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第三章 銀の百合
馬との出合い
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第三章 銀の百合
男性陣も交えて、真南より少し東寄りの町まで街道沿いに歩くことを決めた一行は、服が乾くのを待って出立した。
そこで地図と馬を調達し、より旅をしやすくする予定だった。
街道は草原のそれに比べればだいぶ短く、歩きやすかった。森を出て一回野宿し、次の日の昼には町の入り口に着いていた。町に入ると、そこは街道沿いの宿場町だけあって、たくさんの宿や店が立ち並んでいた。町は道を中心に広がり、人々は街道を歩きながら必要なものをそろえていくことができた。
その町の入り口で、ジャンヌが皆を集めて相談を始めた。
「私はクロヴィスと一緒に毛皮をお金に換えてくる。リゼットはエリクを連れて馬を見てきてくれる? エリクは馬、初めてでしょ?」
「うん。母さんの話には聞いたけど、実際に見るのは初めてだよ。よろしくね、リゼット」
「任せておいて。それで、用が済んだら昼食よね。どこで待ち合わせする?」
「何が食べたいかにもよるな」
そう言って、クロヴィスは真剣に考えこんだ。すると、女子二人は何かを知っているらしく、くすくす笑いをした。
「なんだよ、二人とも。何がおかしい?」
「いいえ何も。とりあえず、待ち合わせ場所は、この町の真ん中あたりにある花屋さんにしましょう。そこに行くまでにとりあえずいろいろ回ってみて、行きたい店があったら教えてくれる? たくさんあったら話し合いで決めることにして」
「花屋? 素敵な場所があるんだね。花を売っているの?」
エリクがクロヴィスに尋ねたので、女子二人はくすくす笑いをして何かをごにょごにょと話し始めた。
「お前ら、わざとじゃないだろうな」
すると、ジャンヌのほうが笑いをこらえて、クロヴィスに返した。
「違う違う。いいからエリクの質問に答えてあげて。くすくす」
変になっている女子二人を尻目に、クロヴィスはエリクに花屋の説明をした。すると、エリクは目を輝かせてクロヴィスを見た。
「クロヴィス、用を済ませて早くそこに行きたいな。いろいろな出会いやドラマがあるんだろう、花屋さんって。僕もそこに行ってみたい」
「だ、そうだ。リゼット」
まだくすくすと笑っている女子二人に何とか話しかけ、クロヴィスはジャンヌの襟元を掴んだ。
「ちょっと、なにすんのよ!」
無理やり相棒と引きはがされ、ジャンヌはその怒りをクロヴィスに向けた。
「早く行かないと昼になっちまうぞ、ジャンヌ。リゼットも、いい馬を選びたかったら午前中のうちに行ったほうがいい。いいな」
女子は、その言葉にくすくす笑いをやめ、リゼットはエリクと、ジャンヌはクロヴィスとともにそれぞれの役割を果たしに行った。
リゼットとともに馬を探しに出たエリクは、初めて見る街道沿いの町にわくわくしていた。行きかう人々もそうだが、立ち並ぶ店に並んでいる土産物や服、食べ物や菓子、おもちゃや食器など、様々なものに目を引かれていた。
馬を売る問屋に着くと、リゼットは店主に馬を見に来たと告げた。予算はと聞かれると、全員の有り金の三分の一を提案した。
「四万ちょっとか。なら、ちょうどいいのがいますよ」
店主はそう言って、何頭もの馬がえさを食んでいる厩へとリゼットたちを案内した。
馬は大きく、優しい目をしていて、いろんな毛色の、様々な種類の馬がいた。
「長旅なら足の細いのより太いのがいいですよ。早駆けなら別ですけどね。みたところ、お荷物が多そうですし、人数が四人でご用命が一頭でしたら、荷物持ちでしょう。それなら荒れ地や急流にも耐えやすいこちらの馬がおすすめです」
そう言って、店主は、ずんぐりむっくりの、足の太い背の小さな馬を紹介した。毛並みは悪くないし、むしろきれいなほうだ。だが、他のカッコいい馬を想像していたリゼットは、少しがっかりした。同時に、ここはぼったくりなのではないかと疑いを持ち始めた。
「あんな馬じゃダメよ。もっとこっちのみたいな立派なのがいいわ」
そう言うリゼットに、エリクは首を振った。
「僕は、あの子、好きだよ、リゼット。それに、店主さんの言うことも確かだ。足の細い馬じゃ、この先にあるかもしれない山道や崖は歩けない。荷物も降ろしづらいだろうし、なにより、あの子は、僕に似ているよ」
「エリクに、似ている?」
「うん。あの子は、生まれてからずっとここにいた。そうでしょう、店主さん」
「そうだが、君、よくそんなことを知っているね。この馬は、生まれた時に母親と死に別れてね。難産だったんだ。だけど、こんな体格だろう? 母馬と同じ大きさになっても、買い手がついたことがないんだよ。農耕馬で、買い手が買い手なら高い値で買っていくよ。丈夫で頭もよく、いい馬だ。損はさせないよ」
店主は驚いたがちゃんとした説明をしてくれた。そして、馬笛を吹くと、こちらに寄ってくる小さな馬の額を撫でた。すると、店主の次に、その馬は、エリクのほうに頭を差し出した。エリクは、ずいぶんとなれた手つきでその馬の額を撫でると、そっとキスをした。
「僕は、この子と旅をしたい。いいでしょ、リゼット」
その様子を見ていたリゼットは、ただただ舌を巻くしかなかった。馬など今まで扱ったことのないエリクが、馬の本質を見抜いていた。それが何よりの驚きだった。
リゼットは、エリクの言う通り、ずんぐりむっくりの、ポニーのような馬を買って、荷物をその馬に預けた。そして、貴重品だけを身に着けると、花屋のある、町の中心部に向かった。エリクは嬉しそうに、その馬の背中に頭を預けた。馬も、嬉しそうに外の世界に出て、軽やかなステップを踏んでいた。
男性陣も交えて、真南より少し東寄りの町まで街道沿いに歩くことを決めた一行は、服が乾くのを待って出立した。
そこで地図と馬を調達し、より旅をしやすくする予定だった。
街道は草原のそれに比べればだいぶ短く、歩きやすかった。森を出て一回野宿し、次の日の昼には町の入り口に着いていた。町に入ると、そこは街道沿いの宿場町だけあって、たくさんの宿や店が立ち並んでいた。町は道を中心に広がり、人々は街道を歩きながら必要なものをそろえていくことができた。
その町の入り口で、ジャンヌが皆を集めて相談を始めた。
「私はクロヴィスと一緒に毛皮をお金に換えてくる。リゼットはエリクを連れて馬を見てきてくれる? エリクは馬、初めてでしょ?」
「うん。母さんの話には聞いたけど、実際に見るのは初めてだよ。よろしくね、リゼット」
「任せておいて。それで、用が済んだら昼食よね。どこで待ち合わせする?」
「何が食べたいかにもよるな」
そう言って、クロヴィスは真剣に考えこんだ。すると、女子二人は何かを知っているらしく、くすくす笑いをした。
「なんだよ、二人とも。何がおかしい?」
「いいえ何も。とりあえず、待ち合わせ場所は、この町の真ん中あたりにある花屋さんにしましょう。そこに行くまでにとりあえずいろいろ回ってみて、行きたい店があったら教えてくれる? たくさんあったら話し合いで決めることにして」
「花屋? 素敵な場所があるんだね。花を売っているの?」
エリクがクロヴィスに尋ねたので、女子二人はくすくす笑いをして何かをごにょごにょと話し始めた。
「お前ら、わざとじゃないだろうな」
すると、ジャンヌのほうが笑いをこらえて、クロヴィスに返した。
「違う違う。いいからエリクの質問に答えてあげて。くすくす」
