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第1章
26話 冒険者ギルドに報告 銀月草
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ストレアに帰ってきた。
4人で冒険者ギルドに入る。
俺、リリア、それにDランク冒険者の男女の4人だ。
「よう。また来てやったぞ」
「これはこれは、ライル様、リリア様。銀月草の採取のご報告でしょうか?」
「そうだ。他にもあるが……。まずは銀月草の採取の処理をしておくか」
ゴブリンの群れの討伐や、親玉のゴブリンキングの討伐もある。
しかし、当初の依頼は銀月草の採取だ。
先にこちらの処理をしておかないと、少しややこしいだろう。
「規定の量は、10束ほどでしたね。こちらのカウンターの上にお出しください」
「ここでいいのか? 実は、依頼された以上の量を採取しておいたのだ。それなりに多いぞ」
「それはありがとうございます。銀月草は品薄状態でしたので、助かります。がんばって買取処理を進めますので、こちらでだいじょうぶです」
ふむ。
まあ彼女がそう言うのであれば、問題ないのだろう。
「ほらよっと」
俺はアイテムバッグから山のような銀月草を取り出す。
ドサッ!
銀月草がカウンターの上にてんこ盛りとなる。
今にも崩れそうだ。
「なっ!? ななな……」
受付嬢が驚いている。
やはり、さすがに多すぎたか?
いくら品薄状態とはいえ、生態系に悪影響があったりするのかもしれない。
「こ、これほどの量は初めて見ました! ライル様、いったいどうやってこれを!?」
「どうって……。銀月草の魔力を感知して探しただけだが」
「魔力を? ……確かに、銀月草は微かな魔力を含有していると聞いたことはありますが……。しかし、それを感知できる方がいらっしゃるとは……」
受付嬢が驚いている。
確かに、銀月草の魔力反応は微細だ。
俺やリリアでも、ある程度集中しなければ気づけない。
「それで、依頼量を上回る分についても買い取ってくれるのだったな?」
「ええ。品薄状態でしたし、喜んで買い取らせていただきます。ランクアップ査定においても、大幅なプラス評価となります」
「それはよかった」
俺とリリアは、まだEランク。
シルバータイガーの情報を得るに、Bランク以上を目指したい。
「では、さっそく買取処理の方を……」
「いや、待ってくれ」
「まだ何か?」
ゴブリンの群れやゴブリンキングを討伐した件は、この処理が終わった後でもいいだろう。
それ以外に、このタイミングで1つ報告しておくべきことがある。
俺はリリアに視線を向ける。
「余が採取した銀月草じゃな? こっちも買い取ってもらおうかの」
リリアがそう言って、彼女のアイテムバッグから大量の銀月草を取り出す。
ドサッ!
俺が置いてあった銀月草の山の隣に、新たな銀月草の山が積み上がった。
「なっ!? う、うそでしょ……」
受付嬢が言葉を失っている。
先ほどの銀月草の量にももちろん驚いていたが、俺とリリアが2人がかりで採取した量だと思ってギリギリ納得したのかもしれない。
しかし、先ほどの量は俺が1人で採取した分だ。
リリアも、俺と同程度の量を採取していたのである。
呆然自失となっている受付嬢には、さっさと意識を取り戻して買取処理を進めてほしいものだ。
4人で冒険者ギルドに入る。
俺、リリア、それにDランク冒険者の男女の4人だ。
「よう。また来てやったぞ」
「これはこれは、ライル様、リリア様。銀月草の採取のご報告でしょうか?」
「そうだ。他にもあるが……。まずは銀月草の採取の処理をしておくか」
ゴブリンの群れの討伐や、親玉のゴブリンキングの討伐もある。
しかし、当初の依頼は銀月草の採取だ。
先にこちらの処理をしておかないと、少しややこしいだろう。
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ふむ。
まあ彼女がそう言うのであれば、問題ないのだろう。
「ほらよっと」
俺はアイテムバッグから山のような銀月草を取り出す。
ドサッ!
銀月草がカウンターの上にてんこ盛りとなる。
今にも崩れそうだ。
「なっ!? ななな……」
受付嬢が驚いている。
やはり、さすがに多すぎたか?
いくら品薄状態とはいえ、生態系に悪影響があったりするのかもしれない。
「こ、これほどの量は初めて見ました! ライル様、いったいどうやってこれを!?」
「どうって……。銀月草の魔力を感知して探しただけだが」
「魔力を? ……確かに、銀月草は微かな魔力を含有していると聞いたことはありますが……。しかし、それを感知できる方がいらっしゃるとは……」
受付嬢が驚いている。
確かに、銀月草の魔力反応は微細だ。
俺やリリアでも、ある程度集中しなければ気づけない。
「それで、依頼量を上回る分についても買い取ってくれるのだったな?」
「ええ。品薄状態でしたし、喜んで買い取らせていただきます。ランクアップ査定においても、大幅なプラス評価となります」
「それはよかった」
俺とリリアは、まだEランク。
シルバータイガーの情報を得るに、Bランク以上を目指したい。
「では、さっそく買取処理の方を……」
「いや、待ってくれ」
「まだ何か?」
ゴブリンの群れやゴブリンキングを討伐した件は、この処理が終わった後でもいいだろう。
それ以外に、このタイミングで1つ報告しておくべきことがある。
俺はリリアに視線を向ける。
「余が採取した銀月草じゃな? こっちも買い取ってもらおうかの」
リリアがそう言って、彼女のアイテムバッグから大量の銀月草を取り出す。
ドサッ!
俺が置いてあった銀月草の山の隣に、新たな銀月草の山が積み上がった。
「なっ!? う、うそでしょ……」
受付嬢が言葉を失っている。
先ほどの銀月草の量にももちろん驚いていたが、俺とリリアが2人がかりで採取した量だと思ってギリギリ納得したのかもしれない。
しかし、先ほどの量は俺が1人で採取した分だ。
リリアも、俺と同程度の量を採取していたのである。
呆然自失となっている受付嬢には、さっさと意識を取り戻して買取処理を進めてほしいものだ。
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