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第1章
66話 出立
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村を出立する日になった。
同行者は、俺、竜王リリア、ストレアの冒険者ギルドの職員アイシャ、雌奴隷キーネである。
そしてこの村でお別れとなるのが……。
「じゃあな、ミルカ。達者で暮らせ」
俺は見送りに来た彼女にそう言う。
「はい! ありがとうございました。また遊びに来てくださいね。その時には、もっと成長した姿を見せたいと思います!」
彼女はそう言いながら深々と頭を垂れた。
元はただの村娘ではあるが、竜の加護を得たことで身体能力が大幅に向上している。
並大抵の男なら、簡単に組み伏せることができるくらいにだ。
「ああ、そうだな。またいずれ寄らせてもらおう。その時は、お前に何か土産を持ってきてやるから楽しみにしていろよ?」
「はいっ! よろしくお願いしますっ!!」
ミルカは満面の笑顔を浮かべて答えてきた。
そんな彼女との別れを惜しみつつ、俺は視線を横に向ける。
ミルカ以外の村人たちが、俺を見ている。
皆、俺に対して感謝の言葉を述べていた。
「ライル殿、本当にありがとうございました」
「貴方のおかげで私たちは救われました」
「これからのご活躍をお祈りしています」
口々に感謝や祈りの言葉を口にしている。
「ああ。お前たちも達者でな。一応言っておくが、俺のミルカに乱暴したりしたら殺すから、覚悟しておけよ?」
俺は冗談交じりにそう言った。
「もちろんでございます。彼女へ強引に迫るような者はいないでしょう」
村長が真面目な顔で言う。
隣に立っている若者も頷いている。
こいつは、かつてミルカに思いを寄せていた奴だな。
初日に俺に絡んできたので、返り討ちにしたことがある。
「お前も大丈夫か?」
「もちろんです。ライルさんにいただいたこの共有奴隷もいますし……」
男がそう答えつつ、自身の足元に視線を落とす。
そこには、全裸の女がいた。
村の共有奴隷メスタだ。
彼女は”待て”の姿勢で待機していた。
「ふむ、そいつか。俺が連れていくキーネとは違い、出来の悪い奴隷を押し付けたようで悪かったな」
「いえいえ。確かに調教に手間取りましたが、今では立派なメス豚になってくれていますから、むしろありがたく思ってます。それに、この女はなかなか気が強いようなので、いいオモチャになりそうなんですよね」
男はそう言って、舌なめずりをした。
「ほう……。そういう趣味もあったのか……。まぁ、こいつの処遇は村に一任する。好きにするがいい」
やり過ぎると壊れる可能性はあるが、そのときはそのときだ。
「ええ。……おっと、目を離すとすぐこれだ……」
男が呆れた視線をメスタに向ける。
彼女の”待て”の姿勢が崩れていたのだ。
「メスタッ! ライルさんの見送りのときぐらい、しっかりと出来ねえのか! この駄豚がっ!!」
男がメスタを蹴り上げる。
「ぶひぃっ!!」
彼女が悲鳴を上げる。
そして、慌てて姿勢を整える。
全裸四つん這いの状態から、上体を起こして両手を頭の後ろに組む。
さらに、何も隠すことはないという意思表示として、足はM字に開く。
「ふむ、以前よりも姿勢が安定しているではないか。お前の調教の成果が表れているようだな」
俺は男に声をかけてやった。
「ありがとうございます。これも全て、ライルさんのおかげですよ!」
「うむ。その感謝の心を忘れず、今後も励むといいぞ。もちろん、他の奴隷たちの処遇も村に任せるからな」
メスタの他にも、盗賊団の男たちが村の共有奴隷としてここに残る。
俺は公開処刑した頭領や幹部クラスの首だけを持っていければそれでいい。
ミルカや村長、若者たちと最後の別れを済ませ、村を出立する。
「ライルさまっ! またいつか会いましょう!!」
「いつでも歓迎しますぞ!」
「「ご達者でー!」」