変になっている女子二人を尻目に、クロヴィスはエリクに花屋の説明をした。すると、エリクは目を輝かせてクロヴィスを見た。
「クロヴィス、用を済ませて早くそこに行きたいな。いろいろな出会いやドラマがあるんだろう、花屋さんって。僕もそこに行ってみたい」
「だ、そうだ。リゼット」
まだくすくすと笑っている女子二人に何とか話しかけ、クロヴィスはジャンヌの襟元を掴んだ。
「ちょっと、なにすんのよ!」
無理やり相棒と引きはがされ、ジャンヌはその怒りをクロヴィスに向けた。
「早く行かないと昼になっちまうぞ、ジャンヌ。リゼットも、いい馬を選びたかったら午前中のうちに行ったほうがいい。いいな」
女子は、その言葉にくすくす笑いをやめ、リゼットはエリクと、ジャンヌはクロヴィスとともにそれぞれの役割を果たしに行った。
リゼットとともに馬を探しに出たエリクは、初めて見る街道沿いの町にわくわくしていた。行きかう人々もそうだが、立ち並ぶ店に並んでいる土産物や服、食べ物や菓子、おもちゃや食器など、様々なものに目を引かれていた。
馬を売る問屋に着くと、リゼットは店主に馬を見に来たと告げた。予算はと聞かれると、全員の有り金の三分の一を提案した。
「四万ちょっとか。なら、ちょうどいいのがいますよ」
店主はそう言って、何頭もの馬がえさを食んでいる厩へとリゼットたちを案内した。
馬は大きく、優しい目をしていて、いろんな毛色の、様々な種類の馬がいた。
「長旅なら足の細いのより太いのがいいですよ。早駆けなら別ですけどね。みたところ、お荷物が多そうですし、人数が四人でご用命が一頭でしたら、荷物持ちでしょう。それなら荒れ地や急流にも耐えやすいこちらの馬がおすすめです」
そう言って、店主は、ずんぐりむっくりの、足の太い背の小さな馬を紹介した。毛並みは悪くないし、むしろきれいなほうだ。だが、他のカッコいい馬を想像していたリゼットは、少しがっかりした。同時に、ここはぼったくりなのではないかと疑いを持ち始めた。
「あんな馬じゃダメよ。もっとこっちのみたいな立派なのがいいわ」
そう言うリゼットに、エリクは首を振った。
「僕は、あの子、好きだよ、リゼット。それに、店主さんの言うことも確かだ。足の細い馬じゃ、この先にあるかもしれない山道や崖は歩けない。荷物も降ろしづらいだろうし、なにより、あの子は、僕に似ているよ」
「エリクに、似ている?」
「うん。あの子は、生まれてからずっとここにいた。そうでしょう、店主さん」
「そうだが、君、よくそんなことを知っているね。この馬は、生まれた時に母親と死に別れてね。難産だったんだ。だけど、こんな体格だろう? 母馬と同じ大きさになっても、買い手がついたことがないんだよ。農耕馬で、買い手が買い手なら高い値で買っていくよ。丈夫で頭もよく、いい馬だ。損はさせないよ」
店主は驚いたがちゃんとした説明をしてくれた。そして、馬笛を吹くと、こちらに寄ってくる小さな馬の額を撫でた。すると、店主の次に、その馬は、エリクのほうに頭を差し出した。エリクは、ずいぶんとなれた手つきでその馬の額を撫でると、そっとキスをした。
「僕は、この子と旅をしたい。いいでしょ、リゼット」
その様子を見ていたリゼットは、ただただ舌を巻くしかなかった。馬など今まで扱ったことのないエリクが、馬の本質を見抜いていた。それが何よりの驚きだった。
リゼットは、エリクの言う通り、ずんぐりむっくりの、ポニーのような馬を買って、荷物をその馬に預けた。そして、貴重品だけを身に着けると、花屋のある、町の中心部に向かった。エリクは嬉しそうに、その馬の背中に頭を預けた。馬も、嬉しそうに外の世界に出て、軽やかなステップを踏んでいた。
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