろそろ本番にいこうか」

 ルウの下に自分のモノをあてがい……。
 って、俺のモノがねえ。
 そうだ、今の俺が女の体になっているのだった。
 何とも言えない喪失感に襲われる。

「どうかしたか? カエデよ」

 ユーリがそう聞いてくる。

「い、いや、何でもないんだ」

 俺はそう誤魔化す。
 しかし……

「ふむ。読めたわ。ルウの中に挿れられずに、喪失感に襲われているのじゃろう?」

「…………」

 図星だった。

「まったく、しょうがない奴じゃの。では、こうすればいいじゃろう」

「ん?」

 ユーリが俺の前に回り込み、そして……

「あぁんっ」

 俺の股間に何かをはめ込んできた。
 これはまさか……!?

「ユ、ユーリ!?」

「カエデよ。お主は今、女になっておる。つまり、これが使えるということじゃな」

 どこからこんな道具を……?
 そもそも、なぜこんなものを持っているのか。
 いろいろと突っ込みたいところだが、それ以上に今は突っ込みたいところがある。

「では……いくぞ」

「は、はい。来てください」

 ルウが赤い顔をしてそう言う。
 俺は慎重にモノをあてがう。
 彼女は初めてだそうだからな。
 ここは優しく……。

「では、遠慮なくいくのじゃ!」

 ユーリが俺の背中を押す。
 俺が装着したモノが勢いよくルウの中に入る。
 さらにその反動で、俺の側にも衝撃が伝わった。

「きゃああああああああああああああ!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

 ルウが絶叫する。
 俺も絶叫する。

「こ、この馬鹿野郎!! 何をするんだよ!」

 俺はユーリにそう文句を言う。

「はははははっ、よいではないか。せっかくの機会じゃ。思い切り存分に楽しめばいい」

「楽しめるかっつーの! ああっ、俺の大事なものが……」

 何だか大切なものを失った気分だ。

「ええい、うるさいのう。そんなことより、ほら、動いてみよ。さっきので、少しコツはつかめたはずじゃ」

「うう~。わかったよ。やってやるよ」

「あ、あの、カエデさん。私なら大丈夫なので、気にしないでください」

 ルウはそう言ってくれる。

「そうか。それなら、いくぞ」

 俺は腰を動かし始める。

「あっ……、あんっ! はぅっ、ひゃうっ! ああんっ!!」

 ルウが可愛らしく喘ぐ。

「おいおい、ルウ。お前、感じすぎじゃないか?」

「だ、だってぇ……。き、気持ち良すぎるんですもん……」

 初めてなのにここまで感じるとは。
 なかなか才能があるようだな。

「よし。じゃあ、もっと気持ち良くさせてやろう」

 俺はさらに激しく動く。
 その後は、ユーリも加わって3人で楽しんだ。
 そうして、夜は更けていった。


 チュンチュン。
 朝になった。
 昨晩は大いに盛り上がった。
 ルウも次第に慣れてきて、みんなノリノリで楽しめたと思う。

 ユーリが用意した大人のおもちゃの数々にも驚いた。
 あれは一体どこで手に入れたんだろうか。
 ……まあいい。
 それはともかくとして。

「さあ。帰るか」

「そうじゃの」

「もう帰ってしまうのですか? もう少しゆっくりしてくださっても……」

 ルウが俺たちを引き止める。

「そうしたいのは山々なんだが、いつまでもここにいるわけにはいかないんでね」

「確かにそうですよね……。でも、また会いに来てくださいますか?」

「もちろんだ。近いうちに必ず来る」

「はい! 楽しみにしてます!」

 ルウが笑顔を見せる。

「それじゃあ、またな」

「失礼するのじゃ」

「はい。お気をつけて」

 ルウに見送られて、俺とユーリは来客用の家を出る。
 そして、村長らにも別れを告げ、町への帰路につくのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

ゲーミング自殺、16連射アルマゲドン

LW
ファンタジー
ゲーム感覚で世界を滅ぼして回ろう! 最強ゲーマー女子高生による終末系百合ライトノベル。 「今すぐ自殺しなければ! 何でも構わない。今ここで私が最速で死ぬ方法はどれだ?」 自殺癖持ちのプロゲーマー、空水彼方には信条がある。 それは決着したゲームを最速で完全に清算すること。クリアした世界を即滅ぼして即絶命する。 しかも現実とゲームの区別が付いてない戦闘民族系ゲーマーだ。私より強いやつに会いに行く、誰でも殺す、どこでも滅ぼす、いつでも死ぬ。 最強ゲーマー少女という災厄が異世界を巡る旅が始まる。 表紙イラスト:えすけー様(@sk_kun) 表紙ロゴ:コタツラボ様(@musical_0327) #ゲーマゲ

異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。

karashima_s
ファンタジー
 地球にダンジョンが出来て10年。 その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。  ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。 ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。  当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。  運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。  新田 蓮(あらた れん)もその一人である。  高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。 そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。 ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。 必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。 落ちた。 落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。 落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。 「XXXサバイバルセットが使用されました…。」 そして落ちた所が…。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!! 国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。 幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。 彼はもう限界だったのだ。 「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」 そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。 その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。 その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。 かのように思われた。 「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」 勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。 本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!! 基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。 異世界版の光源氏のようなストーリーです! ……やっぱりちょっと違います笑 また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

「私のために死ねるなら幸せよね!」と勇者姫の捨て駒にされたボクはお前の奴隷じゃねえんだよ!と変身スキルで反逆します。土下座されても、もう遅い

こはるんるん
ファンタジー
●短いあらすじ。 勇者のイルティア王女の身代わりにされ、魔王軍の中に置き去りにされたルカは、神にも匹敵する不死身の力にめざめる。 20万の魔王軍を撃破し、国を救ったルカは人々から真の英雄とたたえられる。 一方でイルティアは魔王の手先と蔑まれ、名声が地に落ちた。 イルティアは、ルカに戦いを挑むが破れ、 自分を奴隷にして欲しいと土下座して許しをこう。 ルカは国王を破って、世界最強国家の陰の支配者となる。さらにはエルフの女王にめちゃくちゃに溺愛され、5億人の美少女から神と崇められてしまう。 ●長いあらすじ 15歳になると誰もが女神様からスキルをもらえる世界。 【変身】スキルをもらったボクは、勇者であるイルティア王女に捨て駒にされた。 20万の魔王軍に包囲された姫様は、ボクを自分に変身させ、身代わりにして逃げてしまったのだ。 しかも姫様は魔王の財宝を手に入れるために、魔族との戦争を起こしたと得意げに語った。 魔法が使えないため無能扱いされたボクだったが、魔王軍の四天王の一人、暗黒騎士団長に剣で勝ってしまう。 どうもボクの師匠は、剣聖と呼ばれるスゴイ人だったらしい。 さらに500人の美少女騎士団から絶対の忠誠を誓われ、幻獣ユニコーンから聖なる乙女として乗り手にも選ばれる。 魔王軍を撃破してしまったボクは、女神様から究極の聖剣をもらい真の英雄として、人々から賞賛される。 一方で勇者イルティアは魔王の手先と蔑まれ、名声が地に落ちた。 これは無能と蔑まれ、勇者の捨て駒にされた少年が、真の力を開放し史上最強の英雄(♀)として成り上がる復讐と無双の物語。 勇者姫イルティアへのざまぁは16話からです。 イルティアを剣で打ち負かし、屈服させて主人公の奴隷にします。 彼女は主人公に土下座して許しをこいます。

黒髪の聖女は薬師を装う

暇野無学
ファンタジー
天下無敵の聖女様(多分)でも治癒魔法は極力使いません。知られたら面倒なので隠して薬師になったのに、ポーションの効き目が有りすぎていきなり大騒ぎになっちまった。予定外の事ばかりで異世界転移は波瀾万丈の予感。

処理中です...