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第1章
12話 ギガント・ボアの鍋祭り
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俺とリリアは、シルバータイガーを狩るためにとある街へ向かっていた。
その通り道に、山村があった。
特に用事はなかったが、俺にとっては久しぶりの人族である。
せっかくなので、寄り道することにした。
ギガント・ボアの肉を譲ったところ、大喜びしてもらえた。
そして、そのギガント・ボアの肉を使って村ぐるみで大宴会が行われているところである。
「さあさあ。君は娘の恩人だ。たらふく食べてくれ」
「おかわりもありますからね。遠慮はしないでくださいね。なんなりとお申し付けください」
最初に出会った夫妻がそう言う。
彼らの娘は、流行り病により長い間病床に伏せっていたそうだ。
だが、今ではーー。
「ライル様。たくさん食べていらっしゃいますか?」
少女が俺にしなだれかかってくる。
そう。
彼女が病床に伏せっていた少女である。
ずいぶんと元気になったものだ。
「ああ。おいしくいただいているよ」
「えへへ。私も少しだけ手伝ったんですよ。たくさん食べてくださいね」
少女がそう言う。
宴会が開かれる前に、取り急ぎ病人である彼女の分だけは先行で調理され、食べさせられたのである。
そして、病状は劇的に改善したそうだ。
「ふうむ。しかし、肉を食べただけでそんなにも元気になるものなんだな」
「私も詳しくは知りませんが、ギガント・ボアはA級の魔物らしいですね。栄養や魔力がたくさん含まれているとか。低級の魔物とは比べ物にならないそうです」
少女がそう言う。
「なるほどの。確かに、こいつはなかなかの味じゃな。悪くない。むしゃむしゃ」
リリアが肉にかぶりつきつつ、そう言う。
確かに、ギガント・ボアの肉はうまい。
竜王のリリアと元第一王子の俺がそう感じるぐらいであるから、村人たちからすればたまらないごちそうだろう。
「うん。うまいぞ。味付けや焼き加減もいい」
俺はそう言う。
「そうですか? えへへ。やったぁ!」
少女が無邪気に喜ぶ。
そんなやり取りをしつつ、俺とリリアは食事を堪能していく。
少女は、また準備のために席を外している。
「ライルよ。お前さん、あの娘のことがずいぶんと気に入ったようじゃの?」
リリアがどこか責めるような目で俺を見てくる。
マズイ。
「い、いや。そんなことはないぞ。俺はリリアの将来の伴侶だし、ルーシーの蘇生を目指している身でもある。そんな、手当り次第に女性に手を出すわけには……」
「ふん。そんな無念そうな顔をして言っても説得力がないぞ。そもそも、我ら竜族には一夫一妻などという狭量な法はない。強いオスはたくさんのメスを侍らせ、はらませる。それが自然の摂理じゃ。お前さんがあちこち手を出したとしても、余は気にせんぞ。もちろん、一番が余であることは譲らぬがの」
リリアがそう言う。
竜族はそういう価値観なのか。
俺も王族として、どちらかと言えば一夫多妻が当たり前の環境で育ってきた。
彼女が許すのであれば、一夫多妻もありかもしれない。
ルーシーとリリアの2人だ。
「一夫多妻ということか。一考させてもらおう。しかし、それはそれとしても、さすがにたまたま寄っただけの山村の村娘に手を出すのは不義理だ。今後面倒を見ることも難しいだろうし」
俺たちは、リリアの竜王国を拠点に活動していく予定だ。
ここからずいぶんと遠い。
竜化状態の俺やリリアの飛行でも、数日以上かかる。
徒歩なら、途方も無い時間がかかるだろう。
あの少女の面倒を継続的に見ていくことは難しい。
「ふむ? お前さんは、竜化スキルの恩恵の1つを理解しておらぬようじゃな」
「竜化スキルの恩恵? 単純な戦闘能力以外でか?」
最大の恩恵は、竜化状態におけるとてつもない戦闘能力だ。
次点で、その副産物として人の状態でもそこそこ強くなることである。
それ以外に、何か恩恵があっただろうか。
「あの少女に精を注ぎ、お前さんの女とせよ。さすれば、竜の加護が彼女にも与えられる」
「おお? そんな力が俺にはあるのか? 初耳だ」
聞いたことがない。
まあ、S級スキル自体がとてもめずらしいからな。
S級の個々のスキルに対する研究は、ほとんど進んでいない。
だからこそ、俺が無能としてブリケード王国を追放されたわけだが。
「お前さんは人族じゃが、竜化スキルを持つ以上は竜族でもある。当然、竜としての力も備わっているというわけじゃ」
「ふむ。なるほどなあ」
「お前さんの力の一端をあの娘に与えれば、お前さんがここを離れてもだいじょうぶじゃ。ちょっとやそっとでは死なんようになるじゃろう」
リリアがそう言う。
この村は山奥にあるため、環境も厳しい。
作物は育ちにくいし、少し村から離れれば強力な魔物もいる。
そして、隣村などはあるものの、街までは遠い。
「ずいぶんと便利な力だ。それがあれば、有能な配下もたくさんつくれそうだ。……いや、俺はもうブリケード王国の王子じゃないし、人族の配下は要らないか」
竜王リリアのもとには、既に強くて有能な配下が多数存在する。
彼らは、魔大陸を中心にエリクサーの材料を集めてくれている。
俺とリリアが、人族の大陸を担当しているというわけだ。
「まあ、無闇に人族の配下を増やしても仕方ないじゃろうな。しかし、ここぞという気に入った女には手を付けておいて損はあるまい」
「うん。それもそうだな。しかし、そもそも彼女が同意するかは別問題だが」
俺がその気になっても、あの少女が拒絶したら元も子もない。