背後からそんな言葉を受け取りつつ、俺たちはストレアの街への帰路に付くのであった。
同行者は、俺、竜王リリア、ストレアの冒険者ギルドの職員アイシャ、雌奴隷キーネである。
そしてこの村でお別れとなるのが……。
「じゃあな、ミルカ。達者で暮らせ」
俺は見送りに来た彼女にそう言う。
「はい! ありがとうございました。また遊びに来てくださいね。その時には、もっと成長した姿を見せたいと思います!」
彼女はそう言いながら深々と頭を垂れた。
元はただの村娘ではあるが、竜の加護を得たことで身体能力が大幅に向上している。
並大抵の男なら、簡単に組み伏せることができるくらいにだ。
「ああ、そうだな。またいずれ寄らせてもらおう。その時は、お前に何か土産を持ってきてやるから楽しみにしていろよ?」
「はいっ! よろしくお願いしますっ!!」
ミルカは満面の笑顔を浮かべて答えてきた。
そんな彼女との別れを惜しみつつ、俺は視線を横に向ける。
ミルカ以外の村人たちが、俺を見ている。
皆、俺に対して感謝の言葉を述べていた。
「ライル殿、本当にありがとうございました」
「貴方のおかげで私たちは救われました」
「これからのご活躍をお祈りしています」
口々に感謝や祈りの言葉を口にしている。
「ああ。お前たちも達者でな。一応言っておくが、俺のミルカに乱暴したりしたら殺すから、覚悟しておけよ?」
俺は冗談交じりにそう言った。
「もちろんでございます。彼女へ強引に迫るような者はいないでしょう」
村長が真面目な顔で言う。
隣に立っている若者も頷いている。
こいつは、かつてミルカに思いを寄せていた奴だな。
初日に俺に絡んできたので、返り討ちにしたことがある。
「お前も大丈夫か?」
「もちろんです。ライルさんにいただいたこの共有奴隷もいますし……」
男がそう答えつつ、自身の足元に視線を落とす。
そこには、全裸の女がいた。
村の共有奴隷メスタだ。
彼女は”待て”の姿勢で待機していた。
「ふむ、そいつか。俺が連れていくキーネとは違い、出来の悪い奴隷を押し付けたようで悪かったな」
「いえいえ。確かに調教に手間取りましたが、今では立派なメス豚になってくれていますから、むしろありがたく思ってます。それに、この女はなかなか気が強いようなので、いいオモチャになりそうなんですよね」
男はそう言って、舌なめずりをした。
「ほう……。そういう趣味もあったのか……。まぁ、こいつの処遇は村に一任する。好きにするがいい」
やり過ぎると壊れる可能性はあるが、そのときはそのときだ。
「ええ。……おっと、目を離すとすぐこれだ……」
男が呆れた視線をメスタに向ける。
彼女の”待て”の姿勢が崩れていたのだ。
「メスタッ! ライルさんの見送りのときぐらい、しっかりと出来ねえのか! この駄豚がっ!!」
男がメスタを蹴り上げる。
「ぶひぃっ!!」
彼女が悲鳴を上げる。
そして、慌てて姿勢を整える。
全裸四つん這いの状態から、上体を起こして両手を頭の後ろに組む。
さらに、何も隠すことはないという意思表示として、足はM字に開く。
「ふむ、以前よりも姿勢が安定しているではないか。お前の調教の成果が表れているようだな」
俺は男に声をかけてやった。
「ありがとうございます。これも全て、ライルさんのおかげですよ!」
「うむ。その感謝の心を忘れず、今後も励むといいぞ。もちろん、他の奴隷たちの処遇も村に任せるからな」
メスタの他にも、盗賊団の男たちが村の共有奴隷としてここに残る。
俺は公開処刑した頭領や幹部クラスの首だけを持っていければそれでいい。
ミルカや村長、若者たちと最後の別れを済ませ、村を出立する。
「ライルさまっ! またいつか会いましょう!!」
「いつでも歓迎しますぞ!」
「「ご達者でー!」」
背後からそんな言葉を受け取りつつ、俺たちはストレアの街への帰路に付くのであった。
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