詩集・風の刻印

るりさん

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詩集・風の刻印

独裁者

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独裁者
 
 その狭苦しい肩に
 降りかかる砂を払いのけるかのように
 独裁者は
 時に命を弄ぶ

 その砂が
 いずれ大きな岩に変わろうとも
 それは続くのだろう

 鞭を打たれた、馬車馬のように
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