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俺を眠らせてまで
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「何処に行ってたんだよ?俺を眠らせてまで」
「すみません。ちょっと風に当たりたくて…」
「でもわざわざ眠らせなくても…」
「すみません。手錠に繋ぐ為に眠らせてしまいました。抵抗すると思ったから」
「……本当は何処に行ってた?」
きっと風に当たりたいという理由で外に出たわけじゃない気がする。何となく嘘を吐いている気がする。
「……爽太の所に行ってました」
「何…で?」
何で轟の所に?ヨリを戻したとか?胸が痛い。張り裂けそう。
「俺彼奴の家の合鍵を持った侭だったので返しに行きました」
そういえば俺が看病をする為に轟の家を訪れていた時、勝手に入って来た。今思えば鍵がなきゃ入って来れない。
「それと爽太が持っていた俺の家の合鍵も返してもらいました」
来夢はポケットから鍵を取り出した。何だ、合鍵の件で外に出ただけだったんだ。良かった。疑った俺が馬鹿だった。
「そっか……」
「此の鍵は先輩が持っていてください」
「良いのか?俺が持ってても」
「勿論です。此の家は俺と先輩の家ですから」
鍵を渡してくれるんだ。嬉しい。鍵を渡すなんて信頼してなければ無理な事だ。俺の事は信頼してくれてるって事だよな。
「……寝ましょうか。手錠外しますね」
来夢は手錠を外すと布団に潜り込んだ。俺も布団に入るときつく抱き締められる。俺は直ぐに眠りに落ちた。
「すみません。ちょっと風に当たりたくて…」
「でもわざわざ眠らせなくても…」
「すみません。手錠に繋ぐ為に眠らせてしまいました。抵抗すると思ったから」
「……本当は何処に行ってた?」
きっと風に当たりたいという理由で外に出たわけじゃない気がする。何となく嘘を吐いている気がする。
「……爽太の所に行ってました」
「何…で?」
何で轟の所に?ヨリを戻したとか?胸が痛い。張り裂けそう。
「俺彼奴の家の合鍵を持った侭だったので返しに行きました」
そういえば俺が看病をする為に轟の家を訪れていた時、勝手に入って来た。今思えば鍵がなきゃ入って来れない。
「それと爽太が持っていた俺の家の合鍵も返してもらいました」
来夢はポケットから鍵を取り出した。何だ、合鍵の件で外に出ただけだったんだ。良かった。疑った俺が馬鹿だった。
「そっか……」
「此の鍵は先輩が持っていてください」
「良いのか?俺が持ってても」
「勿論です。此の家は俺と先輩の家ですから」
鍵を渡してくれるんだ。嬉しい。鍵を渡すなんて信頼してなければ無理な事だ。俺の事は信頼してくれてるって事だよな。
「……寝ましょうか。手錠外しますね」
来夢は手錠を外すと布団に潜り込んだ。俺も布団に入るときつく抱き締められる。俺は直ぐに眠りに落ちた。
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