ほしぞら

hitomi

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敦盛と重政

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いつもと同じように敦盛の屋敷に迎えに来て2人は仕事に向かう
「今日は暑いな」
扇で仰ぎながら重政が言うと
「そうだな 今日は暑いな」
「水は持ってきたのか?敦盛」
「いや持ってきておらぬ」
「では1つやろう」
「よいのか?」
「1つあればよい」
「そうかではもらうとしよう」
水の入った竹筒を敦盛に渡して
「じゃな もう行くわ」
「じゃな 帰り返すわ」

帰りに敦盛と茶屋で待ち合わせて
「遅かったな敦盛」
「悪い用事が出来てな 遅くなってしまった」
「それはしかたない」
「葵に土産でも買って帰るか」
「そうだな千歳にもこうてやろう」
2人は饅頭を買ってかえり
「葵かえったぞ 今日は土産がある」
「まぁなんですの?」
「ほらまだあったかい」
「まぁおまんじゅう」
「飯の支度はできてるか?」
「はい」
「父上何を買ってきたの?」
「まんじゅうじゃ」
「わーい」
「こらこら夕飯の後じゃ」
【はい父上」
夕飯の支度を女御がして
3人がそろって食事を済ませると
まんじゅうを食べてゆっくりと家族だんらんをした


「かえったぞ 千歳」
「おかえりなさい どうしたの?」
「土産だ」
「なんですの?おまんじゅう」
「そうだ飯の後に食べよう」
「はい すぐよういしますね」
着替えをすまして千歳のまつ部屋に行くと
夕飯が用意されて
お酒も用意してある
夕飯を食べた後笛を吹き千歳が琴を弾いて
お酒もお音楽を楽しんだ後
まんじゅうを食べてすごした

敦盛は警備の仕事をしている
幼いときは千歳を取り合ったこともあった
重政とは幼馴染、千歳もいた
3人は仲良く過ごしていた
ある事件をきっかけに3人の関係に。。。
葵との文のやり取りで互いに好きになり夜這いをしたが実話
千歳と文をかわしていると勘違いしてほんとは葵という女御だった
今は葵と籍をいれてくらしている
盗賊だった真人の身元引受人になって楽しく暮らしていた

重政は宮廷の仕事をしている
千歳と敦盛とは幼馴染でよく河原で遊んでいた
千歳が川でおぼれてそれを助けたのが重政
敦盛との緊迫した仲もおさまり
葵が敦盛をすなことを知っていて相談されてたまたま知った夜這いの話し
千歳に話し入れ替わったのだった
重政は笛を千歳は琴を弾き2人で楽しんでいる
今は千歳と籍をいれてくらしている

敦盛が珍しく朝やってきて
「重政いるか?」
「おぉどうした?」
「何でもないが早く目が覚めてな迎えに来た」
「おぉそうであったか ではまいる」
「はい いってらしゃいませ」
「あっそれと昨日返すのを忘れてな」
竹筒をわたして
「千歳頼む」
「はい」
水を入れて戻ってくると
「はい重政様」
「ありがとう ではいってくる」
「はい お気をつけて」
屋敷を出るといきなりぶつかってきたものがいる
敦盛は
「おい何をしている?」
「すいません よっぱらちまって」
「足元がフラフラじゃないか」
「すいやせん」
「きをつけろよ」
「すいやせん」
「朝から大変だったな敦盛」
「そうだな」
「なんだどうした?」
「いやなんでもない」
この出会いがのちに事件に発展する
さっきの親父はわざとぶつかってきて金品を盗むつもりが
失敗したのさ
いつも敦盛はどこに入れてるかて!!
胸元に入れてある
検非違使(今でいう警備)の仕事をしているから用心していた
「ほんとにな」
「用心深いやつだな~」
「まぁこっちはダミーだからな」
「石ころ持って行ってもな」
「おぉそうじゃ」
「用心用心」
「重政お前もせぬか」
「何を申す敦盛」
「どうしてせぬのじゃ?」
「いやじゃ いやじゃ」
「もういいわかった」
「そうかならばよい」
「では帰りに重政」
「わかった敦盛」

帰りいつもの茶屋で敦盛が待っていると
「待たせたな」
「どうしたんだ?」
「いや~宮廷のしごとがなかなか終わらなくって」
「なんだそんなことか!!まんじゅうくうか」
「よいのか?」
「1つお前のために買っておいた重政」
「それはまことか?1つもらうぞ」
「よいよい」
「ではいただくぞ」
まんじゅうを食べ終わり
屋敷に帰る途中にまたおやじを見つけた
おやじはまた酒を飲みすりをしていた
「こらこら何をしておる」
重政が声をかけると
そそくさと逃げてしまい落していったお金のはいた袋を敦盛が渡して
「気を付けて」
「ありがとうございます」
お礼を言い去っていった
「帰るか敦盛」
「そうだな」
「またあのおやじやるかもしれない」
「そうだな どうする気だ敦盛」
「明日にでも報告して見回りするよ」
「そうか」
しばらく歩いているとさっきのおやじにであった
「ちょっと待てにげるな」
「すいやせん なにしたていうんですか?」
「お前さっきすりしただろう?」
「そんなことしやしませんよ」
「いやお前だったよっておまえをとらえる」
「やめてくだせい」
「悪い重政」
「わかった敦盛じゃな」
「おぅ」
敦盛に連れていかれたおやじ



























































































































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