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直接対決
しおりを挟む丁寧にお辞儀をすると、いよいよ発表の時間は終わった。
これから投票に移ることになる。
後悔はない。
ここで俺が負けて、死んだとしても……。
すると、朱莉と千春、そして藤崎が部屋の中から出て来た。
千春は俺を見てうんうん、と頷いてくれた。
この発表で良かったのか、不安はあったがみんなの顔を改めて見ることが出来て、安心した。
そして後から村田義彦が出て来る。
俺と瑛人の前に立つと、俺らに腕と手足につける拘束具を渡して来た。
「ふたりにはこれを付けてもらう。これは電流ベルトだ。結果発表で負けた方にのみ電流が流れる仕組みになっている。もちろん電流のボルトは致死レベルだがな。いいな」
俺らは同時に頷いた。
手と足、両方に拘束具を付ける。
瑛人は俺と目が合うと、小さな声で言った。
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