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ディベート型ディスカッション
しおりを挟む俺は次の日、ソファーで目を覚ました。
それは、このVIP部屋に身体が慣れてしまわないため。
ここになれると自分でも気づかない余裕が生まれてしまいそれが命取りになる。
食事も全て完食することはせず、お腹を満たす最低限だけ食べることにした。
そして部屋のロックが開くとすぐに出る。
今回の部屋は【1】番の部屋だった。
廊下を歩きながら自分の行く部屋を探していると、突然ポンと肩を叩かれた。
「朝井くん!」
振り返ってみてみると、そこにいたのは千春だった。
「千春……!」
生きてたのか……。
こうやってたまたま合わなければ、生きているどうかも分からない世界だ。
「良かった……」
少しだけ不安が晴れた。
「私も、朝井くんがいて安心した。朝井くんの部屋番号は?」
「1番だよ。千春は?」
「私は3番」
ということは部屋が近いな。
自分の部屋から議論する部屋に進むまでの間なら監視がない。
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