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コンプレックスからくる魅力について
しおりを挟むダメだ。
議論を展開していったらいいのか全然想像がつかない。
この分野において回答者の立場に回ることは不可能だろう。
そう判断した俺はすぐに言葉を発した。
「じゃあ先に自己紹介からしていきましょう。まず俺からやります」
一番最初に声を出す。
それはこれからの議論の指揮をするということ。
これも昨日ノートに書き込んで、気づいたことだ。
司会役を獲得するためには、議論開始の後、一番最初にしゃべること。
そうすることで一旦流れを自分に持っていくことができ、そこからの指揮を取ることが出来る。
まぁ、前回のように奪われる可能性もあるが、今回はこの作戦でいくしかすべはない。
俺は初めに自己紹介をして、周りに回していった。
俺の右隣にいるのが伏見陽太(ふしみようた)
ぱっちりとした目が特徴で男であるのに可愛らしい顔をしている。
一番最初にこの部屋に来て、すぐにコミュニケーションを図っていたタイプだ。
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