俺はこの村に長居する気はないし、ムリにとは言わないが。
それとなく探ってみることにしよう。
その通り道に、山村があった。
特に用事はなかったが、俺にとっては久しぶりの人族である。
せっかくなので、寄り道することにした。
ギガント・ボアの肉を譲ったところ、大喜びしてもらえた。
そして、そのギガント・ボアの肉を使って村ぐるみで大宴会が行われているところである。
「さあさあ。君は娘の恩人だ。たらふく食べてくれ」
「おかわりもありますからね。遠慮はしないでくださいね。なんなりとお申し付けください」
最初に出会った夫妻がそう言う。
彼らの娘は、流行り病により長い間病床に伏せっていたそうだ。
だが、今ではーー。
「ライル様。たくさん食べていらっしゃいますか?」
少女が俺にしなだれかかってくる。
そう。
彼女が病床に伏せっていた少女である。
ずいぶんと元気になったものだ。
「ああ。おいしくいただいているよ」
「えへへ。私も少しだけ手伝ったんですよ。たくさん食べてくださいね」
少女がそう言う。
宴会が開かれる前に、取り急ぎ病人である彼女の分だけは先行で調理され、食べさせられたのである。
そして、病状は劇的に改善したそうだ。
「ふうむ。しかし、肉を食べただけでそんなにも元気になるものなんだな」
「私も詳しくは知りませんが、ギガント・ボアはA級の魔物らしいですね。栄養や魔力がたくさん含まれているとか。低級の魔物とは比べ物にならないそうです」
少女がそう言う。
「なるほどの。確かに、こいつはなかなかの味じゃな。悪くない。むしゃむしゃ」
リリアが肉にかぶりつきつつ、そう言う。
確かに、ギガント・ボアの肉はうまい。
竜王のリリアと元第一王子の俺がそう感じるぐらいであるから、村人たちからすればたまらないごちそうだろう。
「うん。うまいぞ。味付けや焼き加減もいい」
俺はそう言う。
「そうですか? えへへ。やったぁ!」
少女が無邪気に喜ぶ。
そんなやり取りをしつつ、俺とリリアは食事を堪能していく。
少女は、また準備のために席を外している。
「ライルよ。お前さん、あの娘のことがずいぶんと気に入ったようじゃの?」
リリアがどこか責めるような目で俺を見てくる。
マズイ。
「い、いや。そんなことはないぞ。俺はリリアの将来の伴侶だし、ルーシーの蘇生を目指している身でもある。そんな、手当り次第に女性に手を出すわけには……」
「ふん。そんな無念そうな顔をして言っても説得力がないぞ。そもそも、我ら竜族には一夫一妻などという狭量な法はない。強いオスはたくさんのメスを侍らせ、はらませる。それが自然の摂理じゃ。お前さんがあちこち手を出したとしても、余は気にせんぞ。もちろん、一番が余であることは譲らぬがの」
リリアがそう言う。
竜族はそういう価値観なのか。
俺も王族として、どちらかと言えば一夫多妻が当たり前の環境で育ってきた。
彼女が許すのであれば、一夫多妻もありかもしれない。
ルーシーとリリアの2人だ。
「一夫多妻ということか。一考させてもらおう。しかし、それはそれとしても、さすがにたまたま寄っただけの山村の村娘に手を出すのは不義理だ。今後面倒を見ることも難しいだろうし」
俺たちは、リリアの竜王国を拠点に活動していく予定だ。
ここからずいぶんと遠い。
竜化状態の俺やリリアの飛行でも、数日以上かかる。
徒歩なら、途方も無い時間がかかるだろう。
あの少女の面倒を継続的に見ていくことは難しい。
「ふむ? お前さんは、竜化スキルの恩恵の1つを理解しておらぬようじゃな」
「竜化スキルの恩恵? 単純な戦闘能力以外でか?」
最大の恩恵は、竜化状態におけるとてつもない戦闘能力だ。
次点で、その副産物として人の状態でもそこそこ強くなることである。
それ以外に、何か恩恵があっただろうか。
「あの少女に精を注ぎ、お前さんの女とせよ。さすれば、竜の加護が彼女にも与えられる」
「おお? そんな力が俺にはあるのか? 初耳だ」
聞いたことがない。
まあ、S級スキル自体がとてもめずらしいからな。
S級の個々のスキルに対する研究は、ほとんど進んでいない。
だからこそ、俺が無能としてブリケード王国を追放されたわけだが。
「お前さんは人族じゃが、竜化スキルを持つ以上は竜族でもある。当然、竜としての力も備わっているというわけじゃ」
「ふむ。なるほどなあ」
「お前さんの力の一端をあの娘に与えれば、お前さんがここを離れてもだいじょうぶじゃ。ちょっとやそっとでは死なんようになるじゃろう」
リリアがそう言う。
この村は山奥にあるため、環境も厳しい。
作物は育ちにくいし、少し村から離れれば強力な魔物もいる。
そして、隣村などはあるものの、街までは遠い。
「ずいぶんと便利な力だ。それがあれば、有能な配下もたくさんつくれそうだ。……いや、俺はもうブリケード王国の王子じゃないし、人族の配下は要らないか」
竜王リリアのもとには、既に強くて有能な配下が多数存在する。
彼らは、魔大陸を中心にエリクサーの材料を集めてくれている。
俺とリリアが、人族の大陸を担当しているというわけだ。
「まあ、無闇に人族の配下を増やしても仕方ないじゃろうな。しかし、ここぞという気に入った女には手を付けておいて損はあるまい」
「うん。それもそうだな。しかし、そもそも彼女が同意するかは別問題だが」
俺がその気になっても、あの少女が拒絶したら元も子もない。
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それとなく探ってみることにしよう。
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