S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

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第1章

283話 vs竜王リリア-2

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「ほぅ……なかなか良い面になっておる。S級スキル【竜化】を真覚醒させおったか。見事じゃ」

「……言うことはそれだけか? 竜王リリア」

「はて? 他に何を言うことがあるのじゃ?」

「俺を……俺たちをずっと騙していたんだろうが!!」

 ライルが敵意をむき出しにしている。
 そんな様子を、リリアは鼻で笑った。

「ふん……騙す? なんのことやら……」

「お前……!!」

 ライルはリリアを睨む。
 だが、彼女は余裕綽々の様子だった。

「ふん……。眷属を鏖殺することで、人族への未練を断ち切れると思ったのじゃがな。その様子じゃと、未練たらたらといったところか」

「俺は人族だ! スキルはあくまで道具……! S級スキル【竜化】を持とうとも、俺は決して竜になんざならない!!」

「ほう……」

 ライルの言葉に、リリアは興味深そうな反応をする。
 彼女は目を細めながら続けた。
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