28 / 117
絶対やだ
しおりを挟む
ん…何だ?耳に温かい感触が…
目を開けると天井が目に入る。あれ…此処は何処だ…
そっか、部活の後俺は来夢の家に来ていつの間にか寝てしまったんだ。という事は此処は来夢の家だ。
「先輩…起きたんですね」
「ん…悪ぃ寝ちまった」
「俺の腕の中で寝ちゃうから驚きましたよ。でも可愛くて何度もキスしちゃいました」
「っ!馬鹿かお前」
「それ以上の事をしちゃいそうになるのを必死で堪えてたんですよ?でも堪えきれなくて先輩の耳を頂きましたけど」
そっか、其れでさっき耳に違和感を感じたのか。つーか此奴俺が寝てる間になんて事をしてくれてんだ。
「人が寝てる時に何してんだよ」
「先輩の寝てるところって凄く可愛いんですよ?襲わずにはいられないんです」
そんな真顔で言われても…
「…ところで今何時?」
「16時です」
今は春休みで部活は午前練だった。今日は部活が終わったのはいつもより早かったんだよな。だから来夢の家に来たんだ。確か13時くらいには着いてたから…俺結構寝てたんだ。
寝てる間にキスされたりしてたとか考えると死にたい。考えるだけで顔が熱くなる。油断禁物だ。
「今日泊まっていきませんか?明日はOFFですし」
「でも何も準備してねぇし」
「服なら俺のを着れば良いじゃないですか。でもまぁ先輩には大きいかもしれないけど」
「馬鹿、そんなにサイズは変わんねぇだろ」
「でも俺の方が5cmも身長高いんですよ?」
「5cmしか、だろ?」
俺の身長は175cmで来夢は180cmもある。先輩である俺が此奴と話す時は少し見上げて話さなきゃいけないのは辛い。
「で、泊まってくれますか?」
「ん…親に言ってみる」
親に連絡すると直ぐに了承の返信が来た。
「やった!泊まれるんですね!先輩と一緒に家で過ごすの久しぶりですね。冬休み以来だ」
冬休みは来夢の家で監禁じみた事をされていた。手も足も手錠で拘束されていた生活だ。あれからもう2ヵ月くらい経ったのか…月日が流れるのは早い。
「先輩、また手錠やりますか?」
「やだ」
「そんな即答しなくても」
夕飯を済ませ風呂から出て来夢の服に袖を通す。サイズは変わらないと思っていたけどそんな事ない。袖も裾も長い。たった5cmの身長の差でこんなに変わるもんか?
「ふふ…先輩、服のサイズなんて変わらないとか言ってませんでしたっけ」
何だよ其の笑みは。腹立つ。
「うっせ、小さくて悪かったな」
するとふいに腕を引き寄せられる。バランスを崩して来夢の方に倒れそうになっま。来夢が俺を抱き寄せる。何だよいきなり。
「小さくても何でも可愛いですよ」
っ…耳元で囁きやがって。いきなりすぎんだよ。いつもいつも。
来夢の顔が近付いてきて唇が重なる。啄むような口付けを受けては来夢の舌が俺の口内を這う。舌を絡ませれば甘い声が漏れピチャピチャと水音が室内に響く。
「先輩…俺先輩と繋がりたい」
「…え?繋がるって?手なら繋いだ事あんだろ」
「そうじゃなくて…男女が子作りするみたいに」
如何いう事だ?子作りがなんなのかは俺にだって分かるけど…
「先輩…子作りって分かりませんか?」
「いやそりゃ分かるけど…男同士じゃ無理な事だろ」
「子供は作れませんけど繋がる事は出来るじゃないですか」
「は…?」
何言ってんの此奴。俺らは男として挿れるモノはあっても女みたいな穴はない。それなのに繋がるなんて…来夢は俺の事女だと思ってんのか?
