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第1章
5話 復讐
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ルーシー、ダストン、ツルギ、ヤエ。
ルーシーの両親、村長、ヤエの両親。
そして、他のみんな。
彼女たちは、ガルドによって殺されてしまった。
もう生き返ることはない。
「ガルド……。貴様だけは絶対に許さない」
俺は竜化状態からガルドを睨む。
もはや、こいつを弟と思うことはない。
怒りをきっかけに、俺の竜化スキルは覚醒したようだ。
この竜化状態でどのようなことができるのか、具体的なイメージが頭の中に流れ込んでくる。
「ちっ。ど、どうせ、見かけ倒しだろ! 無能のライルのくせに生意気言いやがって。やれ、野郎ども!」
ガルドが震え声で配下の兵士に指示を出す。
「へ、へい!」
「了解しやした!」
彼らが俺をグルっと囲むように位置取る。
総勢30人といったところか。
こんな辺境まで、ずいぶんと大人数で来たものだな。
それだけ、俺を殺したかったということか。
「死にたいやつから来い。どの道、だれも生きては返さんがな」
俺は泰然と構え、挑発する。
その瞬間、まずは10人の兵士が俺に斬りかかってきた。
正面と後方から、それぞれ5人ずつ。
息の合った攻撃だ。
ガルドの配下だけあって、なかなか鍛えられている。
だがーー。
「ふん。羽虫が」
俺はそうつぶやき、巨大な尻尾で薙ぎ払う。
狙いは後方の5人だ。
「がっ!」
「ぐほっ……」
巨大な質量を伴った薙ぎ払いにより、彼らは勢いよく弾き飛ばされる。
そのまま地面を数回跳ね、止まった。
背骨や手足のあちこちがあらぬ方向に曲がっている。
間違いなく生きてはいないだろう。
凄惨な最期を迎えた同僚を見て、正面の5人は硬直する。
怯えるようにして後退する。
そんな彼らを、俺は手のツメで引っ掻く。
盾と鎧で必死に防ごうとするがーー。
「ぎゃああっ!」
「お、俺の腹がぁ……」
竜のツメは、そこらの盾や鎧ごときでは防げない。
彼らの防御を容易く貫通し、体を切り裂いた。
痛みにうずくまる彼らを放置し、俺は残りの兵に向き合う。
「ひ、ひいぃっ! こりゃ本物の竜ですぜ! 俺たちにゃ荷が重い!」
「は、話が違いますぜ、ガルド様! 田舎の村人たちを好きになぶるだけの遊びだっておっしゃったじゃないですか」
彼らは既に戦意を失いかけている。
まだだ。
ルーシーたちみんなを殺した罪は、この程度で消えはしない。
全員をぶち殺すまでは収まらない。
「ひ、怯むな! 物理がダメなら、魔法だ。ファイアーバレットで攻撃しろ!」
ガルドが震え声でそう指示を出す。
統率を失いかけていた兵士たちは、かろうじて火魔法の詠唱を開始している。
「「「揺蕩う炎の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。火の弾丸を生み出し、我が眼前の敵を滅せよ。ファイアーバレット!!!」」」
兵士たちが火魔法を俺に向かって射出する。
火魔法は大人数で同時に発動することで、威力が増していく。
10人以上で放たれたファイアーバレットは、かなりの火力を持っているはずだ。
ドーン!
ファイアーバレットが俺に着弾する。
あたりが煙に覆われる。
「や、やったか!? 無能のライルが、生意気なんだよ。ざまあみやがれ!」
ガルドが興奮した声でそう言う。
配下の兵士たちからも、喜ぶ声が聞こえてくる。
しかしーー。
「ぬるい。ぬるすぎるぞ。10人以上で発動して、この程度の火力が限界なのか?」
俺はそう問う。
煙が晴れてきた。
「なっ!? バ、バカな……」
ガルドが恐怖に満ちた顔でそうこぼす。
「本物の火力というものを見せてやろう。…………すうぅ」
俺は息を大きく吸う。
「く、くるぞ! 防御魔法を張れ!」
「ま、間に合いません!」
「うわああぁっ!」
ガルドや兵士たちは、恐怖で混乱している。
俺は口を大きく開ける。
「ドラゴ・ブレス!!!」
俺の口から、超高熱の炎が放出される。
口から放つ、火魔法の一種である。
ジュッ。
魔法抵抗力の弱い者は、一瞬にして蒸発した。
それほどの高熱だ。
だが、彼らはまだ幸運だったかもしれない。
苦しまずに、即死できたのだから。
「ううう……。痛えよぉ……」
「何も見えねえ……。足が動かねえ。みんなどうなっちまったんだ……?」
中途半端に魔法抵抗力が高かった者たちは、もがき苦しんでいる。
目や皮膚がただれ落ち、手足もろくに動かなくなっている。
彼らが死ぬのも時間の問題だ。
そんな中、1人だけまだ無事な者がいる。
「ガルド……。さすがはA級スキル”剣聖”の保持者だな。なかなかの抵抗力と判断力だ」
剣聖は、主に剣の取り扱いに上方補正がかかるスキルである。
しかし、A級スキルだけあって、その他にも様々な恩恵がある。
腕力や脚力などの身体能力の強化、動体視力や判断力の向上、そして魔法抵抗力の上昇などである。
今回の場合、動体視力と判断力を活かしてとっさに兵士たちの後ろに回って、受ける火力を少しでも減らした。
それを可能にしたのは、高い身体能力である。
だが、俺のブレスは人を盾にした程度で防げるような半端な火力ではない。
ほんの少し威力が減じる程度だろう。
ガルドは魔法抵抗力もそこそこ高いので、致命傷はかろうじて避けられたわけだ。
しかし、それでも大ダメージは負っている。
治療魔法使いやポーションのない状況下においては、もはや彼の死も確定したと言っていい。
「終わりだ。とどめを刺してやる。最後くらい、潔く死ね」
「ぐ……。ま、待て! 俺は血の繋がった弟だぞ! 弟を殺すのか!?」
ガルドがそう言って、命乞いをしてくる。
「バカが。先に手を出したのは貴様だろうが」
俺はそう言って、ガルドの体を前足で握りしめる。
ボキッ。
「ぎゃああっ!」
おっと、絞め殺すつもりではなかったのだが、ついつい力を入れ過ぎたようだ。
「じ、次期国王であるこの俺を殺して、ただで済むと思っているのか!? 父上は貴様を許さないぞ。地の果てまで追い詰めて殺して……」
「もういい。黙れ」
俺はガルドの顔を地面に叩きつける。
「が……。ガペペ……」
ガルドの顔は潰れ、歯は折れている。
何かを言おうとしているが、もはや何を言っているかもわからない。
「さあ。お別れの時間だ」
俺は前足でガルドを握ったまま、空へ飛び立つ。
上空3000メートルほどまで来た。
今度はそこから急降下を始める。
「ドラゴ・メテオ!!!」
上空100メートルほどまで急降下したところで、その勢いのままガルドを地面に放り出す。
超高速で地面に叩きつけれたガルドは、周囲に大きなクレーターをつくった。
彼の体はペシャンコになっている。
まだだ。
剣聖スキルを持つあいつは、これでもまだ死んでいない可能性がある。
「ドラゴ・ブレス!!!」
潰れて無防備なガルドに対し、俺は超高熱の炎を放出する。
先ほどは耐えられた一撃だが、今の弱りきったガルドには通じるはずだ。
ドゴーン!
あたりが煙に覆われる。
そして、それが晴れた。
ガルドがいた場所には、もう何もなくなっている。
「ふん。蒸発して死んだか」
これで復讐は完了だ。
ガルド、そして彼の配下の兵士は全員殺した。
「ルーシー……。ダストン、ツルギ、ヤエ。そしてみんな。敵は討ったぞ。見ていてくれたか……」
俺は満足感と脱力感を抱きながら、村に降り立つ。
そして、竜化状態を解除した。
「ルーシーたちの弔いをしないと……」
俺は野ざらしになっている彼女たちの死体を地中に埋め、弔っていく。
そうして、村人全員の弔いを終えた頃ーー。
「あ、あれ?」
力が入らない。
意識が遠のいていく。
スキルの反動か?
