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分かったから(r15-18)
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来夢の家には誰も居ない。部屋に連れ込まれていきなりベッドに押し倒された。
「っ、ちょ、なんだよいきなり」
「他の男に襲われたんでしょう?穢らわしい男に触れられたんですから綺麗にしないと」
「…え?」
意味がさっぱり分からない。どういう事だ?
するといきなりボタンを外されて胸に舌を這わせてきた。さっき屋上で他の男にされたように…でも気持ち悪いなんて感じなかった。何でだろう。
「っ…ん…やめ…」
「俺が痕を付けても襲うだなんて良い度胸してますね其の人。許せない」
「ぁ…もう…やめろって……」
来夢の舌が突起を舐めてくる。舌先で転がされるように刺激されると声が漏れてしまう。ぴくぴくと反応してしまう。
「….っぁ……ん…っ…らい…む….」
「先輩…さっきもそんな風に感じてたんですか?他の男にされて感じてたんですか?」
「…ん…っ……ぁ…」
舐めていただけの行為から今度は強く吸われる。意識が飛んでしまいそう。
「先輩に触れて良いのは俺だけなんです。先輩がこうやって感じてるのを見れるのは俺だけで良いんです」
「…ぁ…んっ……っ…分かったから…っ…やめて…」
なんとか意識を保って見つめると止めてくれた。肩で息をする。凄く疲れた。
「先輩…もしかしてあの男にされたのが初めてですか?」
俺が頷くと来夢は悔しそうに唇を噛み締めた。
「俺我慢してたんです。きっと先輩は経験した事ないだろうから…それなのにその人はいとも簡単に先輩の事考えずにあんな事をして……許せない」
「…悪く思うなよ、彼奴の事。別に彼奴だってしたくてしたんじゃねぇさ、きっと。それに俺が彼奴の気持ちに気付いてやれなかったのも悪い」
「先輩は優し過ぎます。だから其の優しさにつけこむ人がいるんです。如何して其の人に会う事を教えてくれなかったんですか?」
「優しいって言われてもな…此れが俺の普通だし。教えなかったのは…ごめん、心配掛けてごめん」
「心配するのは当たり前です。俺は其処を責めたいんじゃない。他の人と会う事を言わなかった事、それから俺以外の人と二人きりで会った事が許せないんです」
「言わなかったのは別に言わなくても良いかなって思ったから…まさかあんな風になるなんて思ってなかったし。二人きりだったのは……ん?つーか俺が誰と居ても良いだろ。ましてや其奴は俺の友達なんだしさ」
「危機感が無いんですよ。現に襲われたでしょう?先輩は其の時抵抗する力が無かったから抜け出す事は出来なかったんですよね?こういう目に遭うから俺は他の人と会って欲しくないんです。特に二人きりにはなって欲しくない」
確かに此奴の言ってる事は間違ってない。少し考えたら告白してくるのかも、とか予測出来たかもしれない。現に嫌な予感がしていたんだから止めていれば良かったのかもしれない。
抵抗する力が無かったのもそうだ。相手が女なら力で負ける事は無いだろうけど相手が男となると力では負けてしまった。
来夢が言ってる事は間違ってない。だから俺は何も言い返せなかった。
「だから先輩、もう会わないでください」
「ん…それは無理があるって。俺だって友達と遊びに行く事もあれば一緒に勉強するとかもあるし」
「っ…じゃあ次また何かされたら絶対に会わないって約束してくれますか?」
「う、うん」
此奴は俺の事を心配してくれてる。大切に思ってくれてる。其れは分かってるけど…
俺にだって生活がある。だから無理な事だってある。
でもまぁ今日みたいな事はもう無いだろう。
俺は軽い気持ちで来夢の言葉に頷いてしまった。
「っ、ちょ、なんだよいきなり」
「他の男に襲われたんでしょう?穢らわしい男に触れられたんですから綺麗にしないと」
「…え?」
意味がさっぱり分からない。どういう事だ?
するといきなりボタンを外されて胸に舌を這わせてきた。さっき屋上で他の男にされたように…でも気持ち悪いなんて感じなかった。何でだろう。
「っ…ん…やめ…」
「俺が痕を付けても襲うだなんて良い度胸してますね其の人。許せない」
「ぁ…もう…やめろって……」
来夢の舌が突起を舐めてくる。舌先で転がされるように刺激されると声が漏れてしまう。ぴくぴくと反応してしまう。
「….っぁ……ん…っ…らい…む….」
「先輩…さっきもそんな風に感じてたんですか?他の男にされて感じてたんですか?」
「…ん…っ……ぁ…」
舐めていただけの行為から今度は強く吸われる。意識が飛んでしまいそう。
「先輩に触れて良いのは俺だけなんです。先輩がこうやって感じてるのを見れるのは俺だけで良いんです」
「…ぁ…んっ……っ…分かったから…っ…やめて…」
なんとか意識を保って見つめると止めてくれた。肩で息をする。凄く疲れた。
「先輩…もしかしてあの男にされたのが初めてですか?」
俺が頷くと来夢は悔しそうに唇を噛み締めた。
「俺我慢してたんです。きっと先輩は経験した事ないだろうから…それなのにその人はいとも簡単に先輩の事考えずにあんな事をして……許せない」
「…悪く思うなよ、彼奴の事。別に彼奴だってしたくてしたんじゃねぇさ、きっと。それに俺が彼奴の気持ちに気付いてやれなかったのも悪い」
「先輩は優し過ぎます。だから其の優しさにつけこむ人がいるんです。如何して其の人に会う事を教えてくれなかったんですか?」
「優しいって言われてもな…此れが俺の普通だし。教えなかったのは…ごめん、心配掛けてごめん」
「心配するのは当たり前です。俺は其処を責めたいんじゃない。他の人と会う事を言わなかった事、それから俺以外の人と二人きりで会った事が許せないんです」
「言わなかったのは別に言わなくても良いかなって思ったから…まさかあんな風になるなんて思ってなかったし。二人きりだったのは……ん?つーか俺が誰と居ても良いだろ。ましてや其奴は俺の友達なんだしさ」
「危機感が無いんですよ。現に襲われたでしょう?先輩は其の時抵抗する力が無かったから抜け出す事は出来なかったんですよね?こういう目に遭うから俺は他の人と会って欲しくないんです。特に二人きりにはなって欲しくない」
確かに此奴の言ってる事は間違ってない。少し考えたら告白してくるのかも、とか予測出来たかもしれない。現に嫌な予感がしていたんだから止めていれば良かったのかもしれない。
抵抗する力が無かったのもそうだ。相手が女なら力で負ける事は無いだろうけど相手が男となると力では負けてしまった。
来夢が言ってる事は間違ってない。だから俺は何も言い返せなかった。
「だから先輩、もう会わないでください」
「ん…それは無理があるって。俺だって友達と遊びに行く事もあれば一緒に勉強するとかもあるし」
「っ…じゃあ次また何かされたら絶対に会わないって約束してくれますか?」
「う、うん」
此奴は俺の事を心配してくれてる。大切に思ってくれてる。其れは分かってるけど…
俺にだって生活がある。だから無理な事だってある。
でもまぁ今日みたいな事はもう無いだろう。
俺は軽い気持ちで来夢の言葉に頷いてしまった。
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