病み彼

ふわパカ

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礼ならするから(r15)

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轟は俺の体を丁寧に拭いてくれる。とても気持ちが良い。温度も温かいし…

「ん……悪いな」

「愛空先輩の体拭けるなんて最高に幸せですよ。それにしても愛空先輩の肌は白いですね」

轟は拭く手を止めてまじまじと俺の体を眺める。そんなに見られると恥ずかしくて堪らない。

「そんなに見んなよ」

「良いじゃないですか。此れは拭く人の特権です」

拭いてもらってるのだから文句は言えない。ここは黙っておくしかないか。

俺はなるべく轟に目を合わせぬように目を伏せて体を拭いてもらっていた。するといきなり押し倒される。

「わ…な、何だよいきなり」

「無防備過ぎますよ愛空先輩…こんな格好されてたら襲いたくなります。俺が襲わないとでも思いました?」

「ん…良いから退けって」

そんな事言っても意味がない。轟は退こうともしない。

熱の所為で力が入らず抵抗が出来ない。俺の弱い抵抗に轟はビクともしない。

「愛空先輩…看病してあげたんですから少しくらいお礼してくれても良いでしょ?」

「それは感謝してるけど…礼ならするから」

「何でも?」

「いや其れは…」

「してくれますよね」

「するから退け」

「退きません。何でもしてくれるんですよね?俺の求めているのはこうする事です」


轟は俺の首筋に舌を這わせてくる。こんな事されるのは久し振りで俺の体は素直に反応してしまう。

「ん…っ…何して…こんな事…やめろ」

首筋に強く吸い付いては痕を付けていく。こんなの見られたら…

「っ…ぁ…やめろ…っ…見られたら如何すんだよ」

「俺は如何もしませんよ」

舌は徐々に下へと下っていき胸に到達する。突起を舐め上げられ俺の体は跳ね上がる。

「っぁ……ん…っ…やめ…っぁ…」

「そんな事言って…本当はやめて欲しくないでしょ?体は素直に反応してますよ?感じてるんでしょ?乳首も勃ってますよ」

轟は執拗に乳首を攻めてくる。吸い上げたり舐めてきたり…如何にかなってしまいそうだ。

「っや……んん…っぁ…ん…」

こんな声出したくないのに、こんな感じてるところなんて見られたくないのに俺は…来夢以外の奴にこんな事されるなんて…

熱の所為だろうか。今迄以上に敏感になっている気がする。


「そろそろ下も苦しいんじゃないですか?」

轟はそう言って俺の下半身に触れる。俺の体はビクンと反応する。駄目だ。ここ迄やられたら駄目だ…
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