今のこの場で意識を失ってしまうのはマズイ。
血の匂いに誘われた魔物たちに襲われる可能性がある。
だがーー。
それも悪くない。
ルーシーたち大切な存在を失った今、俺は生きていく理由を失った。
この地で、ルーシーたちといっしょに眠ろう。
俺はそんなこと考えながら、穏やかな気持ちで瞳を閉じた。
ルーシーの両親、村長、ヤエの両親。
そして、他のみんな。
彼女たちは、ガルドによって殺されてしまった。
もう生き返ることはない。
「ガルド……。貴様だけは絶対に許さない」
俺は竜化状態からガルドを睨む。
もはや、こいつを弟と思うことはない。
怒りをきっかけに、俺の竜化スキルは覚醒したようだ。
この竜化状態でどのようなことができるのか、具体的なイメージが頭の中に流れ込んでくる。
「ちっ。ど、どうせ、見かけ倒しだろ! 無能のライルのくせに生意気言いやがって。やれ、野郎ども!」
ガルドが震え声で配下の兵士に指示を出す。
「へ、へい!」
「了解しやした!」
彼らが俺をグルっと囲むように位置取る。
総勢30人といったところか。
こんな辺境まで、ずいぶんと大人数で来たものだな。
それだけ、俺を殺したかったということか。
「死にたいやつから来い。どの道、だれも生きては返さんがな」
俺は泰然と構え、挑発する。
その瞬間、まずは10人の兵士が俺に斬りかかってきた。
正面と後方から、それぞれ5人ずつ。
息の合った攻撃だ。
ガルドの配下だけあって、なかなか鍛えられている。
だがーー。
「ふん。羽虫が」
俺はそうつぶやき、巨大な尻尾で薙ぎ払う。
狙いは後方の5人だ。
「がっ!」
「ぐほっ……」
巨大な質量を伴った薙ぎ払いにより、彼らは勢いよく弾き飛ばされる。
そのまま地面を数回跳ね、止まった。
背骨や手足のあちこちがあらぬ方向に曲がっている。
間違いなく生きてはいないだろう。
凄惨な最期を迎えた同僚を見て、正面の5人は硬直する。
怯えるようにして後退する。
そんな彼らを、俺は手のツメで引っ掻く。
盾と鎧で必死に防ごうとするがーー。
「ぎゃああっ!」
「お、俺の腹がぁ……」
竜のツメは、そこらの盾や鎧ごときでは防げない。
彼らの防御を容易く貫通し、体を切り裂いた。
痛みにうずくまる彼らを放置し、俺は残りの兵に向き合う。
「ひ、ひいぃっ! こりゃ本物の竜ですぜ! 俺たちにゃ荷が重い!」
「は、話が違いますぜ、ガルド様! 田舎の村人たちを好きになぶるだけの遊びだっておっしゃったじゃないですか」
彼らは既に戦意を失いかけている。
まだだ。
ルーシーたちみんなを殺した罪は、この程度で消えはしない。
全員をぶち殺すまでは収まらない。
「ひ、怯むな! 物理がダメなら、魔法だ。ファイアーバレットで攻撃しろ!」
ガルドが震え声でそう指示を出す。
統率を失いかけていた兵士たちは、かろうじて火魔法の詠唱を開始している。
「「「揺蕩う炎の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。火の弾丸を生み出し、我が眼前の敵を滅せよ。ファイアーバレット!!!」」」
兵士たちが火魔法を俺に向かって射出する。
火魔法は大人数で同時に発動することで、威力が増していく。
10人以上で放たれたファイアーバレットは、かなりの火力を持っているはずだ。
ドーン!
ファイアーバレットが俺に着弾する。
あたりが煙に覆われる。
「や、やったか!? 無能のライルが、生意気なんだよ。ざまあみやがれ!」
ガルドが興奮した声でそう言う。
配下の兵士たちからも、喜ぶ声が聞こえてくる。
しかしーー。
「ぬるい。ぬるすぎるぞ。10人以上で発動して、この程度の火力が限界なのか?」
俺はそう問う。
煙が晴れてきた。
「なっ!? バ、バカな……」
ガルドが恐怖に満ちた顔でそうこぼす。
「本物の火力というものを見せてやろう。…………すうぅ」
俺は息を大きく吸う。
「く、くるぞ! 防御魔法を張れ!」
「ま、間に合いません!」
「うわああぁっ!」
ガルドや兵士たちは、恐怖で混乱している。
俺は口を大きく開ける。
「ドラゴ・ブレス!!!」
俺の口から、超高熱の炎が放出される。
口から放つ、火魔法の一種である。
ジュッ。
魔法抵抗力の弱い者は、一瞬にして蒸発した。
それほどの高熱だ。
だが、彼らはまだ幸運だったかもしれない。
苦しまずに、即死できたのだから。
「ううう……。痛えよぉ……」
「何も見えねえ……。足が動かねえ。みんなどうなっちまったんだ……?」
中途半端に魔法抵抗力が高かった者たちは、もがき苦しんでいる。
目や皮膚がただれ落ち、手足もろくに動かなくなっている。
彼らが死ぬのも時間の問題だ。
そんな中、1人だけまだ無事な者がいる。
「ガルド……。さすがはA級スキル”剣聖”の保持者だな。なかなかの抵抗力と判断力だ」
剣聖は、主に剣の取り扱いに上方補正がかかるスキルである。
しかし、A級スキルだけあって、その他にも様々な恩恵がある。
腕力や脚力などの身体能力の強化、動体視力や判断力の向上、そして魔法抵抗力の上昇などである。
今回の場合、動体視力と判断力を活かしてとっさに兵士たちの後ろに回って、受ける火力を少しでも減らした。
それを可能にしたのは、高い身体能力である。
だが、俺のブレスは人を盾にした程度で防げるような半端な火力ではない。
ほんの少し威力が減じる程度だろう。
ガルドは魔法抵抗力もそこそこ高いので、致命傷はかろうじて避けられたわけだ。
しかし、それでも大ダメージは負っている。
治療魔法使いやポーションのない状況下においては、もはや彼の死も確定したと言っていい。
「終わりだ。とどめを刺してやる。最後くらい、潔く死ね」
「ぐ……。ま、待て! 俺は血の繋がった弟だぞ! 弟を殺すのか!?」
ガルドがそう言って、命乞いをしてくる。
「バカが。先に手を出したのは貴様だろうが」
俺はそう言って、ガルドの体を前足で握りしめる。
ボキッ。
「ぎゃああっ!」
おっと、絞め殺すつもりではなかったのだが、ついつい力を入れ過ぎたようだ。
「じ、次期国王であるこの俺を殺して、ただで済むと思っているのか!? 父上は貴様を許さないぞ。地の果てまで追い詰めて殺して……」
「もういい。黙れ」
俺はガルドの顔を地面に叩きつける。
「が……。ガペペ……」
ガルドの顔は潰れ、歯は折れている。
何かを言おうとしているが、もはや何を言っているかもわからない。
「さあ。お別れの時間だ」
俺は前足でガルドを握ったまま、空へ飛び立つ。
上空3000メートルほどまで来た。
今度はそこから急降下を始める。
「ドラゴ・メテオ!!!」
上空100メートルほどまで急降下したところで、その勢いのままガルドを地面に放り出す。
超高速で地面に叩きつけれたガルドは、周囲に大きなクレーターをつくった。
彼の体はペシャンコになっている。
まだだ。
剣聖スキルを持つあいつは、これでもまだ死んでいない可能性がある。
「ドラゴ・ブレス!!!」
潰れて無防備なガルドに対し、俺は超高熱の炎を放出する。
先ほどは耐えられた一撃だが、今の弱りきったガルドには通じるはずだ。
ドゴーン!
あたりが煙に覆われる。
そして、それが晴れた。
ガルドがいた場所には、もう何もなくなっている。
「ふん。蒸発して死んだか」
これで復讐は完了だ。
ガルド、そして彼の配下の兵士は全員殺した。
「ルーシー……。ダストン、ツルギ、ヤエ。そしてみんな。敵は討ったぞ。見ていてくれたか……」
俺は満足感と脱力感を抱きながら、村に降り立つ。
そして、竜化状態を解除した。
「ルーシーたちの弔いをしないと……」
俺は野ざらしになっている彼女たちの死体を地中に埋め、弔っていく。
そうして、村人全員の弔いを終えた頃ーー。
「あ、あれ?」
力が入らない。
意識が遠のいていく。
スキルの反動か?
今のこの場で意識を失ってしまうのはマズイ。
血の匂いに誘われた魔物たちに襲われる可能性がある。
だがーー。
それも悪くない。
ルーシーたち大切な存在を失った今、俺は生きていく理由を失った。
この地で、ルーシーたちといっしょに眠ろう。
俺はそんなこと考えながら、穏やかな気持ちで瞳を閉じた。
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