詩集・風の刻印

るりさん

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詩集・風の刻印

幻は星の光の中に

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幻は星の光の中に

終わることのない旅が
静かに終わりを告げるとき
風もまた
星とともに
雲の間に
消え行く

まどろみの中の
時の腕に抱かれ
幻想の果てに見たものは
永遠に果てぬ
旅人の夢

歴史の中に
光をまとう虚構
南中に輝き
現に眠る

正史の中に埋もれた
いくつもの奏功は
銀色の光に満ちた
藍の夜の草原へ

白い鳥が
空に舞う

終わることのない旅が
静かに終わりを告げたとき
風もまた
星とともに
雲の間に
消えゆく
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