グループディスカッション

cheeery

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「でもこんなざっくりしてる議題だったら、概念については話しておかないと意見が飛び散り過ぎちゃうかもね」

「うん……概念か……どんな時に愛を感じるか、それをまず考えていった方がいいかな?」

「そうね」

「あ、そういえば私聞いたことあるよ」

そう言って話し始めたのは千春だった。


「脳の研究を行っている人がテレビで言ってたんだけど……人が愛を感じる時、同時に幸福感を感じているんだって」


なるほどな……。
愛=幸せを感じた時だということか。

「で、藤崎とかいうあなたは何か意見ないの?」

朱莉が彼を横目で見るが、藤崎はきょとんとした顔をするだけだった。

「うーん?僕、愛とか全然分からないしな……それよりさ、ここにあるお菓子は別に食べてもいいんだろ?」

「うん、まあ会議室は好きに使っていいって言われたけど」


俺がそういうと、藤崎は楽しそうにお菓子を手に取った。


「ラッキー!みんなも食べる?」


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