「お前何言ってんの?俺らは男だろ?女みたいな穴はどこにもねぇじゃん」
「穴ならありますよね?ここに」
そう言って来夢は俺の尻に触れる。ん?穴って?尻?確かにお尻には穴はあるけど…は?つまり其れって…
「いや待て待て待て待て待て無理があんだろ。入るわけねぇし。てかそんな事するとか人間技じゃねぇだろ」
「男同士はそうやってsexするんですよ?知りませんでした?」
「え…嘘、だろ」
信じられない。そんなの絶対に痛いに決まってる。そんな事出来るわけがない。
「先輩知らなかったんですね」
「知ってるわけねぇだろそんなの」
「まだ付き合ってから繋がった事はないでしょ?だから繋がりたいんです」
「無理に決まってんだろうが!そんな事したら身体が壊れる」
「大丈夫ですよ。世の中にはそうやってる人なんて沢山居るんですよ?」
「全然想像出来ない」
「優しくしますから」
「やだ。絶対やだ。想像もつかねぇのにそんなの無理だって」
「ちゃんと馴らしてからやりますから」
「……嫌だって。何を如何すんのか分かんねぇし。せめて俺がもう少しそういう事を勉強してからにしろよ」
「いつ繋がれるんですか?」
「ん…どっちにしろそういうのは大人がやる事だろ?俺らが大学生になったら…」
「まだまだじゃないですか!そんなに待てないですよ。どれだけ我慢してきたと思ってるんですか?」
「じゃあ俺が大学生になったら。俺だって受験があるし今直ぐにってのは無理だから。でも俺が大学生になってもお前は受験があるから忙しくなるだろ?其れならお互いに大学生になってからの方が良いと思うんだけど」
「なら先輩が大学生になってからで良いです。我慢します。でも馴らしておくくらいなら良いでしょ?」
「え?うん」
馴らすって?一体何をするんだろうか。よく分からないのに答えてしまった。
「じゃあ今日から始めましょうか」
「え、今日?」
来夢が俺をベッドに押し倒す。馴らすって何…?
目を開けると天井が目に入る。あれ…此処は何処だ…
そっか、部活の後俺は来夢の家に来ていつの間にか寝てしまったんだ。という事は此処は来夢の家だ。
「先輩…起きたんですね」
「ん…悪ぃ寝ちまった」
「俺の腕の中で寝ちゃうから驚きましたよ。でも可愛くて何度もキスしちゃいました」
「っ!馬鹿かお前」
「それ以上の事をしちゃいそうになるのを必死で堪えてたんですよ?でも堪えきれなくて先輩の耳を頂きましたけど」
そっか、其れでさっき耳に違和感を感じたのか。つーか此奴俺が寝てる間になんて事をしてくれてんだ。
「人が寝てる時に何してんだよ」
「先輩の寝てるところって凄く可愛いんですよ?襲わずにはいられないんです」
そんな真顔で言われても…
「…ところで今何時?」
「16時です」
今は春休みで部活は午前練だった。今日は部活が終わったのはいつもより早かったんだよな。だから来夢の家に来たんだ。確か13時くらいには着いてたから…俺結構寝てたんだ。
寝てる間にキスされたりしてたとか考えると死にたい。考えるだけで顔が熱くなる。油断禁物だ。
「今日泊まっていきませんか?明日はOFFですし」
「でも何も準備してねぇし」
「服なら俺のを着れば良いじゃないですか。でもまぁ先輩には大きいかもしれないけど」
「馬鹿、そんなにサイズは変わんねぇだろ」
「でも俺の方が5cmも身長高いんですよ?」
「5cmしか、だろ?」
俺の身長は175cmで来夢は180cmもある。先輩である俺が此奴と話す時は少し見上げて話さなきゃいけないのは辛い。
「で、泊まってくれますか?」
「ん…親に言ってみる」
親に連絡すると直ぐに了承の返信が来た。
「やった!泊まれるんですね!先輩と一緒に家で過ごすの久しぶりですね。冬休み以来だ」
冬休みは来夢の家で監禁じみた事をされていた。手も足も手錠で拘束されていた生活だ。あれからもう2ヵ月くらい経ったのか…月日が流れるのは早い。
「先輩、また手錠やりますか?」
「やだ」
「そんな即答しなくても」
夕飯を済ませ風呂から出て来夢の服に袖を通す。サイズは変わらないと思っていたけどそんな事ない。袖も裾も長い。たった5cmの身長の差でこんなに変わるもんか?
「ふふ…先輩、服のサイズなんて変わらないとか言ってませんでしたっけ」
何だよ其の笑みは。腹立つ。
「うっせ、小さくて悪かったな」
するとふいに腕を引き寄せられる。バランスを崩して来夢の方に倒れそうになっま。来夢が俺を抱き寄せる。何だよいきなり。
「小さくても何でも可愛いですよ」
っ…耳元で囁きやがって。いきなりすぎんだよ。いつもいつも。
来夢の顔が近付いてきて唇が重なる。啄むような口付けを受けては来夢の舌が俺の口内を這う。舌を絡ませれば甘い声が漏れピチャピチャと水音が室内に響く。
「先輩…俺先輩と繋がりたい」
「…え?繋がるって?手なら繋いだ事あんだろ」
「そうじゃなくて…男女が子作りするみたいに」
如何いう事だ?子作りがなんなのかは俺にだって分かるけど…
「先輩…子作りって分かりませんか?」
「いやそりゃ分かるけど…男同士じゃ無理な事だろ」
「子供は作れませんけど繋がる事は出来るじゃないですか」
「は…?」
何言ってんの此奴。俺らは男として挿れるモノはあっても女みたいな穴はない。それなのに繋がるなんて…来夢は俺の事女だと思ってんのか?
「お前何言ってんの?俺らは男だろ?女みたいな穴はどこにもねぇじゃん」
「穴ならありますよね?ここに」
そう言って来夢は俺の尻に触れる。ん?穴って?尻?確かにお尻には穴はあるけど…は?つまり其れって…
「いや待て待て待て待て待て無理があんだろ。入るわけねぇし。てかそんな事するとか人間技じゃねぇだろ」
「男同士はそうやってsexするんですよ?知りませんでした?」
「え…嘘、だろ」
信じられない。そんなの絶対に痛いに決まってる。そんな事出来るわけがない。
「先輩知らなかったんですね」
「知ってるわけねぇだろそんなの」
「まだ付き合ってから繋がった事はないでしょ?だから繋がりたいんです」
「無理に決まってんだろうが!そんな事したら身体が壊れる」
「大丈夫ですよ。世の中にはそうやってる人なんて沢山居るんですよ?」
「全然想像出来ない」
「優しくしますから」
「やだ。絶対やだ。想像もつかねぇのにそんなの無理だって」
「ちゃんと馴らしてからやりますから」
「……嫌だって。何を如何すんのか分かんねぇし。せめて俺がもう少しそういう事を勉強してからにしろよ」
「いつ繋がれるんですか?」
「ん…どっちにしろそういうのは大人がやる事だろ?俺らが大学生になったら…」
「まだまだじゃないですか!そんなに待てないですよ。どれだけ我慢してきたと思ってるんですか?」
「じゃあ俺が大学生になったら。俺だって受験があるし今直ぐにってのは無理だから。でも俺が大学生になってもお前は受験があるから忙しくなるだろ?其れならお互いに大学生になってからの方が良いと思うんだけど」
「なら先輩が大学生になってからで良いです。我慢します。でも馴らしておくくらいなら良いでしょ?」
「え?うん」
馴らすって?一体何をするんだろうか。よく分からないのに答えてしまった。
「じゃあ今日から始めましょうか」
「え、今日?」
来夢が俺をベッドに押し倒す。馴らすって何…?
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる