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対立ディスカッション
しおりを挟む「へぇ、それは面白い。銃を降ろして。今日はディスカッション内容を変更しよう」
覆面の男にあてられていた銃は下に降ろされた。どういうことだ……?
そう思っていると、村田義彦はある人を呼んだ。
「瑛人、来なさい」
瑛人……?
男の声でステージに上がって来たのは、俺も知っている瑛人だった。
「紹介しよう、わが息子の村田瑛人だ」
え……っ。
周りがザワザワちざわつき始める中、俺は何が起こっているのかサッパリ分からなかった。
息子ってどういうことだよ。
すると瑛人は生徒会長のようににこやかな笑顔を浮かべて話し始める。
「ご紹介に預かりました、村田瑛人です」
会場のざわつきは収まらない。
「わが息子もこのグループディスカッションに参加させていた。もちろん、ハンデなどは付けず、みんなと同じ条件だ」
みんなと同じ条件って、そんなの信じるやついるかよ……。
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