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寂しかった
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俺は色々な不安を抱えた侭修学旅行を迎えた。来夢と離れてしまえばあの元恋人が何かをするかもしれない。それに去り際に行った言葉は如何いう意味だったのだろうか。大切な人がどうたらこうたら…
友達と海を見ても美味しい食事を食べても心だけは違う場所にあるように感じる程俺は上の空だった。友達の話も相槌を打つだけになってしまうし何より此の修学旅行を楽しめていない。
来夢とは連絡をとっていても不安は拭えない。実際には来夢の姿は目に見えないから。目に見えない所で何をしてるかなんて分からない。
「愛空…お前如何かした?何か変」
「え…?あ、ごめん。考え事してて」
「こんな所に来て迄考え事なんかすんなって。楽しもうぜ」
友達は明るく接してくれる。そうだ、確かに此の修学旅行を楽しまなきゃ損だ。不安は全ては拭えないけどきっと来夢なら大丈夫だ。きっと……
修学旅行が終わるのはあっという間だった。最後の方は結構楽しめた。でも来夢と来ればもっと楽しいと思う。はぁ、俺来夢の事しか考えてないじゃん。
二人でお揃いの物が欲しいと言っていた来夢の為にお揃いのストラップも買った。喜んでくれるだろうか。もうちょっとで修学旅行も終わりだ。終わったら真っ先に来夢に会いに行こう。
修学旅行が終わった翌日に俺は来夢と会う事になった。来夢の家で会う事になったけど玄関に入って直ぐに抱き締められた。心地が良くて、温かくて…来夢の温もりを久し振りに感じた。安心する。
「先輩…会えない間凄く寂しかったです。連絡はお互いにしてたけど…早く先輩に触れたかった」
来夢は真っ直ぐに俺を見つめては頬を撫でてきた。擽ったいような感じがして俺はくすっと笑った。此奴も寂しいって思ってくれてたんだ。
「俺も…その…寂しかった。お前に何かあったら如何しようって考えて…」
あの時の心苦しさは今でも覚えている。でもこうやって来夢に会えた事で不安だった事なんてまっさらになった。
「先輩の気持ちが聞けて俺、嬉しいです」
来夢が嬉しそうに笑う。俺は何だか恥ずかしくなって来夢の顔をまともに見れなかった。
来夢の顔が近付いてくる。目を瞑るとゆっくりと唇と唇が重なった。いつもよりもゆっくりと何度も口付ける。
「先輩…良いですか?」
俺は頷いた。これからどんな行為が起こるか大体予想はついた。俺たちはベッドへと向かった。
友達と海を見ても美味しい食事を食べても心だけは違う場所にあるように感じる程俺は上の空だった。友達の話も相槌を打つだけになってしまうし何より此の修学旅行を楽しめていない。
来夢とは連絡をとっていても不安は拭えない。実際には来夢の姿は目に見えないから。目に見えない所で何をしてるかなんて分からない。
「愛空…お前如何かした?何か変」
「え…?あ、ごめん。考え事してて」
「こんな所に来て迄考え事なんかすんなって。楽しもうぜ」
友達は明るく接してくれる。そうだ、確かに此の修学旅行を楽しまなきゃ損だ。不安は全ては拭えないけどきっと来夢なら大丈夫だ。きっと……
修学旅行が終わるのはあっという間だった。最後の方は結構楽しめた。でも来夢と来ればもっと楽しいと思う。はぁ、俺来夢の事しか考えてないじゃん。
二人でお揃いの物が欲しいと言っていた来夢の為にお揃いのストラップも買った。喜んでくれるだろうか。もうちょっとで修学旅行も終わりだ。終わったら真っ先に来夢に会いに行こう。
修学旅行が終わった翌日に俺は来夢と会う事になった。来夢の家で会う事になったけど玄関に入って直ぐに抱き締められた。心地が良くて、温かくて…来夢の温もりを久し振りに感じた。安心する。
「先輩…会えない間凄く寂しかったです。連絡はお互いにしてたけど…早く先輩に触れたかった」
来夢は真っ直ぐに俺を見つめては頬を撫でてきた。擽ったいような感じがして俺はくすっと笑った。此奴も寂しいって思ってくれてたんだ。
「俺も…その…寂しかった。お前に何かあったら如何しようって考えて…」
あの時の心苦しさは今でも覚えている。でもこうやって来夢に会えた事で不安だった事なんてまっさらになった。
「先輩の気持ちが聞けて俺、嬉しいです」
来夢が嬉しそうに笑う。俺は何だか恥ずかしくなって来夢の顔をまともに見れなかった。
来夢の顔が近付いてくる。目を瞑るとゆっくりと唇と唇が重なった。いつもよりもゆっくりと何度も口付ける。
「先輩…良いですか?」
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