1 / 307
第1章
1話 第一王子、追放される
しおりを挟む
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
吐き捨てるようにそう言ったのは、俺の父であるバリオス・ブリケード陛下だ。
ここは謁見の間。
周囲には、宰相や大臣など、国の重鎮たちが集まっている。
俺はライル・ブリケード。
ブリケード国の第一王子であり、ブリケード国王の座を継ぐ者だ。
……いや、正確に言えば継ぐはずだった者か。
「ち、父上。なぜそのようなことを……」
「知れたこと。3年前、14歳で迎えた成人の儀式……。そこでお前が得たスキルは何だった?」
父が不機嫌そうな顔で俺を見据え、そう問う。
「神のお告げでは、【竜化】というスキルを得たようです」
「ふん……! 竜化だと!? そのようなスキルは聞いたことがない! そもそも、人知を超えた存在である竜に、人が化けられるものか」
「しかし、神のお告げに間違いはないと司祭も言っておりましたがーー」
「神は確かに間違えない。だが、お前が嘘をついている可能性はあるだろう。現に、お前は竜に変化できないではないか!」
父上がそう言う。
確かに、俺は竜に変化できない。
スキル自体が不発になるわけではない。
変化した後の姿が、決して竜には見えないのだ。
「スキル自体は発動するのです。もうしばらくお待ちいただきたく思います」
「3年は待った。これ以上は待てぬ。王位継承権の第一位であるお前が不良品では、この国の将来が危ぶまれるのだ」
父上が毅然とそう言う。
「そ、そこを何とかーー」
「みっともねえぜ! 兄貴……いや、ライル!」
俺の言葉を遮るように、1人の男がそう言った。
「ガルド……」
ガルド・ブリケード。
この国の第二王子だ。
王位継承権は第二位である。
彼は、俺の3つ下。
ちょうど1か月ほど前に、成人の儀式を終わらせたところだ。
彼が授かったスキルはーー。
「ライルも、俺みたいにA級スキルだったらよかったのにな。俺の【剣聖】スキルなら、そこらの騎士が束になってかかってきても返り討ちだぜ?」
ガルドが自慢気にそう言う。
祝福の儀式で授かるスキルには、ランクがある。
一般市民によく出るのは、D級とE級の2種類だ。
一般市民でC級スキルを発現できれば、かなり恵まれていると言っていい。
貴族によく出るのは、C級とD級だ。
E級は落ちこぼれ扱いされる。
対して、B級のスキルを発現できれば有望株として見られる。
そして、A級になると、俺たち王家ぐらいにしか発現しない。
ガルドは、スキルに恵まれたと言えるだろう。
だが、俺の【竜化】スキルは、神の言葉によればそれを上回るS級なのだがーー。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
ガルドがそう言う。
「その通り。正直に話してくれたいれば、次期国王の座からは廃したとしても、ガルドの側近としての道もあったのだがな。国王であり父である余に嘘をつく無能な不届き者は、この国には要らん」
父上がそう言う。
俺が授かったのは本当にS級の【竜化】スキルなのだが、信じてもらえていないようだ。
「な、なにとぞしばしの猶予をーー」
俺は必死に懇願する。
単純に、王族という身分から追放されたくないという気持ちもある。
しかし何より、俺はこの国を守っていきたいのだ。
ここ数年、近隣諸国が力を付けてきている。
また、魔境における魔物や亜人たちの勢力も増している。
内輪もめしている場合ではない。
確かに、俺の竜化スキルはまだ開花していない。
しかし、俺はそれ以外にも、勉学や戦闘訓練に励んできた。
この国のために働いていく覚悟はある。
そして、ゆくゆくはS級の竜化スキルを駆使してこの国に安寧を。
そう思っていた。
「くどいぞ。これ以上余を失望させるな。ライルよ」
父上が冷たく吐き捨てる。
「はっ! いいことを思いつきました、父上。ライルに、最後のチャンスを与えてあげましょう」
ガルドが悪そうな顔をしてそう言う。
「チャンスだと?」
「ええ。……おい、ライル! そこまで言うなら、今ここで竜化してみろよ。お前が立派な竜に変化したなら、父上も考えを改められるかもしれんぞ」
ガルドが嘲るような口調で、そう言う。
「ふむ……。そういうことか。確かに、それぐらいであればいいだろう。文字通り、最後のチャンスというわけだ。ライルよ。この最後の機会に、余の期待に応えてくれ」
父上がそう言う。
ここまで来れば、一か八か竜化するしかない。
だが、まだ俺はこのスキルを使いこなせていない。
この窮地にこそ、ちゃんとした竜に変化できることを祈るしかない。
俺は覚悟を決める。
「……わかりました。はああ……!」
俺は竜化スキルを使用するために、力を開放する。
ゴゴゴゴゴ!
俺からあふれる闘気と魔力を受けて、周囲が揺れ始める。
「こ、これは……!」
「おお……!」
ガルドと父上が、驚いたような顔をしてそうこぼす。
今までの竜化よりも、手応えはある。
これはひょっとするとひょっとするかもしれない。
俺は最後の仕上げとばかりに、力をさらに開放する。
「ぬああ! ぬあああぁー!」
ゴゴゴゴゴ!
周囲にさらなる振動が伝わる。
俺の周りに、砂ぼこりが巻き起こる。
そして、その砂ぼこりが収まり始めた。
変化した俺の姿を見て、父上、ガルド、それに他の者たちが息をのむ。
そしてーー。
「ちっ。期待させおって」
「ぷははははっ。やっぱり、無能のライルにはその姿がお似合いだぜ。図体だけはでかい羽付きトカゲに変化したところで、何もできやしねえよ」
父上が落胆した様子で、ライルが嘲るような声でそう言う。
「また……失敗か……」
俺は自身の手足を確認して、そうつぶやく。
S級の竜化スキルではあるが、今のところはこの羽付きトカゲの姿になる力しかない。
体は2メートルぐらい。
下級の兵士や一般冒険者よりは強いだろうが、これがS級スキルの力だとは思えない。
「はっ! これで分かったろ? 無能のライル」
「改めて宣言する。ライル、お前を我がブリケード王家から追放する!」
父上が場をまとめ直してそう言う。
周りに立っている貴族たちが、俺に侮蔑の視線を向けてくる。
「やれやれ……。これで、我らがブリケード王国も安泰ですな」
「ですな。剣聖のスキルを持つガルド様が次期国王様ですか」
「間違いなく、ブリケード王国の平和を維持していただけるでしょう。無能のライルが国王になったときのことを想像すると、ぞっとしますな」
「まったくです。はっはっは!」
周囲の貴族たちが口々にそう言う。
「ふん。いつまでそこにいる気だ? ライルよ。さっさとここから立ち去れ!」
「はっ! なんなら俺が、ぶっ殺してやろうか? なあに、ただのトカゲ退治だ。だれも気にしないぜ」
ガルドが剣を抜き、俺ににじり寄ってくる。
「ま、待ってくれ。俺とお前は、兄弟だろう? 自分で出ていくから、その剣をしまってくれ」
「お前みたいな無能が兄だなんて、俺の人生の汚点だよ。兄弟だなんて、二度と口にするな。死にさらせやゴミが!」
ガルドが剣を振りかぶり、俺に迫ってくる。
「ひいいっ!」
俺はトカゲ状態のまま、命からがら王城の謁見の間から逃げ出した。
後ろでは、俺をあざ笑う父上や貴族たちの声が響いていた。
吐き捨てるようにそう言ったのは、俺の父であるバリオス・ブリケード陛下だ。
ここは謁見の間。
周囲には、宰相や大臣など、国の重鎮たちが集まっている。
俺はライル・ブリケード。
ブリケード国の第一王子であり、ブリケード国王の座を継ぐ者だ。
……いや、正確に言えば継ぐはずだった者か。
「ち、父上。なぜそのようなことを……」
「知れたこと。3年前、14歳で迎えた成人の儀式……。そこでお前が得たスキルは何だった?」
父が不機嫌そうな顔で俺を見据え、そう問う。
「神のお告げでは、【竜化】というスキルを得たようです」
「ふん……! 竜化だと!? そのようなスキルは聞いたことがない! そもそも、人知を超えた存在である竜に、人が化けられるものか」
「しかし、神のお告げに間違いはないと司祭も言っておりましたがーー」
「神は確かに間違えない。だが、お前が嘘をついている可能性はあるだろう。現に、お前は竜に変化できないではないか!」
父上がそう言う。
確かに、俺は竜に変化できない。
スキル自体が不発になるわけではない。
変化した後の姿が、決して竜には見えないのだ。
「スキル自体は発動するのです。もうしばらくお待ちいただきたく思います」
「3年は待った。これ以上は待てぬ。王位継承権の第一位であるお前が不良品では、この国の将来が危ぶまれるのだ」
父上が毅然とそう言う。
「そ、そこを何とかーー」
「みっともねえぜ! 兄貴……いや、ライル!」
俺の言葉を遮るように、1人の男がそう言った。
「ガルド……」
ガルド・ブリケード。
この国の第二王子だ。
王位継承権は第二位である。
彼は、俺の3つ下。
ちょうど1か月ほど前に、成人の儀式を終わらせたところだ。
彼が授かったスキルはーー。
「ライルも、俺みたいにA級スキルだったらよかったのにな。俺の【剣聖】スキルなら、そこらの騎士が束になってかかってきても返り討ちだぜ?」
ガルドが自慢気にそう言う。
祝福の儀式で授かるスキルには、ランクがある。
一般市民によく出るのは、D級とE級の2種類だ。
一般市民でC級スキルを発現できれば、かなり恵まれていると言っていい。
貴族によく出るのは、C級とD級だ。
E級は落ちこぼれ扱いされる。
対して、B級のスキルを発現できれば有望株として見られる。
そして、A級になると、俺たち王家ぐらいにしか発現しない。
ガルドは、スキルに恵まれたと言えるだろう。
だが、俺の【竜化】スキルは、神の言葉によればそれを上回るS級なのだがーー。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
ガルドがそう言う。
「その通り。正直に話してくれたいれば、次期国王の座からは廃したとしても、ガルドの側近としての道もあったのだがな。国王であり父である余に嘘をつく無能な不届き者は、この国には要らん」
父上がそう言う。
俺が授かったのは本当にS級の【竜化】スキルなのだが、信じてもらえていないようだ。
「な、なにとぞしばしの猶予をーー」
俺は必死に懇願する。
単純に、王族という身分から追放されたくないという気持ちもある。
しかし何より、俺はこの国を守っていきたいのだ。
ここ数年、近隣諸国が力を付けてきている。
また、魔境における魔物や亜人たちの勢力も増している。
内輪もめしている場合ではない。
確かに、俺の竜化スキルはまだ開花していない。
しかし、俺はそれ以外にも、勉学や戦闘訓練に励んできた。
この国のために働いていく覚悟はある。
そして、ゆくゆくはS級の竜化スキルを駆使してこの国に安寧を。
そう思っていた。
「くどいぞ。これ以上余を失望させるな。ライルよ」
父上が冷たく吐き捨てる。
「はっ! いいことを思いつきました、父上。ライルに、最後のチャンスを与えてあげましょう」
ガルドが悪そうな顔をしてそう言う。
「チャンスだと?」
「ええ。……おい、ライル! そこまで言うなら、今ここで竜化してみろよ。お前が立派な竜に変化したなら、父上も考えを改められるかもしれんぞ」
ガルドが嘲るような口調で、そう言う。
「ふむ……。そういうことか。確かに、それぐらいであればいいだろう。文字通り、最後のチャンスというわけだ。ライルよ。この最後の機会に、余の期待に応えてくれ」
父上がそう言う。
ここまで来れば、一か八か竜化するしかない。
だが、まだ俺はこのスキルを使いこなせていない。
この窮地にこそ、ちゃんとした竜に変化できることを祈るしかない。
俺は覚悟を決める。
「……わかりました。はああ……!」
俺は竜化スキルを使用するために、力を開放する。
ゴゴゴゴゴ!
俺からあふれる闘気と魔力を受けて、周囲が揺れ始める。
「こ、これは……!」
「おお……!」
ガルドと父上が、驚いたような顔をしてそうこぼす。
今までの竜化よりも、手応えはある。
これはひょっとするとひょっとするかもしれない。
俺は最後の仕上げとばかりに、力をさらに開放する。
「ぬああ! ぬあああぁー!」
ゴゴゴゴゴ!
周囲にさらなる振動が伝わる。
俺の周りに、砂ぼこりが巻き起こる。
そして、その砂ぼこりが収まり始めた。
変化した俺の姿を見て、父上、ガルド、それに他の者たちが息をのむ。
そしてーー。
「ちっ。期待させおって」
「ぷははははっ。やっぱり、無能のライルにはその姿がお似合いだぜ。図体だけはでかい羽付きトカゲに変化したところで、何もできやしねえよ」
父上が落胆した様子で、ライルが嘲るような声でそう言う。
「また……失敗か……」
俺は自身の手足を確認して、そうつぶやく。
S級の竜化スキルではあるが、今のところはこの羽付きトカゲの姿になる力しかない。
体は2メートルぐらい。
下級の兵士や一般冒険者よりは強いだろうが、これがS級スキルの力だとは思えない。
「はっ! これで分かったろ? 無能のライル」
「改めて宣言する。ライル、お前を我がブリケード王家から追放する!」
父上が場をまとめ直してそう言う。
周りに立っている貴族たちが、俺に侮蔑の視線を向けてくる。
「やれやれ……。これで、我らがブリケード王国も安泰ですな」
「ですな。剣聖のスキルを持つガルド様が次期国王様ですか」
「間違いなく、ブリケード王国の平和を維持していただけるでしょう。無能のライルが国王になったときのことを想像すると、ぞっとしますな」
「まったくです。はっはっは!」
周囲の貴族たちが口々にそう言う。
「ふん。いつまでそこにいる気だ? ライルよ。さっさとここから立ち去れ!」
「はっ! なんなら俺が、ぶっ殺してやろうか? なあに、ただのトカゲ退治だ。だれも気にしないぜ」
ガルドが剣を抜き、俺ににじり寄ってくる。
「ま、待ってくれ。俺とお前は、兄弟だろう? 自分で出ていくから、その剣をしまってくれ」
「お前みたいな無能が兄だなんて、俺の人生の汚点だよ。兄弟だなんて、二度と口にするな。死にさらせやゴミが!」
ガルドが剣を振りかぶり、俺に迫ってくる。
「ひいいっ!」
俺はトカゲ状態のまま、命からがら王城の謁見の間から逃げ出した。
後ろでは、俺をあざ笑う父上や貴族たちの声が響いていた。
31
お気に入りに追加
1,246
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる